11月30日|旬外れいちごを再生した『いちご糀甘酒』試飲
ベストカレンダー編集部
2025年11月25日 18:23
いちご糀甘酒テスト販売
開催日:11月30日
旬外れのいちごを再生する試み:『いちご糀甘酒』が示すアップサイクルのかたち
IXホールディングス株式会社は、伊勢志摩地域の生産者や飲食店と連携する「おかげさまダイニングプロジェクト」において、規格外・旬外れのいちごを有効活用するアップサイクル商品として『いちご糀甘酒』を開発しました。テスト販売は2025年11月30日(日)10時~15時に、ザ・オランジェガーデン五十鈴川および近鉄五十鈴川駅前で行われます。
この取り組みは、収穫期の終盤に市場評価が下がりがちな酸味の強いいちごを廃棄から救い、糀の発酵力を用いて飲料化するものです。無添加でアルコール0%の糀甘酒をベースに、いちごの風味を生かす調合を施すことで、幅広い世代が安心して楽しめる商品として仕上げられています。
背景にある地域課題と発酵文化の接点
いちご農家ではシーズン終盤のいちごが市場で評価されにくく、流通に乗らないまま廃棄されることが課題になってきました。一方で、糀甘酒は「飲む点滴」とも称され栄養価が高い発酵食品として注目が高まっています。こうした背景が、規格外いちごの価値化と健康飲料への応用という形で結びつきました。
2025年5月31日に実施した伊勢苺園での農家体験では、IXグループの社員や地域の学生らが収穫に参加し、その収穫物をペースト化して庄下糀屋の手づくり無添加糀とともに発酵させるプロセスを経て本商品が生まれています。砂糖や香料、着色料などを使わず、素材本来の酸味と糀のまろやかな甘みの調和を目指して試作を重ねました。
- 収穫・体験日:2025年5月31日(伊勢苺園での農家体験)
- 開発協力:伊勢苺園/庄下糀屋/IXグループの社員とコミュニティ参加学生
- 無添加仕様:砂糖・保存料・着色料・香料不使用、アルコール0%
『いちご糀甘酒』の特徴と製造プロセス
『いちご糀甘酒』は、糀甘酒をベースに旬外れのいちごを加えて発酵させたドリンクです。糀の持つ酵素によって米のデンプンが分解され自然な甘みが生まれるため、砂糖を追加せずとも飲みやすい甘さが得られます。いちごの酸味と糀のまろやかさを両立させる配合を追求した点が大きな特徴です。
製造は地域の協働により行われ、いちごは伊勢市の伊勢苺園、糀は南伊勢町の庄下糀屋の素材を活用しました。いちごは丁寧にペースト化され、庄下糀屋の無添加糀と合わせて発酵。添加物を一切使わない点は、子どもから高齢者まで安心して楽しめる要素になっています。
- 主要な特徴
- ・フードロス削減に貢献するアップサイクル商品
- ・アルコール0%、砂糖・保存料・着色料・香料不使用
- ・糀の自然な甘みといちごの爽やかな酸味の調和
- ・小さなお子さまからご年配の方まで楽しめる味わい
11月30日のマルシェでは、いちごと糀甘酒の配合割合を変えた2種類の味わいを用意します。一方はいちごの香りと風味を高めたいタイプ、もう一方は糀甘酒の自然な甘さを主体にしたやさしい味わいのタイプです。来場者に飲み比べてもらい、意見を集めてレシピ改良や将来的な商品化につなげる計画です。
なお、資料内の写真はイメージです。
おかげさまマルシェ:イベント概要と出店内容
『いちご糀甘酒』は2025年11月30日(日)に開催される「おかげさまマルシェ」にてテスト販売されます。会場はザ・オランジェガーデン五十鈴川(三重県伊勢市中村町355-1)と、近鉄五十鈴川駅前の2箇所で実施されます。開催時間は10時から15時です。
このマルシェは、地域の生産者、料理人、会場運営者(ザ・オランジェガーデン五十鈴川)が協力して、地産地消メニューや生産者による直売、ワークショップなどを通じてSDGsや地域活性化を啓発するイベントです。近畿日本鉄道の「きんてつハイキング」とのコラボ開催により、五十鈴川駅前エリアにも出店やキッチンカーが出るなど会場が拡大されます。
- 日時:2025年11月30日(日)10:00~15:00
- 場所:ザ・オランジェガーデン五十鈴川(伊勢市中村町355-1)&近鉄五十鈴川駅前
- 出店・内容:地産地消メニュー、地域飲食店の出店、生産者の直売、ワークショップ等
- 参加シェフ:伊勢創作ビストロ mirepoix(ミルポワ)オーナーシェフ 岡田新太朗氏、ザ・オランジェガーデン五十鈴川のシェフ ほか
- コラボ:きんてつハイキング「もう一つの“お伊勢参り”伊勢西国三十三所観音霊場めぐり」
当日は『いちご糀甘酒』の2種類の配合を飲み比べられるほか、出店者による地域の食材を用いたメニュー提供、子ども向けから大人向けまでの体験型ワークショップが実施されます。駅前エリアでは市内の農林水産物が集まる催しも行われ、にぎやかなマルシェ運営が予定されています。
イベントデザインと参加者の役割
おかげさまマルシェは、「生産者」「シェフ」「会場(サービス提供側)」の三者が連携することで、地域循環の仕組みを体現する場と位置づけられています。生産者は食材の魅力を直接伝え、シェフはその食材を最大限に生かした料理を提供し、会場はサービスと体験を通じて来場者に接点をつくります。
イベントのチラシイラスト・デザインは三重県立宇治山田商業高校2年の三宅千幸氏が担当しています。
生産者の紹介、IXホールディングスの取り組みと連絡先
『いちご糀甘酒』は地域協働型の商品であり、主要な生産者として伊勢苺園と庄下糀屋が参加しています。両者の名前と所在地、代表者について以下に示します。
- 伊勢苺園
- オーナー:倉野佳典(くらの よしのり)
- 栽培品種:「かおりの」「よつぼし」を中心に栽培。直売所・いちご自動販売機・オンライン販売やいちご狩りを実施。
- 住所:〒519-0503 三重県伊勢市小俣町元町138
- 庄下糀屋
- 五代目:庄下真史(しょうかた まさし)
- 特徴:自ら育てたお米で糀や味噌を伝統的手法で製造販売。
- 住所:〒516-0115 三重県度会郡南伊勢町押渕1998
主催企業であるIXホールディングス株式会社は、本社を三重県伊勢市に置き、地域課題の解決に向けた仕組みづくりを進めています。2023年1月1日に「株式会社マスヤグループ本社」から社名変更を行い、社名に伊勢志摩地域を象徴する「I」と変革を示す「X」の意図を込めています。
| 会社名 | IXホールディングス株式会社 |
|---|---|
| 所在地(本社) | 〒519-0502 三重県伊勢市小俣町相合1306 |
| 電話番号 | 0596-22-0297 |
| 公式URL | https://ix-holdings.jp/ |
| IXコミュニティInstagram | (掲載あり、公式サイト参照) |
グループ企業として、マスヤグループやIXグループの複数企業が連携しています。主なグループ企業名はプレスリリース通り記載されています。
- マスヤグループ:株式会社マスヤ、株式会社日乃本米菓製造
- IXグループ:株式会社伊勢萬、株式会社伊勢萬トレーディング、株式会社エムケイ・コーポレーション、株式会社志摩地中海村、オランジェ株式会社、株式会社伊勢志摩ツーリズム、IXデジタル株式会社
関連情報やイベント詳細は主催および会場の告知ページでも確認できます。参考リンク:ザ・オランジェガーデン五十鈴川 イベント案内
要点の整理(主要情報のまとめ)
以下の表は、本記事で取り上げた『いちご糀甘酒』の開発背景、特徴、テスト販売の情報、関係者と連絡先を整理したものです。イベント参加や問い合わせの際の参照用としてまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | いちご糀甘酒(アップサイクルドリンク) |
| 開発主体 | IXホールディングス株式会社(おかげさまダイニングプロジェクト) |
| 開発協力生産者 | 伊勢苺園(いちご)/庄下糀屋(米糀) |
| 開発の背景 | 旬外れ・規格外のいちごの廃棄削減と、糀甘酒の健康価値を組み合わせたアップサイクル |
| 特徴 | アルコール0%、砂糖・保存料・着色料・香料不使用。いちごと糀の自然な味わいを活かした無添加ドリンク |
| テスト販売日時 | 2025年11月30日(日)10:00〜15:00 |
| テスト販売場所 | ザ・オランジェガーデン五十鈴川(〒516-? 三重県伊勢市中村町355-1)および近鉄五十鈴川駅前 |
| 提供形態 | 配合比の異なる2種類を用意(いちご風味強化タイプ/糀甘酒主体タイプ) |
| 関連イベント | きんてつハイキングとのコラボ開催、伊勢市制施行20周年関連出展あり |
| 問い合わせ先(企業) | IXホールディングス株式会社 TEL: 0596-22-0297 URL: https://ix-holdings.jp/ |
| 参考リンク | ザ・オランジェガーデン五十鈴川 イベント案内: https://www.orangerisuzu.com/events/event/%E3%80%90event%E3%80%9111-30sun-%E7%AC%AC7%E5%9B%9E%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%92%E3%81%95%E3%81%BE%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7/ |
上表はイベント参加や製品の検討に必要な主要情報を網羅しています。テスト販売を通して得られる意見は今後のレシピ改良や商品化に反映され、地域資源を循環させるモデルづくりに活用されます。
参考リンク: