12/7開催｜村田智明が導く生涯学習ワークショップ

鳥取市で考える「教える・学ぶ」の新しいかたち — 無料ワークショップの狙いと開催概要

プロダクトデザイナーの村田智明がナビゲートするワークショップと講演が、2025年12月7日（日）13:00～16:00に鳥取市で開催されます。本プログラムは公益社団法人鳥取県文化財団（県民ふれあい会館 生涯学習係）の主催で、参加費は無料です。学ぶ人と教える人の垣根を取り払い、個人の「好き」や「得意」を活かした新しい生涯学習の形を探ることが目的です。

このワークショップは、ただ知識を受け取る場ではなく、参加者自らが講座アイデアを出し合い、投票で人気の案を選ぶという参加型の構成になっています。また上位に選ばれた方には、村田氏がデザインした商品のプレゼントという特典も用意されています。

主催

公益社団法人鳥取県文化財団 県民ふれあい会館 生涯学習係

開催日時

2025年12月7日（日）13:00～16:00

会場

鳥取県立生涯学習センター（鳥取市扇町21）

参加費

無料

申込

申込フォーム

担当窓口（主催）

県民ふれあい会館 生涯学習係

ワークショップと講演の内容 — アイデア創出から投票、特典まで

当日のプログラムは講演とワークショップの二部構成です。講演では、村田氏がプロデュースしたプロジェクトの歩みや、地域におけるデザインの役割について話します。続くワークショップでは、参加者がそれぞれの「得意なこと」や「やってみたいこと」を持ち寄り、講座企画案を自由に発表します。

発表された案は参加者の投票により順位が決定され、上位案には村田氏がデザインした商品がプレゼントされます。発表と投票というプロセスを通じて、地域の生涯学習を活性化させる具体的なアイデアを社会実装へつなげる一歩を目指します。

講演のテーマ

講演では「なんぶ里山デザイン大学」のデザインプロデュースの歩みを中心に、地域プロジェクトで得られた知見とデザイン思考の適用法が紹介されます。デザインは単に形や色を整えるだけでなく、社会的な文脈における人・モノ・情報の関係性を再構築する手段として扱われます。

その背景には、モノ単体の改善だけでは解決できない根本的な課題に対して、サステナブルな状況を構築する必要性があります。講演はその考え方と実践例を丁寧に示す構成です。

ワークショップの進行

ワークショップは、参加者が自身の得意分野や興味を自由に提示し、短時間のプレゼンテーションを行う形式です。発表後に全員で投票し、参加者の評価に基づき人気の案が決定されます。

この進行は、参加者相互の知見共有とネットワーキングを促進することを意図しており、地域の学習資源としての多様性を可視化する仕組みを備えています。

講師プロフィールとデザイン思想 — 村田智明のこれまでと方法論

講師の村田智明（Chiaki Murata）は、大阪市立大学工学部応用物理学科を卒業後、三洋電機デザインセンターを経て1986年にハーズ実験デザイン研究所を設立しました。デザイン思考を実践的に展開する研究者であり実務家です。

村田氏は「行為のデザイン思考法」としてSSFB法や「感性価値ヘキサゴングラフ」を提唱し、製品開発や地域振興におけるデザイン適用の体系化を図っています。受賞歴は国内外で219点に上り、Gマーク金賞、DFAグランプリ、RED DOT BEST OF BEST、iF DESIGN AWARD GOLDなどの受賞実績があります。

• 代表作・実績例: オムロン血圧計『スポットアーム』、Microsoft『Xbox360』
• 主な著書: 『ソーシャルデザインの教科書』『問題解決に効く行為のデザイン思考法』ほか
• 2024年7月: CJIDCの協力で蘇州市に『行為のデザイン博物館』が常設開設

村田氏は産学官の連携や伝統工芸分野の振興、地域プロデュースにも深く関わっており、ソーシャルデザインの普及にも取り組んでいます。今回の講演とワークショップは、村田氏の長年の実践と理論が地域学習の文脈でどのように役立つかを示す場となります。

ハーズ実験デザイン研究所の事業構造と地域支援の取り組み

ハーズ実験デザイン研究所は、プロダクトデザインを中心に、ユーザー行為分析を統合した独自の手法『行為のデザイン』を用いるデザインコンサルティング企業です。1986年創業（1991年法人化）、本社は大阪府豊中市にあります。

同社は単なるビジュアルデザインに留まらず、デザインを経営戦略や地域創生に活用するプロデュース業務やデザインファンド事業など、多面的な活動を展開しています。ブランド『METAPHYS』をはじめ、産業応用から社会課題解決に向けた投資まで範囲を広げています。

主な事業部門

以下に主な事業部門とその特徴を整理します。各部門はデザインを通じて事業成果や社会課題の解決を目指す役割を持っています。

1. Design Division：問題抽出からプレデザイン、ビジュアル化までを通じて部門間合意を形成する設計支援。
2. Design Fund Division：デザイン投資で社会課題に取り組む日本初の事業。企画・デザイン費用を負担し、上市後に回収するモデル。
3. Produce Division：デザイン経営の視点から企業や行政、教育案件をプロデュースする部門。
4. METAPHYS Division：複数企業によるコンソーシアムブランド運営とミニマルなプロダクト開発。

このような組織体制により、ハーズはデザインを投資やプロデュースの手段として活用し、地域や企業の持続的な価値創出を支援しています。詳細情報は公式サイトにて公開されています。

申込方法・参考リンクと記事の要点整理

参加申込はオンラインフォームから受け付けています。開催情報の確認やハーズ実験デザイン研究所の事業内容については、以下のリンクを参照してください。記事では開催日時、会場、主催、申込方法、講演・ワークショップの内容、講師プロフィール、会社概要と主要事業を網羅してお伝えしました。

以下の表に本記事で扱った重要事項を整理します。イベント情報、申込先、講師情報、主催、会場などを一目で確認できるようにまとめています。

本稿は、開催概要、プログラム内容、講師プロフィール、主催団体およびハーズ実験デザイン研究所の事業内容を網羅的にまとめたものです。参加を希望する場合は、上記の申込フォームより手続きを行い、開催情報は主催者の案内を確認してください。