いち髪、2月6日全面リニューアル　処方と香りを一新

20年の節目に掲げる「いち髪」の進化と背景

クラシエ株式会社（ホームプロダクツカンパニー）は、ヘアケアブランド「いち髪」を2026年2月6日（金）に全面リニューアルして発売すると発表しました。いち髪は2006年9月1日の発売から2026年に20周年を迎えます。ブランド名は日本文化に由来する「一髪、二姿（いちかみ、にすがた）」という考え方に立ち、日本の髪特性に合わせた研究を続けてきた点が特徴です。

今回のリニューアルは、20年の間に変化した消費者の価値観を受けて行われます。社内の調査（2025年）では、かつての「共通の理想像」から「自分らしい理想」へと美の価値基準が移行し、「美しくなること」の先にある暮らしの豊かさや心の満足が重視されるようになったことが示されました。こうした背景を踏まえ、ブランドは“見ても、ふれても、感動する絹髪へ”を掲げて処方と香り、パッケージまでを刷新します。

• 発表：クラシエ株式会社（ホームプロダクツカンパニー）
• 発表日時：2025年11月25日 11時10分
• 発売予定日：2026年2月6日（金）
• ブランド誕生：2006年9月1日（20周年）

パッケージは、しなやかに花が開くイメージを内から外へ広がる様子で表現しています。商品の基本方針は、日本の風土や気候に合わせた研究に基づく“日本の髪を本質から考える”アプローチであり、外見だけでなく使い心地と心の充足を重視しています。

処方の中核「純・和草プレミアムエキス」と共通技術

全面リニューアルでは、ブランド独自の補修＆予防成分である「純・和草プレミアムエキス」に、新たにサクラとトウキンセンカ（カレンデュラ）を配合しました。これにより、髪の内側からあふれるような髪の透明感と、指通りの良い絹のような手触りを強化しています。

また、全ライン共通の処方としてノンシリコンのシャンプーながら、植物由来アミノ酸系洗浄成分を採用し、サルフェートフリー（硫酸系界面活性剤不使用）を実現しています。髪と地肌を重視する処方設計が全体の方針です。

純・和草プレミアムエキス（共通）

米ぬかピュアリピッド（コメヌカ油・厳選された米の研ぎ汁由来成分）、サクラ、トウキンセンカ、米ぬかエキス、明日葉、ヒオウギ、ツバキ、ムクロジ（シャンプーに配合）。各ラインの追加成分は以下。

なめらかスムースケア（ライン特長）

米胚芽油を含む処方。キューティクル補修と摩擦予防を重視。

濃密W保湿ケア（ライン特長）

あんず油、茶花を含み、髪と地肌のダブル保湿を強化。

ダメージリペア＆カラーケア（ライン特長）

エゴマを含む成分を配合し、うるおいを閉じ込める処方を採用。

植物由来アミノ酸系洗浄成分（＊2）

なめらかスムースケア：ラウロイルサルコシンTEA、ラウロイルメチルアラニンNa。濃密W保湿ケア・ダメージリペア＆カラーケア：ラウロイルサルコシンTEA、ココイルグルタミン酸TEA。

処方の要点として、シリコーン未使用でありながら指通りや補修効果を両立するため、和草由来成分や植物オイルを組み合わせている点が挙げられます。また、成分や処方がラインごとに最適化されているため、用途や悩みに合わせた選択が可能です。

3ラインの特長 — 目的に応じた処方と香り

リニューアル後のインバスヘアケアシリーズは、「なめらかスムースケア」、「濃密W保湿ケア」、「ダメージリペア＆カラーケア」の3ライン構成です。各ラインは補修＆予防を共通目的としつつ、ラインごとに重点を置く効果と香りを強化しています。

以下に各ラインの詳細を示します。使用感、成分、香りの段階（シャンプー・コンディショナー・トリートメントの“咲き”表現）まで含めて整理しています。

なめらかスムースケア

このラインは摩擦によるダメージを補修し、指通りを向上させることを目的としています。ライン特長成分に米胚芽油を含む純・和草プレミアムエキスを配合しており、キューティクルを整えることで絡まりやゴワつきを抑えます。

香りは山桜のイメージで、シャンプーは三分咲きの香り、コンディショナーは七分咲きの香り、トリートメントは満開の香りと、段階的に開いていく印象に設計されています。

• 主な働き：キューティクルの補修・摩擦予防
• 処方技術：キューティクルスムース処方
• 香り：山桜（シャンプー三分咲き、コンディショナー七分咲き、トリートメント満開）

濃密W保湿ケア（W：髪と地肌）

このラインは髪と地肌の両方を保湿することを重視します。ライン特長成分としてあんず油と茶花を含む純・和草プレミアムエキスを配合し、乾燥によるダメージを補修・予防します。

保湿を強化するために「モイストチャージ処方」を採用し、パサつきや広がりを抑えてしっとりまとまる髪質へ導きます。香りはほろ甘いあんずと上品な桜の合わせで、シャンプーは三分咲き、コンディショナーは七分咲き、トリートメントは満開の香りです。

1. 主な働き：髪と地肌のダブル保湿、乾燥予防
2. 処方技術：モイストチャージ処方
3. 香り：あんず＋桜（シャンプー三分咲き→コンディショナー七分咲き→トリートメント満開）

ダメージリペア＆カラーケア

ダメージで失われたうるおいや艶を補い、カラーの褪色抑制も図るラインです。ライン特長成分にエゴマを配合し、うるおいを閉じ込めて浮き毛やパサつきを整えます。

また、キューティクルをコートして密封するために、リピジュア®（ポリクオタニウム-64）およびベール成分（シャンプー：ポリクオタニウム-7、コンディショナー：ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2、トリートメント：ワセリン）を配合し、カラーの褪色抑制処方を実現しています。香りは檸檬花（れもんか）と桜の組み合わせで、こちらもシャンプーは三分咲き、コンディショナーは七分咲き、トリートメントは満開の香りです。

• 主な働き：ダメージ補修、うるおい維持、カラー褪色抑制
• 処方技術：リピジュア®＆ベール成分によるキューティクルコート
• 香り：檸檬花＋桜（シャンプー三分咲き→コンディショナー七分咲き→トリートメント満開）

商品ラインアップ、発売日、販売チャネル

リニューアル商品はインバス（洗い流す）ヘアケアシリーズとして、シャンプー、コンディショナー、トリートメントの基本ラインに加え、ミニセットや詰替用などの容量バリエーションが用意されています。発売予定日は2026年2月6日（金）です。

販売は全国のドラッグストア、スーパーマーケット等で行われ、メーカーのウェブサイトに情報が掲載されます。公式サイトは以下の通りです。

• WEBサイト：https://www.kracie.co.jp/ichikami/
• 販売チャネル：全国のドラッグストア、スーパーマーケット等

製品群はすべて「予防美髪」を目指した処方であり、使用感や香りの段階的な広がりによって日常のケア体験に変化をもたらす設計です。製品の詳細は公式サイトで確認できます。

要点の整理

以下に、本記事で取り上げたリニューアルの主要ポイントを表にまとめます。発売日、ライン構成、共通成分、処方上の特徴、販売チャネルなどを一覧化しています。

以上が今回の「いち髪」インバスヘアケアシリーズ全面リニューアルの要点です。処方面では和草由来の配合と植物由来洗浄成分、サルフェートフリーの方針が貫かれており、用途別のライン設計により利用者のニーズに応える構成となっています。