Tokyo Weekender55周年ガラ|Leslie Kee選出の16名を表彰
ベストカレンダー編集部
2025年11月28日 20:23
55周年チャリティガラ
開催日:11月26日
東京の多様性を映し出した夜:Tokyo Weekender 55周年チャリティガラの全貌
2025年11月26日、東京アメリカンクラブを会場に開催された「Tokyo Weekender55周年記念ブラックタイ・チャリティガラ/TW Icon Awards curated by SUPER」は、創刊55周年を迎えた英字ライフスタイルメディア『Tokyo Weekender』が主催した記念行事である。主催はENGAWA株式会社、後援は在京シンガポール大使館、メインスポンサーにはfav hospitality group株式会社が名を連ね、多様な分野で日本文化を世界へ発信してきた人々への敬意と支援を示す場となった。
このガラは単なる記念イベントではなく、Tokyo Weekenderが「日本文化を伝える」メディアから「日本文化を守り、未来へつなぐ」メディアへと進化する第一歩として位置づけられた。会場には文化や芸術、ホスピタリティ、航空、化粧品など幅広い企業・団体が参加し、受賞者によるパフォーマンスやチャリティオークションを通じて、集まった資金を日本の文化遺産保存に役立てる仕組みが用意された。
開催日時・会場・目的の詳細
イベント名:Tokyo Weekender55周年記念ブラックタイ・チャリティガラ/TW Icon Awards curated by SUPER。日時は2025年11月26日(水)18:30~22:30、会場は東京アメリカンクラブであった。主催はTokyo Weekender、後援は在京シンガポール大使館、パートナーとしてワールド・モニュメント財団(WMF)などが協力した。
この催しの目的は明確で、これまでTokyo Weekenderを支えてきた読者やパートナー、そして日本文化を国内外に発信してきた人々への感謝を表すと同時に、チャリティを通じて日本の文化遺産保存活動への実質的な支援を行うことである。収益はパートナーのワールド・モニュメント財団を通じて文化遺産保護へと寄付される。
当日の流れと目立ったパフォーマンス
会はSumire氏によるオープニングで始まり、続いてコメディアンのアツコ・オカツカ氏が会場を巡りながらTokyo Weekender55周年をテーマにした軽妙な進行で場を盛り上げた。ジャズピアニスト・小曽根真氏は手や足でリズムを取りながら即興を交えた演奏を披露し、約250名の聴衆を惹きつけたと報告されている。
パフォーミングアーティストのアオイ ヤマダ氏は、アンリアレイジのドレスを用いた視覚的な演出を行い、光と音楽、声や表情が融合する独自の舞台で観客を魅了した。フィナーレでは杏里氏が代表曲「CAT’S EYE」など複数を披露し、シティポップの歌声が会場を包む形で締めくくられた。
- オープニング:Sumire(アーティスト)
- 司会・進行:アツコ・オカツカ(コメディアン)
- 演奏:小曽根真(ジャズピアニスト)
- パフォーマンス:アオイ ヤマダ(パフォーミングアーティスト)
- フィナーレ:杏里(アーティスト)
受賞「TW Icon Awards curated by SUPER」――伝統と革新をつなぐ16名
今回の授賞式では、世界的写真家Leslie Kee氏がキュレーションを務め、日本の文化を代表しつつ次世代にも影響を与える16名を「TW Icon」として表彰した。受賞者はアート、建築、映画、音楽、ファッション、料理、スポーツなど多岐にわたり、Tokyo Weekenderの重視する「多様性」を象徴するラインアップとなった。
受賞者はそれぞれ異なる表現を通して日本文化を国内外へ発信してきた人物であり、授賞はその功績と今後の影響力を評価するものと位置づけられている。受賞者自らによる短いスピーチやパフォーマンスも行われ、受賞の意義と文化継承への思いが共有された。
- アオイ ヤマダ(パフォーミングアーティスト)
- 杏里(アーティスト)
- アツコ・オカツカ(コメディアン)
- 小曽根真(ジャズピアニスト)
- 森万里子(アーティスト)
- 森永邦彦(ファッションデザイナー)
- 河瀨直美(映画監督)
- 柚香光(俳優)
- 隈研吾(建築家、東京大学特別教授・名誉教授)
- 斎藤工(俳優・映画監督)
- 槙野智章(元日本代表プロサッカー選手、サッカー指導者・解説者)
- 庄司夏子(シェフ)
- 美馬寛子(ミス・ユニバース・ジャパン ナショナルディレクター)
- 猪子寿之(チームラボ代表)
- 高岡早紀(俳優)
- Leslie Kee(写真家)
また、メインスポンサーであるfav hospitality group株式会社からは文化発展への貢献を称える「seven x seven hotel award」が贈られ、ワールド・モニュメント財団 日本代表部 理事長のディメイ美代子氏が受賞した。
Leslie Kee氏は本イベントのキュレーターとして、日本の伝統と世界的視点を結びつける役割を果たした。SUPER Magazineは彼が2004年に創刊以来、多様性を重要なキーワードとして掲げてきた媒体であり、今回の受賞者選定にもそのコンセプトが反映されている。
チャリティオークションと寄付の流れ:文化遺産保存への具体的支援
当夜にはサイレントチャリティオークションが催され、出品物には希少性の高い体験やアイテムが多数並んだ。目を引いたのは特別仕様のHondaJetで、映画やアートの世界とも関わりが深いこの機体は来場者の注目を集めた。
また、資生堂トップビューティースペシャリストとLeslie Keeによるポートレート撮影体験など、ここでしか手に入らないプレミアムな体験が出品され、落札総額および各出品の詳細は後日改めて発表される予定である。いずれの収益も全額ワールド・モニュメント財団(WMF)を通じて日本の文化遺産保存活動に寄付される。
ワールド・モニュメント財団(WMF)の役割とこれまでの実績
WMFは1965年にニューヨークで設立された独立非営利団体で、112か国以上で700件を超えるプロジェクトに関わってきた。自然災害や紛争、気候変動、放置といった脅威にさらされる歴史的遺産の保護・修復に取り組み、地域住民と協働することで持続的な保存を目指している。
日本での活動は2002年に開始され、東日本大震災や能登半島地震で被災した文化遺産の修復支援なども手掛けてきた。今回のガラで集まる資金は、WMFの既存プロジェクトや今後必要となる保存活動の支援に充てられる予定である。
主催・スポンサー・パートナーからのメッセージと組織紹介
主催のTokyo Weekenderを運営するENGAWA株式会社は、1970年創刊の英字メディア「Tokyo Weekender」を通じ、日本の魅力を海外へ発信してきた。都内400箇所にて約20,000部を配布し、オンラインおよびSNSでも日々コンテンツを配信している企業である。
メインスポンサーのfav hospitality group株式会社は、トレンド、テクノロジー、金融、デザインを結びつけるホスピタリティ・イノベーション企業として、FHG HOTELSやseven x sevenなど多様な宿泊ブランドを展開している。Chief Creative DirectorのDavid Miskin氏は、本イベントを支持した理由として「文化とコミュニティの価値を結ぶクリエイティブな精神」とコメントしている。
その他のパートナーについて
パートナーには、ワールド・モニュメント財団、株式会社ブルーノート・ジャパン、SUPER Magazineが含まれる。ブルーノート・ジャパンは南青山のジャズクラブ「ブルーノート東京」を中心にライブレストランやダイニングを運営し、音楽と食を結ぶ場づくりを進めている。
SUPER MagazineはLeslie Keeが2004年に創刊した雑誌で、アートやファッション、写真を中心に人生の祝福と多様性をコンセプトに据える媒体である。今回の受賞や展示構成においてもその観点が反映されている。
- 主催
- Tokyo Weekender(運営:ENGAWA株式会社)
- 後援
- 在京シンガポール大使館
- パートナー
- ワールド・モニュメント財団、株式会社ブルーノート・ジャパン、SUPER Magazine
- メインスポンサー
- fav hospitality group株式会社(霞が関キャピタル株式会社)
Executive DirectorのLiam Ramshaw氏は、チャリティガラが55周年を祝う特別な一夜となった旨を述べ、協賛企業やIcons、来場者へ感謝を表明している。また、WMFの取り組みに対する共感と今後の支援継続への意志も示された。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | Tokyo Weekender55周年記念ブラックタイ・チャリティガラ/TW Icon Awards curated by SUPER |
| 日時 | 2025年11月26日(水)18:30~22:30 |
| 会場 | 東京アメリカンクラブ |
| 主催 | Tokyo Weekender(ENGAWA株式会社) |
| 後援・パートナー | 在京シンガポール大使館、ワールド・モニュメント財団、株式会社ブルーノート・ジャパン、SUPER Magazine |
| メインスポンサー | fav hospitality group株式会社(霞が関キャピタル株式会社) |
| 受賞者(TW Icon) | アオイ ヤマダ、杏里、アツコ・オカツカ、小曽根真、森万里子、森永邦彦、河瀨直美、柚香光、隈研吾、斎藤工、槙野智章、庄司夏子、美馬寛子、猪子寿之、高岡早紀、Leslie Kee(順不同) |
| チャリティ先 | ワールド・モニュメント財団を通じて日本の文化遺産保存活動へ寄付 |
| 特筆出品 | 特別なHondaJet、資生堂トップビューティースペシャリスト×Leslie Keeによるポートレート撮影体験など |
| Tokyo Weekenderについて | 1970年創刊の英字ライフスタイルメディア。都内400箇所で約20,000部配布、オンラインとSNSでも発信 |
| 関連URL | https://www.tokyoweekender.com/(公式) |
以上の通り、Tokyo Weekenderの55周年記念ガラは、過去の歩みを振り返るだけでなく、受賞者や参加組織が示した多様な表現を通じて日本文化の価値を再確認し、その保存に向けた資金を実際に動かすという具体的なアクションを伴ったイベントであった。集められた資金の使途やオークション結果の詳細は後日公表される予定であるが、本イベントが日本文化の継承と国際的な発信を両立させる一つの取り組みであることは明確である。
参考リンク: