岡山大学が国際オンラインGMNを初開催 微生物・免疫学で交流

GMN国際オンライン開催

開催期間:11月5日〜11月19日

GMN国際オンライン開催
このプログラムって何を目的にしてるの?
微生物学・免疫学分野の研究技術と知識を国際的に共有し、インドなどグローバルサウスを含む大学院生間の平等な学術交流と研究ネットワーク構築を目指す講座で、修了証や進学支援の仕組みもあります。
誰が参加できたの?
協定校(シスター・ニヴェディータ大)の修士生や岡山大学の学部・大学院生、留学生、教職員、有識者など多国籍の参加者が対象で、博士課程授業科目として開講され修了証が発行されました。

オンラインで実現した国際的な微生物・免疫学交流

国立大学法人岡山大学は、大学院医歯薬学総合研究科による国際オンラインプログラム「Global Microbe Nexus(GMN)Program」を初めて開催しました。本プログラムは2025年11月5日から11月19日までの期間、完全オンライン形式で実施され、微生物学・免疫学分野における研究技術と知識の国際的共有を目指しました。プレスリリースは2025年12月1日付けで公表されています(発表元:国立大学法人岡山大学、2025年12月1日 02時06分)。

プログラムの目的は、学術面では微生物学・免疫学の研究技術・知識の国際的な共有を促進すること、国際交流面ではインド等のグローバルサウス地域を含む多様な国籍の大学院生との平等な学術交流により日本側学生のグローバルな視野を育成すること、さらに国際的な研究ネットワークを構築することにあります。岡山市北区に本部を置く岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学としてこうした国際連携を強化する取り組みを進めています。

【岡山大学】岡山大学大学院医歯薬学総合研究科が国際オンラインプログラム「Global Microbe Nexus Program」を初開催 画像 2

プログラム構成と参加者の顔ぶれ

初開催の「GMN1」には、協定校であるインドのシスター・ニヴェディータ大学(Sister Nivedita University)から修士課程の学生3名が参加しました。加えて、本学からは日本人学生(学部生、大学院生)2名、留学生(大学院生)3名、教職員3名、そしてペルーからの有識者1名が参画し、国際色豊かな編成となりました。本プログラムは大学院医歯薬学総合研究科における博士課程授業科目として位置づけられており、修了者には修了証が授与されます。協定校の修了者に対しては、同研究科への進学を支援する仕組みも整えられています。

参加者構成を整理すると、プログラムは完全オンラインで実施された点が特徴です。岡山大学側では初めての完全オンラインプログラムとして運営され、遠隔地の研究者・学生が時間・場所の制約を越えて参加できる体制をとりました。プログラムは参加型要素を重視して設計され、多方向の活発な交流を促進する形式で実施されています。

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参加者の内訳

以下は参加者の内訳です。人数や所属はプログラム発表時点のものです。

  • シスター・ニヴェディータ大学(協定校) 修士課程学生:3名
  • 岡山大学 日本人学生(学部生、大学院生):2名
  • 岡山大学 留学生(大学院生):3名
  • 岡山大学 教職員:3名
  • 有識者(ペルー):1名
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セッションの内容と議論のポイント

GMN Programはメインセッションを3回に分けて実施しました。各回とも参加国からのプレゼンテーションを核に据え、研究トピックの紹介と討論、技術解説を通じて参加者間の知識共有を進めました。以下に各回の内容と主な議論点を整理します。

プログラムは発表と討論、技術解説をバランス良く組み合わせ、参加者が互いの研究課題や手法を理解することに重点を置いています。セッションは英語での実施が中心となり、多様な国籍の参加者が共通のテーマについて意見交換を行いました。

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第1回:Global Virus Landscape

第1回は「Global Virus Landscape」を題目に、各国における主要なウイルス感染症トピックと各国で関心の高い研究テーマのプレゼンテーションが行われました。参加者は各地域におけるウイルス感染症の特徴を共有し、地域ごとの臨床・公衆衛生上の課題を比較検討しました。

この回の成果として、グローバルな共通課題の抽出が行われました。地域差はあるものの、ウイルス感染症対策や研究で共有できる課題や連携の余地が明確になり、今後の共同研究や人材交流の方向性が示唆されました。

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第2回:Journal club

第2回は「Journal club」として各国の参加者が研究論文を紹介しました。紹介されたテーマは幅広く、CRISPR/Cas系を応用したウイルス治療に関する研究から、インドにおける腸内感染症の制御に関する実践的な研究まで、多岐にわたりました。

論文紹介を通じて研究デザイン、実験手法、結果解釈の違いが議論され、国際共同研究に必要なリテラシー(例えば倫理的配慮やデータ共有の方法)についても意見交換が行われました。若手研究者にとっては研究批評のトレーニングとなる場でもありました。

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第3回:Technical seminar

第3回は「Technical seminar」として、日本の研究室で実施している実験機器や手技の解説が行われました。具体的にはreal-time PCRの運用やサンプル準備、蛍光染色による観察手法などが紹介され、オンライン形式ながら映像やスライドを用いて実務的な理解を深める工夫がなされました。

技術説明では質疑応答の時間も多く確保され、実験条件やデータ解析のポイント、機器の選定基準といった細部にわたる議論が交わされました。参加者からの質問に対しては実務的な助言が示され、今後の研究実践に役立つ情報が共有されました。

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教育的意義、支援体制、関連リンク

GMN Programは大学院博士課程の授業科目として開講され、単位・修了証の授与を通じて参加者の学術的キャリア形成を支えます。協定校修了者には修了証が付与され、同学研究科への進学支援につながる仕組みが整備されています。プログラムは本学学長・理事戦略経費「世界展開力強化事業」の支援を受け、さらに文部科学省の事業である「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」の一環として実施されました。

また、岡山大学は地域中核・特色ある研究大学(J-PEAKS)としての取り組みを進めており、GMN Programもその国際連携の一端として位置づけられています。プログラム運営に関する詳細や関連資料は、以下のリンクから確認できます。

問い合わせ先(プログラム・連携に関する案内)

本プログラムに関する問い合わせ先は以下の通りです。メールアドレスはリリース表記に従い、文中の記号◎を@に置き換えて利用してください。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科等学務課 大学院担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:086-235-7986
関連URL:https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14862.html
岡山大学病院 新医療研究開発センター(製薬・医療機器企業関係者)
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
問い合わせフォーム:http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当(医療関係者・研究者)
TEL:086-235-7983
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp(◎を@に変更)
URL:http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp(◎を@に変更)
URL:https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
研究機器共用(チーム共用)
TEL:086-251-8705 / FAX:086-251-7114
E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp(◎を@に変更)
URL:https://corefacility-potal.fsp.okayama-u.ac.jp/
スタートアップ・ベンチャー関連
E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp(◎を@に変更)
URL:https://venture.okayama-u.ac.jp/

開催概要の整理(要点の一覧)

以下の

に、本プログラムで示された主要な事実を整理してまとめます。記事の締めくくりとして、開催日程や参加者、セッション内容、支援体制、問い合わせ先などを分かりやすく示します。

項目 内容
発表機関 国立大学法人岡山大学(大学院医歯薬学総合研究科)
プログラム名 Global Microbe Nexus(GMN)Program(GMN1:初開催)
開催期間 2025年11月5日~2025年11月19日(完全オンライン)
参加者(主な内訳) シスター・ニヴェディータ大学 修士学生3名、日本人学生(学部・大学院)2名、留学生(大学院)3名、教職員3名、有識者(ペルー)1名
メインセッション 第1回「Global Virus Landscape」、第2回「Journal club」、第3回「Technical seminar」
取り上げた主なテーマ ウイルス感染症の国際比較、CRISPR/Cas系を用いたウイルス治療、インドでの腸内感染症制御、real-time PCR・蛍光染色観察などの技術解説
学内での位置づけ 大学院博士課程授業科目として開講。協定校修了者には修了証を授与し、研究科への進学支援を実施。
支援・資金 学長・理事戦略経費「世界展開力強化事業」の支援、および文部科学省「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」の一環
参考リンク 岡山大学関連記事ページ、医歯薬学総合研究科、J-PEAKSなど(本文中リンク参照)
問い合わせ 大学院医歯薬学総合研究科等学務課(TEL:086-235-7986)および本文記載の各担当窓口

以上がGMN Program(GMN1)の開催内容と関連情報の整理です。初回開催では、完全オンラインという形式を活かして多国籍の参加者が互いの研究関心や技術を共有し、今後の国際共同研究や人材育成の礎となる議論が交わされました。関連する詳細資料や問い合わせ先は本文中のリンクおよび問い合わせ先を参照してください。

参考リンク: