渋谷メガウォールで映画上映×広告『マチカドキネマ』提供開始
ベストカレンダー編集部
2025年11月28日 16:57
マチカドキネマ始動
開催日:11月28日
渋谷の街角を「映画館」に変える新広告メディア「マチカドキネマ」始動
2025年11月28日14時に発表されたプレスリリースによると、株式会社京王エージェンシーは、株式会社Hakuhodo DY ONEおよびショート映画配信サービスを提供する株式会社SAMANSAと連携し、渋谷エリア最大級の縦型LEDビジョン「KEIO MIRARERU VISION 渋谷メガウォール」を活用した新しい広告メディア「マチカドキネマ」の提供を開始した。
発表文には本取り組みがDOOH(デジタル屋外広告)の新たな可能性を示すものであり、通行人の高い注視を促す広告体験を創出し、媒体価値を高めることを目的としていると明記されている。
「マチカドキネマ」その狙いと概要
「マチカドキネマ」は、SAMANSAが厳選したショート映画をビジョン上で上映し、映画の上映と同時または前後に広告を配信する新フォーマットのDOOHである。従来の短い広告ループとは異なり、コンテンツ視聴を通じて通行人を引き付け、広告接触の質を高める点が特徴となる。
発表資料ではサービスの主な4つの特長が挙げられている。以下に示すとおり、映画コンテンツと広告の組み合わせによる視認性向上、注視時間の延長、500作品以上を含む高品質コンテンツの提供、渋谷という立地を活かした高いリーチ性が強調されている。
- 革新的なDOOH広告:映画コンテンツ上映中に動画や静止画の広告を配信する、新しい屋外広告体験を提供する。
- 高い注視率と視聴時間:8~10分程度のショート映画を上映し、通行人をコンテンツに引き込むことで、従来のDOOHよりも長時間の広告視聴を促進する。
- 話題性のあるショート映画上映:アカデミー賞受賞作を含む500作品以上を配信するSAMANSAの厳選コンテンツを採用し、映画ファンを含む幅広い生活者に訴求する。
- 渋谷駅前のランドマークメディア:道玄坂と文化村通りの交差点に面する「渋谷メガウォール」は若者文化の中心地に位置し、多くの生活者へのリーチと話題性を期待できる。
配信スケジュール、広告メニュー、価格体系
「マチカドキネマ」は販売開始日を2025年11月28日(金)とし、スポンサー企業が決定次第放映を開始する形で提供される。放映時間は約10分で、毎時1回放映、1日あたり15回の放映を想定している。
広告枠は、オープニング(動画)、エンディング(動画)、およびショート映画放映中の画面下部に配置される静止画の3種類が設定されている。これにより、映画コンテンツの文脈を活かした広告接触が可能となる。
- 販売開始日
- 2025年11月28日(金)※スポンサー決定次第放映開始
- 放映時間
- 約10分(毎時1回、1日あたり15回)
- 広告枠
- オープニング(動画)・エンディング(動画)・ショート映画放映中下部(静止画)
- 販売価格(税抜)
- 4週間:5,000,000円 / 13週間:12,000,000円 / 26週間:20,000,000円
資料請求フォームへの案内も併記されており、詳細はそちらを確認するよう案内されている。
放映イメージと期待される効果
発表資料では放映イメージ(画面は現在開発中)として、ショート映画の上映と広告表示が組み合わさった画面例が示されている。映画の導入部や結末部分に広告を挿入するなど、クリエイティブと接触機会を最適化する設計が想定されている。
こうしたフォーマットにより、単発の短尺広告よりも長い注視時間を確保できるため、ブランドメッセージの浸透や訴求ポイントの伝達に寄与する可能性があると説明されている。
企画背景と提携体制、技術的な取り組み
背景説明では、デジタル技術の進化や高度な効果測定によるROI可視化、生活者の高いエンゲージメント創出などを背景にDOOHへの注目が高まっている点が示されている。渋谷メガウォールは渋谷駅からのアクセスが良い交差点に面しており、渋谷エリアでは最大級の縦型LEDビジョンとしてロケーションの強みを持つ。
京王エージェンシーはHakuhodo DY ONEとともに、2025年1月からHakuhodo DY ONEの広告配信サービス「WISE Ads」を活用して独自の広告配信プラットフォームを構築し、渋谷メガウォールでの広告配信を提供していることが明記されている。なお、その支援に関するリリースはHakuhodo DY ONE側の2024年12月24日リリースにて発表されている(https://www.hakuhodody-one.co.jp/news/news-release_202412241385/)。
- 連携企業:株式会社京王エージェンシー、株式会社Hakuhodo DY ONE、株式会社SAMANSA
- 技術的基盤:Hakuhodo DY ONEの「WISE Ads」を活用した広告配信プラットフォーム
- コンテンツ提供:SAMANSAが配信するショート映画(500作品以上、アカデミー賞受賞作を含む)
企画背景としては、単なる掲出枠の販売にとどまらず、能動的な視認を促す仕組みづくりを通じて媒体価値の向上を目指す姿勢が示されている。
また発表では、従来のDOOHと比較して生活者の注視率向上、長時間の広告接触が期待できるとし、そのためのコンテンツ選定や配信タイミングの最適化が重要であるとされている。
メディア仕様、会社情報、問い合わせ先およびまとめ表
発表資料にはKEIO MIRARERU VISION 渋谷メガウォールの詳細仕様も併記されている。縦型屋外ビジョンとして渋谷地区最大級の表示面を持ち、規格・運用時間など具体的な数値が明示されている。
以下にメディア仕様・会社情報・問い合わせ先を含め、記事内で示された主要情報を表形式で整理する。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレスリリース発表日時 | 2025年11月28日 14:00 |
| サービス名 | マチカドキネマ |
| 提供開始 | 販売開始日:2025年11月28日(金)※スポンサー決定次第放映開始 |
| 放映構成 | 約10分のショート映画上映(8~10分想定)+オープニング(動画)・エンディング(動画)・上映中下部(静止画) |
| 放映頻度 | 毎時1回、1日あたり15回 |
| 価格(税抜) | 4週間:5,000,000円/13週間:12,000,000円/26週間:20,000,000円 |
| ビジョン名称 | KEIO MIRARERU VISION 渋谷メガウォール |
| 画面サイズ | 78.00㎡(H13.00m × W6.00m)※縦型屋外ビジョンとして渋谷地区最大級 |
| 画面仕様 | 3.9ミリピッチ LED |
| 住所 | 東京都渋谷区宇田川町26-3(渋谷サンルイビル) |
| 放映時間(ビジョン) | 09:00~24:00(ビジョンの配信運用時間) |
| ビジョン配信開始日 | 2024年9月2日(月) |
| 参考掲出料金(一例) | 600,000円(税別) 15秒×4回/1時間/1週間 |
| コンテンツ提供 | SAMANSA(ショート映画配信サービス、500作品以上。アカデミー賞受賞作含む) |
| 技術基盤 | Hakuhodo DY ONEの広告配信サービス「WISE Ads」を利用した独自配信プラットフォーム(2025年1月から稼働) |
| 連携企業 | 株式会社京王エージェンシー、株式会社Hakuhodo DY ONE、株式会社SAMANSA |
| 問い合わせ先(媒体) | 株式会社京王エージェンシー OOH事業本部 DOOH推進チーム 広報担当(志賀・佐藤・小澤) TEL:03-3348-8601 |
| 京王エージェンシー 本社 | 〒163-0867 東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル23階/代表取締役社長 中瀨真実/社員数244名(2025年3月現在)/創立1986年12月 |
| Hakuhodo DY ONE | 〒107-6316 東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー/代表取締役会長 田中雄三、代表取締役社長 小坂洋人/社員数3,172名(2025年4月1日時点)/創立2024年4月1日 |
| SAMANSA | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-14-13 岡崎ビル603/代表取締役 岩永祐一、遠山孝行/社員数26名/創立2021年4月2日 |
| 参考リリース | Hakuhodo DY ONEリリース(2024年12月24日): https://www.hakuhodody-one.co.jp/news/news-release_202412241385/ |
本稿はプレスリリースの内容を基に、提供開始の意図、配信仕様、価格、参加企業および技術基盤などプレス資料に記載された情報を網羅的に整理した。渋谷というロケーションとショートフィルムというコンテンツ特性を組み合わせることで、DOOHの表現と接触機会の拡張を図る試みとして位置づけられている。
問い合わせ先や詳細情報は京王エージェンシーの発表資料および各社の公開情報を参照のこと。