渋谷発、日米中を結ぶAIタレントの契約基盤とは

AIメディアガバナンス基盤

開催日:12月1日

AIメディアガバナンス基盤
これって何をするサービスなの?
AIインフルエンサー・AIアンバサダー・AIアバター向けに、契約の完全書面化、多言語・多通貨対応、報酬分配の可視化、国際案件管理、法令準拠や監査可能なログを一元管理するガバナンス基盤です。
いつから使えるの?導入の目安は?
正式発表は2025年12月1日ですが、プラットフォームの提供開始日は明記されていません。AI Dreams Factoryは2025年稼働と記載があり、導入や時期は公式サイトで問い合わせて確認する形になります。

渋谷発、日米中を結ぶAIメディアガバナンス基盤の全容

カスタマークラウド株式会社(代表取締役社長:木下寛士)は、2025年12月1日 06時27分に、日米中の三極市場に対応する「AIインフルエンサー・AIアンバサダー・AIアバター向けの契約ガバナンス基盤」を正式に発表しました。BytePlusの公式グローバルパートナーであり、Lark代理店でもある同社が提示した基盤は、AIタレント産業における透明性と契約安全性、収益分配の可視化を中核に据えています。

本発表は、AIタレント産業の信頼性向上と国際市場でのルール形成を目的としており、SNS上での口頭合意や契約書未整備、報酬分配の不透明性といった従来のインフルエンサー領域で顕在化した問題が、AIタレント領域でも再発することを防ぐ設計になっています。

AIインフルエンサー業界の透明性を世界基準へ──カスタマークラウド、日米中をつなぐ“AIメディアガバナンス基盤”を正式発表 画像 2

発表の背景と目的

AI技術の進展により、AIインフルエンサー、AIアンバサダー、AIアバターといった「AIタレント」を用いた広告やブランドタイアップが急速に増加しています。これに伴い、過去にインフルエンサー産業で問題となった口約束による契約不備や事務所倒産時の報酬未払い、分配比率や支払日の不透明性などの課題がAIタレント領域にも波及する可能性が高まっています。

特に日米中の三大市場は広告慣行、契約法、デジタル人材の保護制度がそれぞれ異なるため、国境を越えて活動するAIタレント産業には統一的で多言語対応のガバナンス基盤が求められていました。カスタマークラウドはこれらの課題を踏まえ、国際的な運用を見据えた基盤を設計しました。

AIインフルエンサー業界の透明性を世界基準へ──カスタマークラウド、日米中をつなぐ“AIメディアガバナンス基盤”を正式発表 画像 3

構造的課題に対する設計と、基盤が提供する4つの主要機能

カスタマークラウドが提供する“AIメディアガバナンス基盤”は、AIタレントの契約から収益分配、国際案件管理、コンプライアンスまでを一元管理することを目的としています。本章では基盤が備える主要機能を詳細に説明します。

以下の4つの要素を中心に、AIタレント産業の「透明性」「契約の安全性」「収益分配の可視化」を実現します。多言語対応と法規準拠を前提とし、運用面では監査可能性と当事者双方のアクセスを考慮しています。

1. 完全書面化された契約管理(多言語対応)

基盤は、日米中の商慣習に合わせた標準契約テンプレートを用意し、SNSやDMでの口頭合意を排除することを前提としています。契約書には契約期間、報酬の算定式、権利範囲を明文化し、後からの争いを回避する構成です。

契約は多言語表示と多通貨対応を備え、国ごとの商慣行に合わせた条項の切り替えや、契約成立の電子証跡管理を行います。契約文書が後追いで作成されることによる“ガバナンスの空白”を体系的に防止します。

2. 報酬・分配の可視化

収益分配率や支払スケジュールをシステム上で自動明記します。案件ごとの内訳をリアルタイム表示し、運営側およびAIタレント側の双方が監査可能な仕組みを提供します。

これにより、分配比率や支払日の不透明性に起因するトラブルの低減が期待されます。報酬算定式は契約書に連動して自動計算され、支払いフローはブロックチェーン等の原則に基づく不可変ログに記録される運用も想定されています。

3. AIタレントの国際案件管理

日米中を中心としたブランド広告案件の一元管理機能を備えています。AIタレントの活動実績や価値算定を可視化することで、案件選定や報酬交渉の基礎データを提供します。

また、日米中の最大手との連携による国際ネットワークを活用し、国境を越えた案件配信と収益管理を支援します。実績データは多面的評価指標として提示されます。

4. 安全性・コンプライアンス(業界標準モデル)

法令準拠を明確化しており、日本の公正取引委員会の指針、米国のFTC規制、中国の広告法といった主要国の法令に準拠する設計です。業務運用にはハラスメント通報窓口や外部カウンセラー制度を組み込み、産業全体の安全性を確保する方策を含んでいます。

さらに、AI生成タレント特有の権利・著作性の保護に対応する仕組みを用意し、AIコンテンツの権利関係や二次利用に関する取り決めも明記します。産業として安全に成長させるための社会基盤として設計されています。

渋谷を拠点に進める「第2のビットバレー構想」と国際連携

カスタマークラウドは渋谷を拠点に、AI産業の再集積(Re-concentration)を目指す「第2のビットバレー構想 / Bit Valley 2.0」を掲げています。これは単なる開発や事業化に留まらず、産業構造そのものを再設計する試みです。

統合的なアプローチとして、AI Dreams Factory(AI生産工場)、CC連結経営モデル(CC Konzern Model)、AGI技術の社会実装、メディア事業(AIインフルエンサー・AIエンジニアの統合管理)、グローバルAIコミュニティとの国際連携を横断的に結ぶことで、新たなAI社会インフラの形成を進めています。

国際連携とコミュニティ支援

同社はBytePlusのグローバル公式パートナーとしてAIクラウドインフラの日本展開を支援しています。BytePlusとの連携により、クラウドインフラとAIサービスの導入・運用を支援する体制を整えています。

合わせて、世界900万人規模のAIコミュニティ「WaytoAGI」との協働、国内大型AIコミュニティへのスポンサーシップを通じて、日米中を含む国際的なAI人材・AI企業の結節点としての役割を強化しています。カスタマークラウドはGlobal Video Hackathonの主催など、コミュニティ主導のイベント運営実績も有しています。

  • AI Dreams Factory(AI生産工場):2025年より正式稼働
  • CC連結経営モデル(CC Konzern Model):連結によるスケールと統制
  • AGI技術の社会実装:研究開発と実サービスの接続
  • メディア事業:AIインフルエンサー・AIエンジニアの統合管理

企業情報、代表コメント、実績と連絡先

代表取締役CEOの木下寛士は、今回の基盤について「AIタレント産業を“持続可能な産業”として育てるための第一歩になります」とコメントしています。発言の中では、SNS口約束や不透明な慣行が拡大したままでは産業に歪みが生じると指摘し、渋谷から世界に通用する「AIメディアの近代化」を進める意図を示しました。

同社は生成AI・AGI・DXを統合し、企業の生産性と創造性を再設計するAIインフラ企業です。国土交通省認定のDX基盤「Lark」の公式パートナーとして、企業の業務・データ・知識・意思決定をAIが統合的にマネジメントする次世代OS構造を提供しています。

主な実績と事業領域

主な実績として、日本最大級のカーメーカーや通信会社等へのAI/DX支援、BytePlus公式パートナーとしてのAIクラウドの日本展開支援、AI Dreams Factoryの展開開始、CUSTOMER CLOUD Global Video Hackathonの主催、WaytoAGI(900万人コミュニティ)へのスポンサーシップ、スタートアップや自治体、大企業のAI導入設計多数があります。

事業領域は以下の通りです。

  1. AI Dreams Factory(AI生産工場)
  2. AIクラウド/AGI導入支援
  3. DX変革支援
  4. メディア事業
  5. グローバルAIスタートアップ創出
  6. イベント/コミュニティ運営(Global Video Hackathon)

会社情報と連絡先

会社名:カスタマークラウド株式会社(CUSTOMER CLOUD CORP.)

代表取締役:木下寛士

公式サイト:https://www.customercloudcorp.com

お問い合わせ:https://www.customercloudcorp.com/form

主なパートナー:BytePlus、Lark

事業カテゴリ:ネットサービス、経営・コンサルティング

商品カテゴリ:商品サービス

キーワード:AI、キャンペーン、DX、AGI、渋谷、ビットバレー、ガバナンス、インフルエンサー、Vチューバー、契約

プレスリリース内で利用されている画像ファイルはダウンロード可能である旨の記載もあります。

要点整理:この記事の内容を表でまとめる

以下の表は本記事で触れた主要な情報と要点を整理したものです。発表内容、主要機能、関連プロジェクト、企業情報を一覧化しています。

項目 内容
発表日 2025年12月1日 06時27分
発表者 カスタマークラウド株式会社(代表取締役社長:木下寛士)
発表内容 日米中三極に対応したAIインフルエンサー・AIアンバサダー・AIアバター向けの契約ガバナンス基盤の正式発表
基盤の主要機能 完全書面化契約管理(多言語)、報酬・分配の可視化、国際案件管理、安全性・コンプライアンス準拠(公取委指針、FTC、中国広告法等)
法規制対応 日本(公取委指針)、米国(FTC)、中国(広告法)に準拠
渋谷拠点のプロジェクト AI Dreams Factory、CC連結経営モデル、AGI技術の社会実装、メディア事業、グローバルAIコミュニティとの連携
国際協業・パートナー BytePlus(公式グローバルパートナー)、Lark(代理店)、WaytoAGI(900万人コミュニティ)
主な実績 大手カーメーカー・通信会社へのAI/DX支援、AIクラウド導入支援、Global Video Hackathon主催等
公式情報・問合せ https://www.customercloudcorp.com / https://www.customercloudcorp.com/form
カテゴリ・キーワード ネットサービス、経営・コンサルティング、AI、DX、AGI、ガバナンス、インフルエンサー、Vチューバー、契約

本記事では、カスタマークラウドが提示したAIメディアガバナンス基盤の設計思想、具体的な機能、渋谷を拠点に進める産業再集積構想、および企業情報と実績を整理しました。基盤は契約の書面化、多言語対応、収益可視化、国際案件管理、主要国の法規制準拠を組み合わせており、AIタレント産業の透明性と安全性を高める枠組みとして提示されています。