紅葉の秋川渓谷で体験する「つくる!あきがわ2025」

つくる!あきがわアート

開催期間:11月22日〜12月15日

つくる!あきがわアート
いつ開催されるの?
展示は2025年11月22日〜12月15日で、展示公開は金・土・日・月の10:30〜16:30。文化体験プログラムは会期延長で2026年1月31日まで随時実施されます。
入場料や予約は必要なの?
入場自体は無料です。ただしワークショップや一部体験は定員や事前申込が必要な場合があるため、参加を検討する際は公式サイトで詳細と申込方法を確認してください。

晩秋の渓谷を舞台に展開する「つくる!」の芸術祭

2025年11月22日(土)から12月15日(月)まで、東京都の秋川渓谷(檜原村・あきる野市)を舞台に「つくる!あきがわアートストリーム2025」が開催されます。会期中の展示は金・土・日・月のみ公開され、展示公開時間は10:30〜16:30です。文化体験コンテンツは会期を延長し、2026年1月31日(土)まで随時実施されます。

本芸術祭は今年で5年目を迎え、渓谷全体をカルチャーパークのように使い、山里の風景と響きあうアート展示と地域に根ざした体験プログラムを同時に提供します。会場は山頂の国重要文化財の屋敷からJR武蔵五日市駅前のビジター施設まで流域にわたり、40以上の展示やコンテンツが用意されています。入場料は無料です。

「つくる!あきがわアートストリーム 2025」開幕!~ 紅葉あふれるTOKYO 源流の山郷の美をアートと体験アクティビティで実感できる芸術祭 画像 2

開催趣旨と地域性

本芸術祭は、江戸期から東京の暮らしを支えてきた檜原村の森の恵みや素材、その伝統技術を現代の表現に結びつけることを目的としています。和紙や筆、山の食材といったローカルな資源を材料とし、作家や地域住民が共同で制作・体験プログラムを展開します。

渓谷の自然景観が作品の背景となることで、都市部では得られない「場でしか体験できない」表現やワークショップが多数用意されている点が本芸術祭の特徴です。会期中は、紅葉が見頃を迎える晩秋の風景とあわせて、五感を使った鑑賞・参加型プログラムが行われます。

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主要展示と参加作家──書と和紙、メディアアートから食アートまで

今年の展示は、文化庁による「書道と和紙のプロジェクト in ひのはら」と連携した企画を中心に据えています。和紙づくりや立体的な書、メディアアートなど、伝統と現代表現が交差する展示群が渓谷各所で公開されます。

会場は6会場に分かれており、代表的な展示会場として檜原村の「アーツキャンプひのはら」や、あきる野市の「小さな蔵」「フレア五日市」などがあります。アーツキャンプひのはらは築年不詳の古民家を再利用したシグネチャー会場として位置づけられ、国重要文化財の「小林家住宅」でも一部展示が行われます。

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出展作家と主要展示の概要

  • 児玉幸子(メディアアート)=「モルフォタワー」など、磁性流体や光を用いた彫刻・メディア作品をアーツキャンプひのはらで展示。
  • シシヤマザキ(アニメーション)=武蔵五日市駅近くの蔵で上映展示。朝ドラのオープニングなどで知られる作家の映像作品を、面影ある空間で公開。
  • 安達智(マンガ・食アート)=ギャラリーやまびこで「山の恵みを食とアートにする」をテーマに展示。実際に作品を食べる日を設定(安達:12月6日)。
  • 菅谷杏樹(現代美術・食アート)=同ギャラリーで食を絡めた作品を展示。実際に作品を食べる日も設定(菅谷:11月29日・12月30日・6日・7日・13日・14日)。
  • 津川ふみ(ドローイング)=ギャラリーやまびこで展示。
  • 友永詔三(人形劇・アーカイブ映像)=フレア五日市で地域住民と共同制作した屋外劇のアーカイブ映像を上映。

さらに、文化庁主催の書と和紙のプロジェクト「筆と紙の交響 現代文人五人展」では、会場をアーツキャンプひのはらに据え、以下の作家によるインスタレーションや新作展示が行われます。

  1. 落合陽一(檜原の和紙と環境、AIをまじえたミクスドメディア)
  2. 川邊りえこ(クリエイティブディレクターとして立体的な書のディレクション)
  3. 三角みづ紀(現代文人)
  4. KiNG(現代文人)
  5. 高梨元秀(現代文人)
  6. 北村春香(和紙作家。檜原村で楮を栽培し和紙を制作)

上記はプロジェクト内の参加者として紹介されており、川邊りえこのクリエイティブディレクションにより、檜原村で生まれた和紙を用いた立体的な「おおかみ」フォルムの書作品群などが展示されます。

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体験プログラムとワークショップの詳細

「つくる!」の名を冠した今年の特徴は、地域の素材や技術に触れ、実際に手を動かす体験型コンテンツが40以上用意されている点です。ワークショップやライブ、山歩きなど複数のプログラムを通して、地域文化の担い手と直に接する構成です。

以下に主要な体験プログラム日程や内容を整理します。詳細や追加開催情報は公式ウェブページのコンテンツガイドで随時通知されます。

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開催が明記されているワークショップとプログラム

  • 11月23日(日)=アーツキャンプひのはらで庭の楮から和紙をつくるワークショップ(初日週の連休内)
  • 11月30日(日)=川邊りえこによる「書塾」@国重要文化財・小林家住宅(和紙作家北村春香作の巨大和紙を使用)
  • 12月5日=檜原張り子づくりワークショップ
  • 12月6日=晩茶づくり体験(12月6日)および安達智の「作品を食べる日」(安達:12月6日)
  • 12月7日(日)=村人が子どもに伝えてきた教室で、書家・山田麻子による「ハジケま書」ワークショップ(筆と書を使った体験)
  • 12月12日=渋さ知らズ代表・不破大輔などによるライブやトーク
  • 12月13・14日=「森のヘンテコ素材」に出会う山歩き(フィールドワーク)

上記のほかにも、メディアアーティスト落合陽一によるトークプログラム、滞在制作公開など多彩な企画が組まれています。滞在公開制作としては、ヴィレッヂヒノハラでの密林東京の山野草インスタレーション(11月28日より展示開始)や上条竜之介の山の動物アーカイブ(11月28日より公開制作)などが予定されています。

文化体験の多くは参加無料で実施されるプログラムもありますが、会場やプログラムによっては定員や参加申込が必要な場合があるため、事前に公式情報を確認することが推奨されます。

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開催概要、アクセス、主催情報と問い合わせ

以下は公式に示された開催概要、会場・アクセス情報、運営体制と問い合わせ先です。会場ごとの詳細なアクセスは公式ウェブサイトの各会場案内ページを参照してください。

展示開催期間 2025年11月22日(土)〜12月15日(月) (金・土・日・月のみオープン)
文化体験コンテンツ 2025年11月22日(土)〜2026年1月31日(土)まで随時開催
展示公開時間 10:30〜16:30
展示会場(代表) アーツキャンプひのはら(檜原村樋里2458)、ギャラリーやまびこ(檜原村本宿635)、ヴィレッヂヒノハラ(檜原村本宿790-2)、重要文化財 小林家住宅(檜原村藤倉4994)、小さな蔵(あきる野市五日市27)、フレア五日市(あきる野市舘谷台26-1)
アクセス(概略) JR五日市線「武蔵五日市」駅下車。檜原村へは駅から西東京バス利用。新宿駅からは約1時間10分(拠点は立川や拝島で乗換)。個別会場への経路は公式アクセスページを確認。
入場料 無料
主催・運営 主催:一般社団法人クリエイティブクラスター(Creative Cluster)/企画・運営協力:株式会社シィー・ディー・アイ(書道と和紙のプロジェクト)
後援・助成 後援:檜原村・あきる野市 助成:アーツカウンシル東京(地域芸術文化活動応援助成) 書道と和紙のプロジェクト:文化庁主催
ディレクター・デザイン ディレクター:岡田智博(2021–2025) スペースデザイン:みやちよう ロゴデザイン:キュンチョメ
問い合わせ 電話:070-9368-4816 メール:akigawa@artstream.tokyo 公式サイト:https://artstream.tokyo/

公式オンライン一覧やSNSも公開されています。公式ホームページ(https://artstream.tokyo/)のほか、Instagram(https://www.instagram.com/akigawa_art/)、X (Twitter) は主催アカウント @CClusterJapan、Facebook(https://www.facebook.com/creativeclusters)でも更新が行われます。

本芸術祭は、渓谷全体を会場に、現代アートから伝統的な和紙や書の表現、食とアートの接点に至るまで幅広い領域を包含する催しです。展示作品と体験プログラムを通して、檜原村とあきる野市に残る生活文化の実践と創造的な表現の現在を読み取ることができます。

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これまでの参加作家とプロジェクトの蓄積

過去5年間の出展実績には、メディアアート、現代美術、マンガ、アニメーション、AI生成など多様な表現領域の作家が名を連ねています。最新の参加作家リストには、2025年に参加する作家も含めて多数の名前が挙げられています。

参考として、過去の参加リストには安達智(2025)・落合陽一(2025)・児玉幸子(2025)・密林東京(2025)・北村春香(檜原村:2025)・シシヤマザキ(2025)・津川ふみ(檜原村:2025)などが含まれています。これらの蓄積が、渓谷空間での表現の幅を広げています。

項目 概要
開催期間(展示) 2025年11月22日〜12月15日(展示は金・土・日・月のみ)
文化体験期間 2025年11月22日〜2026年1月31日(随時)
会場数 6会場(アーツキャンプひのはら、ギャラリーやまびこ、ヴィレッヂヒノハラ、重要文化財 小林家住宅、小さな蔵、フレア五日市)
出展作家(主な名簿) 児玉幸子、シシヤマザキ、安達智、菅谷杏樹、津川ふみ、友永詔三、落合陽一、川邊りえこ、三角みづ紀、KiNG、高梨元秀、北村春香 ほか
入場料 無料
主催 一般社団法人クリエイティブクラスター
問い合わせ 070-9368-4816 / akigawa@artstream.tokyo

上記の表は、本記事で取り上げた主要事項を整理したものです。会期や会場、各種ワークショップの日程・実施条件は随時更新される可能性があるため、参加や訪問を検討する場合は公式サイトの最新情報を確認することをおすすめします。

参考リンク: