INDIE Live Expo速報:『アベマリロケット』世界初公開と受賞作
ベストカレンダー編集部
2025年12月1日 18:05
インディー新作一挙発表
開催日:11月29日
INDIE Live Expo 2025.11.29で明かされた新作群と放送の概要
INDIE Live Expo 実行委員会は、2025年12月1日 12時10分付のリリースで、2025年11月29日に配信された番組「INDIE Live Expo 2025.11.29」にて発表された新作情報と受賞結果を公表しました。番組では多数のインディーゲームの新規映像や発売予定、プレイテスト情報が世界初公開・国内発表されており、本稿では放送で示された全ての情報を整理して伝えます。
放送ではShuhei Miyazawa(Raindrop Sprinters)×開発室Pixel(洞窟物語)×room6の共同による新作2D横スクロールアドベンチャー『アベマリロケット – Captain Patchwork -』が世界初公開されたほか、多数のピックアップタイトルやパブリッシャーセレクション、INDIE Live Expo Awards 2025の受賞作発表が行われました。以下に、番組中で明らかになった具体的な内容を網羅して紹介します。
ピックアップされた新作と各タイトルの紹介
番組で取り上げられたピックアップタイトルは、ジャンルや開発規模を問わず多彩でした。ここでは各タイトルと公開された情報を開発者/パブリッシャーや公開映像の内容、発売予定といった観点で整理します。
下記は放送で初公開・新規映像公開・発売告知などが行われたタイトルの詳細です。すべて番組で発表された情報に基づいて記載しています。
ピックアップタイトル(個別)
- 配信少女ノ裏垢迷宮 — Acaciaとジー・モードによる新作ノベルRPG。『魔法少女ノ魔女裁判』の制作陣が手掛けるタイトルで、新規トレイラーが初公開されました。
- Sacrifire — ポーランドの開発チーム「Pixelated Milk」によるRPG。新規トレイラーの公開に加え、2026年1月から戦闘面をフィーチャーしたプレイテストが実施される予定です。
- 事故物件だよ!うらみちゃん — 開発:Minimum Box、パブリッシャー:15 Industry。地縛霊「うらみちゃん」を操作する“人生介入型見守りゲーム”。2026年発売予定で、新規トレーラーが初公開されました。
- アベマリロケット – Captain Patchwork – — Shuhei Miyazawa(Raindrop Sprinters)×開発室Pixel(洞窟物語)×room6による2D横スクロールアドベンチャー。世界初公開、2026年発売予定。映像ではロケット内部で発生するトラブルを解決しつつ地球到着までの30日を生き抜くゲーム性が紹介されました。
- オールアドリフト — 韓国クリエイターチーム「Vittgen」によるシミュレーションアドベンチャー。世界初公開映像で絵画調のイラストが移り変わる独特の世界観が示されました。
- Being and Becoming — 開発:Ichthys、パブリッシャー:CRITICAL REFLEX。メトロイドヴァニア系の新作で新規映像が公開され、12月にプレイテストが開始される予定です。
- ホロインディーの取り組み紹介 — ホロライブプロダクションの二次創作ゲームブランドに関する紹介コーナー。タレントの一条莉々華さんが『MYRIAD DEATH -ミリアッドデス-』『エリート陰陽師みこ』などを例に、ブランドの取り組みを説明しました。
- つるぎ姫 — 213℉(ファーレンハイト213)の塩川洋介氏が手がける横スクロールアクションRPG。2026年中のアーリーアクセス開始を予告し、黒星紅白氏の描き下ろしキービジュアルやゲームサイクルが紹介されました。
- Dead Format — 開発:Katanalevy、パブリッシャー:Oro Interactive。1990年代のスコットランドを舞台にしたサバイバルホラー。発売日が12月10日に決定し、新規映像が公開されました。
- SANABI — 開発:WONDER POTION、パブリッシャー:NEOWIZ。2Dアクションプラットフォーマー。PC版で11月27日より公開されている無料大型DLCのNintendo Switch版を今冬にリリースすることを発表しました。
パブリッシャーセレクション:各社が選んだ注目作
番組では複数のパブリッシャーがセレクションを担当し、それぞれのラインナップが紹介されました。ここではPARCO GAMES、2P Games、講談社ほかの選出タイトルをまとめます。
各パブリッシャーごとにタイトルの特色と開発元、発売時期などの情報が示されました。未公開の示唆映像についても放送で触れられています。
PARCO GAMESセレクション
- 南極計画 — 開発:RexLabo×PARCO GAMES。西暦2900年代の南極を舞台に致死性ウイルスや放射線、低温猛吹雪といった脅威に対処し、突然発生した謎のシグナルを目指すアドベンチャー。
- Constance — 開発:btf。絵の具をモチーフにしたシステムが特徴的な2Dアクションアドベンチャー。絵筆による攻撃や絵の具に変身するアクションで、カラフルで退廃的な心象世界を探索する。
- The Berlin Apartment — 開発:btf。ベルリンのアパートを舞台にしたアドベンチャーで、コミック風デザインの3D空間を探検し、住人たちの1世紀にわたる人生の転機や変遷するベルリンを体験する。
- 未公開タイトルの匂わせ映像 — 映像の最後には世界初公開となる詳細不明タイトルのアニメーションが存在。コミックホラー調の映像に「D」の文字と、2026年という情報が確認できました。
2P Gamesセレクション
- 少女と学園城 — 開発:Atomstring Games。ユートピア的学園都市を舞台とするアクションアドベンチャー。3Dアニメ調の緻密なアニメーションが特徴で、フルリリースを近日予定。新規CGやキャラクターアニメーションなどの改良を予定しています。
- 転生保険株式会社 — 開発:WarmCore Studio。俯瞰視点シューティング、ローグライトアドベンチャー、RPG的成長要素を融合したハックアンドスラッシュ。早期アクセスを近日予定で、新モードや敵、プレイアブルキャラなどの改善点を紹介しました。
- 泣き叫ぶ雁 — 開発:ZerocreationGame。テキストアドベンチャー。『飢えた子羊』の制作チームによる最新作で、メインキャラはフルボイス、中国語原文で約40万文字という膨大なテキストと複数エンディングを収録。2026年前半発売予定です。
- 夜明けの笛吹き者 — 開発:Bone Nail。農作業+錬金術+ストーリー重視のファンタジーシミュレーション。薬草栽培や工房開設、さまざまな生き物との出会いを通じた体験が可能で、2026年前半リリース予定です。
講談社セレクション
- 1999トコヨビル — 人が消えると噂の屋内遊園地を描くアドベンチャー。2026年春発売予定。
- 子どもたちの庭 — 開発:Wellness Mechanism。「安らかな死を目指すパズルゲーム」。日本の民話と宗教玩具の要素を組み合わせたカオスなビジュアルが特徴。2026年春発売予定。
- わびさび寿司ダービー — 開発:ITAMAE Studio。寿司を鍛えてレースで勝利を目指す育成×レースゲーム。2026年春発売予定。
- 4DEAD — 開発:Kishiro氏。消費エネルギーが膨大で“4秒”でエネルギーが尽きる生物を操り、宇宙人を捕食してカロリーを摂取し続けるハイスピードローグライクアクション。2026年春発売予定。
その他注目作と配信・アップデート情報
上記以外にも、個別に発表された配信・アップデート情報や発売日発表がありました。ここではそれらの情報をまとめます。
各タイトルの発表内容には、発売日、プレイテスト開始時期、DLCやプラットフォーム対応の告知などが含まれます。
個別の配信・発売・アップデート情報
- Keep Digging / キープディギング — Wild Dog開発の最大8人マルチ対応掘削ゲーム。2025年冬に無料の大型アップデートが公開されることと、それに伴う新規映像が公開されました。
- まじかる☆プリンセス — MAGI Inc.、Neotro Inc.による学園育成シミュレーション。父親として娘を導く内容で、11月25日にデモ版が公開済み。番組ではデモ版の紹介、新規映像、キャラクターボイスに関する情報が示されました。
- Flotsam 漂流ガラクタウン — 開発:Pajama Llama Games、パブリッシャー:Stray Fawn Publishing。海上サバイバルビルダー。アーリーアクセス版が公開中ですが、製品版のバージョン1.0が日本時間12月5日午前1時にリリースされると発表され、新規映像が公開されました。
- Into the Fire — Starward Industriesによる災害脱出サバイバルゲーム。2026年Q1に早期アクセス開始を発表し、新規映像が公開されました。
- ゆんゆん電波シンドローム — Alliance Arts制作のリズムアドベンチャー。2026年4月発売を告知し、現在公開中の体験版をアップデートすることを明らかにしました。新規映像も公開されています。
- Core Keeper — 開発:Pugstorm、パブリッシャー:Fireshine Games、bilibili。見下ろし型サンドボックスゲーム。Nintendo Switch2版を1月28日にリリースすること、同日に他プラットフォーム向けの大型アップデートが行われることを告知しました。
INDIE Live Expo Awards 2025:審査体制と受賞作の詳細
今回のINDIE Live Expo Awardsは従来の部門構成を一新し、8名の審査員が各々1作品を推挙、その上で「INDIE Live Expo Award 2025」1作品が選出される方式で行われました。番組で発表された授賞作品と選評の要旨を以下に記します。
審査員それぞれの推薦作や選評は、作品の特徴や意図を踏まえた評価が述べられており、個別の選出理由が明確に示されています。
受賞一覧(番組で発表されたもの)
- INDIE Live Expo Award 2025
- 『スルタンのゲーム』 — 選評では「ゲームを通じて体験する“権力”の甘美さを鮮烈に表現し、敵であり先達でもある独裁者を強く美しく描く作品」と評されました。登場人物それぞれに動機や個性があり、プレイヤーはカードの指示に従って殺戮や色欲、散財、征服といった行為に浸ることになる、と選評は述べています。(選評:INDIE Live Expo実行委員会)
- 優秀賞(推薦による)
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- [ベ・サンヒョン 推薦] 『存在/しないあなた、と私』 — プレイヤーがキャラクターや世界を造形する行為を通じて、提供された世界から無限の物語を生み出す喜びを体験させる点が高評価。
- [サイモン・ズゥ 推薦] 『No, I’m not a Human』 — 簡易的なループ設計と短い体験の循環で多様なプレイ体験を提供し、新たな潮流を作り出す可能性を評価。
- [ブランドン・シェフィールド 推薦] 『プロミス・マスコットエージェンシー(Promise Mascot Agency)』 — PS2時代の実験的な魅力と現代的デザインを融合させた野心作で、社会的テーマを含む物語性が支持されました。
- [吉田 修平 推薦] 『文字遊戯(日本語版)』 — 中国語漢字で構成された原作のローカライズ困難性を踏まえた再設計により、日本語版として新作に近い形で完成させた点が評価されました。
- [わいわい 推薦] 『Escape From Duckov』 — 見下ろし型探索シューターとして既存要素をうまく融合し、多くのプレイヤーに親しまれる設計を評価。
- [のばまん 推薦] 『黄泉に落ちても麻雀(Demonic Mahjong)』 — ローグライク要素と“出し抜き”の楽しさを生むシステムデザインが支持されました。
- [やみえん 推薦] 『BALL x PIT』 — ブロック崩しにローグライト要素を組み合わせ、拠点発展と戦略性を高めた構成が高評価。
- [外山 圭一郎 推薦] 『Öoo』 — プレイヤーの理解と閃きを全面的に信頼する一切余計なものを排したパズルアクションで、80年代のゲーム美学を想起させる点が評価されました。
配信セール、BitSummit提携、次回開催とメディア案内
番組内ではセール情報や業界連携に関する発表も行われました。INDIE Live Expoが主催するセールやBitSummitとのパートナーシップ、次回開催の予定など、イベント周辺の重要な情報を整理します。
また、INDIE Live Expo実行委員会が刊行するメールマガジンの案内も番組中で行われています。以下に対象の期間・URLなどを明記します。
INDIE Live Expo Steamセール
セール期間:2025年11月29日(土)昼12時 〜 12月6日(土)午前3時
内容:番組で紹介した発売済み作品や過去に番組で取り上げた名作などが対象となり、多くのタイトルが割引価格で提供されます。セールページは以下のURLです。
https://store.steampowered.com/sale/INDIELiveExpo20251129
BitSummitとのパートナーシップ
INDIE Live Expoは、毎年京都で開催される日本最大級のインディーゲームイベント「BitSummit」とパートナーシップを締結したことを番組中で発表しました。具体的な取り組みや詳細は今後の発表を通じて案内される予定です。
BitSummit公式サイトは以下の通りです:https://bitsummit.org/
次回開催とメールマガジン
次回INDIE Live Expoは2026年・春の開催を予定しています。タイトル募集の開始などスケジュールは決まり次第、公式サイト上で告知されます。公式サイト:https://indie.live-expo.games/
INDIE Live Expo実行委員会は、個人クリエイターやディベロッパー、パブリッシャー向けのメールマガジン「INDIE Live Expo Letter」を刊行しており、登録ページは以下です:https://indie.live-expo.games/contact/magazine
協力企業・メディアパートナー
番組では協力企業およびメディアパートナーについても言及がありました。具体的な一覧はリリース本文や公式サイトで確認可能です。
今回の発表は配信形式で行われ、世界中のインディーゲームに対する注目を集める内容となりました。
発表内容の要約表
以下に、本稿で紹介したタイトルと主要情報を表形式で整理します。開発/パブリッシャー、公開・発売予定、番組での主な発表点を列挙しています。
| タイトル | 開発 / パブリッシャー | 発表内容・発売予定 |
|---|---|---|
| 配信少女ノ裏垢迷宮 | Acacia / ジー・モード | 新規トレイラー初公開。ノベルRPG(『魔法少女ノ魔女裁判』制作陣) |
| Sacrifire | Pixelated Milk | 新規トレイラー初公開。2026年1月から戦闘フィーチャーのプレイテスト実施予定 |
| 事故物件だよ!うらみちゃん | Minimum Box / 15 Industry | 新規トレーラー初公開。2026年発売予定。地縛霊操作の“人生介入型見守りゲーム” |
| アベマリロケット – Captain Patchwork – | Shuhei Miyazawa × 開発室Pixel × room6 | 世界初公開。2D横スクロールアドベンチャー。2026年発売予定。ロケット内トラブルを解決しつつ地球到着までの30日を生きる |
| オールアドリフト | Vittgen | 世界初公開映像で絵画調の世界観を披露。シミュレーションアドベンチャー |
| Being and Becoming | Ichthys / CRITICAL REFLEX | 新規映像公開。メトロイドヴァニア系。12月にプレイテスト開始 |
| ホロインディー(取り組み紹介) | ホロライブプロダクション(二次創作ブランド) | 一条莉々華氏がブランドの取り組みと『MYRIAD DEATH』『エリート陰陽師みこ』等を紹介 |
| つるぎ姫 | 213℉(塩川洋介) | 横スクロールアクションRPG。2026年中にアーリーアクセス開始を予告。新規キービジュアル公開 |
| Dead Format | Katanalevy / Oro Interactive | 1990年代スコットランド舞台のサバイバルホラー。発売日:12月10日。新規映像公開 |
| SANABI | WONDER POTION / NEOWIZ | 2Dアクションプラットフォーマー。PC版の無料大型DLCが11月27日公開済。Nintendo Switch版DLCを今冬にリリース予定 |
| 南極計画 | RexLabo × PARCO GAMES | 西暦2900年代の南極で謎のシグナルを目指すアドベンチャー |
| Constance | btf / PARCO GAMES | 絵の具モチーフの2Dアクションアドベンチャー。多彩なアクション表現 |
| The Berlin Apartment | btf / PARCO GAMES | ベルリンのアパートを舞台にした物語型アドベンチャー。コミック風3D空間 |
| PARCO 未公開(匂わせ) | PARCO GAMES | コミックホラー調映像に「D」の文字、2026年示唆。詳細不明 |
| 少女と学園城 | Atomstring Games / 2P Games | アクションアドベンチャー。フルリリース近日予定。新規CGやアニメーション改善予定 |
| 転生保険株式会社 | WarmCore Studio / 2P Games | 俯瞰視点シューティング+ローグライト+RPG要素。早期アクセス近日予定 |
| 泣き叫ぶ雁 | ZerocreationGame / 2P Games | テキストアドベンチャー。中国語原文約40万文字、フルボイス。2026年前半予定 |
| 夜明けの笛吹き者 | Bone Nail / 2P Games | 農作業+錬金術+ストーリーのファンタジーシミュレーション。2026年前半予定 |
| Keep Digging / キープディギング | Wild Dog | 最大8人マルチの掘削ゲーム。2025年冬に無料大型アップデート公開予定 |
| まじかる☆プリンセス | MAGI Inc., Neotro Inc. | 学園育成シミュレーション。11月25日にデモ版公開。新規映像・ボイス情報あり |
| Flotsam 漂流ガラクタウン | Pajama Llama Games / Stray Fawn Publishing | 海上サバイバルビルダー。製品版1.0を日本時間12月5日午前1時にリリース |
| 1999トコヨビル | 講談社 | 屋内遊園地を描くアドベンチャー。2026年春発売予定 |
| 子どもたちの庭 | Wellness Mechanism / 講談社 | 「安らかな死を目指すパズルゲーム」。2026年春発売予定 |
| わびさび寿司ダービー | ITAMAE Studio / 講談社 | 寿司育成×レース。2026年春発売予定 |
| 4DEAD | Kishiro / 講談社 | ハイスピードローグライクアクション。2026年春発売予定 |
| Into the Fire | Starward Industries | 災害脱出サバイバル。2026年Q1早期アクセス開始予定 |
| ゆんゆん電波シンドローム | Alliance Arts | リズムアドベンチャー。2026年4月発売予定。体験版アップデート予定 |
| Core Keeper | Pugstorm / Fireshine Games / bilibili | Nintendo Switch2版を1月28日にリリース。他プラットフォームで同日大型アップデート予定 |
上表は番組で公開された情報をもとに作成しました。発表の中には未公開タイトルの匂わせやプレイテスト告知、DLC移植情報など多様な内容が含まれています。INDIE Live Expoと各パブリッシャー、開発者が示したスケジュールや告知は今後公式サイトおよび各社の発表を通じて更新されますので、詳細の確認は公式ページ(https://indie.live-expo.games/)や該当タイトルの情報ページをご参照ください。
参考リンク: