WRO 2025がシンガポールで開催 日本高校が銅メダル獲得
ベストカレンダー編集部
2025年11月29日 17:10
WRO 2025 シンガポール
開催期間:11月26日〜11月28日
シンガポールで開催されたWRO 2025:規模と日程の概況
世界最大級の国際ロボット競技会、WRO(World Robot Olympiad™)の2025年国際大会が、2025年11月26日から11月28日の3日間にわたりシンガポールで開催されました。開催地には世界中から多様な参加者が集まり、競技と交流が行われました。
主催団体に関しては、報道日時としてNPO法人WRO Japanより2025年11月29日 12時56分に公表されたプレスリリースがあり、本稿はその内容を基に構成しています。大会全体では、90以上の国と地域から約3,300名が参加し、およそ600チームがエントリーして競技を繰り広げました。
大会規模と参加状況の詳細
WRO 2025 国際大会には世界の様々な教育背景を持つチームが参加しました。大会全体では約600チームが参加し、それぞれの部門で自律型ロボットを用いた課題に挑戦しました。
大会運営や成績の詳細については公式のスコアリングページおよびWRO公式サイトで公開されています。関係者や関心を持つ読者は次のリンクから大会結果や組織情報を確認できます。
日本チームの挑戦と成果:銅メダルと入賞の詳細
日本からは合計13チームがWRO 2025 国際大会に参加しました。その中で、高校生部門に出場した1チームが銅メダルを獲得し、中学生部門の1チームが4位に入賞するという成績を収めました。
特に注目すべきは、RoboMission 競技シニア部門で第3位に入賞したチームの情報です。受賞チームはmeidenチーム(愛知工業大学名電高等学校)で、RoboMissionの課題に対して高度な自律制御と問題解決能力を示しました。
受賞・入賞チームの情報
受賞チームと上位入賞チームについて、以下のように整理できます。RoboMissionは自律型ロボットによる指定課題の遂行を通じて、創造性と技術の両面を問う競技です。
- 銅メダル(RoboMission 競技 シニア部門)
- meidenチーム(愛知工業大学名電高等学校) — シニア部門で第3位に入賞。
- 中学生部門の入賞
- 日本の中学生チーム1チームが4位入賞。
- 日本からの参加数
- 13チームが大会に出場。
大会に出場した日本のチームは、プログラミング教育の必修化やPBL、STEAM教育の高まりを背景に、実践的な技術習得と国際交流を同時に経験する場として挑戦しました。
WROの目的と歴史、日本における活動の展開
WROは2004年にシンガポールサイエンスセンターが発案し、第1回国際大会が開催されて以来、世界の小学生から高校生を対象に行われている国際ロボット競技会です。WROの目的は、科学技術を身近に体験させることで子どもたちの創造性と問題解決力を育成することにあります。
世界規模で見ると、WROは毎年約90か国・地域、合計で7万5千人以上の小中高校生が参加するプログラムに成長しています。国際的な大会は各国・地域の地区予選を経て出場権を獲得したチームが集まる場となっており、競技を通じた学びと国際交流の機会を提供しています。
日本での組織化と目的
日本では2004年の開始を受け、産学の有志によるWRO Japan実行委員会が組織され、2008年にはNPO法人化されました。現在はNPO法人WRO Japanが中心となり、ロボットを活用したプログラミング教育の普及や指導者育成、国際的に活躍する人材育成を目的に活動しています。
近年はプログラミング教育の必修化やPBL(Project Based Learning)・STEAM教育への関心の高まりにともない、国内の地区予選会の数や参加チーム数が増加し、約20年にわたって継続的に大会運営と普及活動が行われています。WRO Japanの公式サイトでも国内活動の案内や参加方法が掲載されています。
WRO 2025の要点整理と今回の記事のまとめ
ここまでに示したWRO 2025に関する主要な事実を、読者が確認しやすいよう表形式で整理します。以下の表は大会の基本情報、参加状況、日本の結果、参照リンクなどを網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | WRO 2025 シンガポール国際大会(World Robot Olympiad™) |
| 開催期間 | 2025年11月26日〜2025年11月28日(3日間) |
| プレスリリース公表 | NPO法人WRO Japan、2025年11月29日 12時56分 |
| 参加国・地域 | 90以上の国と地域 |
| 参加者数(概数) | 約3,300名 |
| 参加チーム数(大会全体) | 約600チーム |
| 日本からの出場チーム | 13チーム |
| 日本の主な成績 | RoboMission 競技 シニア部門 第3位:meidenチーム(愛知工業大学名電高等学校)/中学生部門 4位入賞(1チーム) |
| WROの目的 | 創造性と問題解決力の育成、科学技術体験の提供 |
| 日本での組織 | NPO法人WRO Japan(2008年NPO化、2004年より活動開始) |
| 関連リンク |
本稿ではWRO 2025の開催規模、日程、日本からの参加状況、受賞および入賞の詳細、WROの目的と歴史、ならびに日本国内での取り組みについてまとめました。大会は技術力の競い合いだけではなく、教育的視点での学びや国際交流を提供する場として継続的に機能しており、今回の成績は日本の教育現場におけるロボット・プログラミング教育の成果の一端を示しています。
この記事に掲載した情報は、NPO法人WRO Japanが公表したプレスリリースおよび各公式サイトの情報を基に整理したものです。
参考リンク: