和綿100%で復活、エドウインの大日本ジーンズ発売
ベストカレンダー編集部
2025年12月1日 21:02
大日本ジーンズ発売
開催日:12月1日
原料レベルから日本製を追求した「大日本ジーンズ」誕生の背景
EDWIN TOKYO HARAJUKUのオープン9周年を記念して、エドウインは2025年12月1日より限定コレクション「大日本ジーンズ」を発売する。プレスリリースは2025年12月1日 15時00分に発表されており、この企画は単なる周年記念アイテムではなく、原料レベルからの「メイド・イン・ジャパン」への挑戦を掲げている。
一般的に「メイド・イン・ジャパン」は最終工程が日本国内で行われていることを指すが、エドウインはさらに踏み込んで、デニムの原料である綿にまで日本製を適用することを目指した。日本国内の綿花自給率がほぼゼロである現状を踏まえ、原料(綿)を100%国産とした特別なデニムを制作した点が本プロジェクトの核となる。
発表日時と目的
発表日時は2025年12月1日(月)15:00。目的は、EDWINがこれまで世界に向けて発信してきた「ジャパンデニム」の精神を、原料段階まで突き詰めることで示すことにある。単なるブランドの象徴ではなく、素材供給や生産の現場に目を向ける重要性を伝える狙いがある。
今回の取り組みは、震災後の東北地域で生まれた和綿を活用する点が大きな特徴であり、素材のトレーサビリティと地域再生の要素も含まれている。
東北で栽培された和綿を活かす—素材と生地の詳細
「大日本ジーンズ」で使用する綿は、東日本大震災後に塩害に強い品種を栽培して復興を図った農地で育てられた綿を100%緯糸に使用している。重要なのは他国綿とのブレンドを一切行わずに和綿100%で織り上げている点である。
この和綿は、かつて明治期までは国内で広く栽培されていたが、明治29年の綿花輸入関税撤廃以降に急速に衰退した歴史を持つ。現在主流の綿は外国産であり、今回の取り組みはその状況に対する明確な応答ともいえる。
生地の紡績と染色
生地の紡績は、日本綿布社が担当。経糸にはロープ染色でピュアインディゴを用いた糸を使用し、緯糸は和綿の6番手という太い糸を配することで、肉厚でザラ感のある独自の風合いを実現している。
セルビッジ(生地の耳)にも強いこだわりがある。一般に赤耳が多い中で今回は日本の伝統色であるジャパンブルーをイメージし、セルビッジ部分には綛(かせ)染めしたインディゴ糸を使用。綛染めは芯まで染まるため、経年変化をしても独特の青みを保ち続ける特性がある。
ディテールとフィット—1930〜50年代の設計を再現
デザイン面では1930〜50年代のジーンズの基礎が形成された時代をオマージュしている。海外からの原料輸入や化繊の普及により日本での綿花栽培が衰退した時代だが、その当時のフィットやディテールを再現することで、歴史的背景を踏まえたプロダクトへと昇華させている。
具体的にはジーンズとデニムジャケットともにルーズフィットを採用し、シンチバック(コインバックの調整ベルト)やバックポケット当て布などの当時の仕様を踏襲している。
アイテムごとの特徴
- 大日本ジーンズ(品番:KSB14-100):30/32/34/36インチ展開、価格は39,600円(税込)。ルーズフィットでシンチバックとバックポケット当て布を再現。
- 大日本ジーンズJKT(品番:KST38-100):M/L/XL展開、価格は52,800円(税込)。短丈でルーズフィット、シンチバックやポケット当て布を用いたデザイン。
どちらのアイテムも、素材と縫製の組み合わせにより、着用を重ねることで独自の経年変化が現れる設計になっている。
付帯仕様・販売情報・問い合わせ先
製品のレザーラベルにも国産素材を採用している。害獣として駆除された動物の皮革を有効活用するチバレザーを用い、鹿革にEDWINロゴの刻印と「大日本ジーンズ」を象徴する日の丸モチーフをプリントしている。経年変化で味が出る仕様だ。
販売はEDWIN TOKYO HARAJUKUの限定販売で、発売日はいずれも2025年12月1日(月)となる。取扱店舗の営業時間や所在地、特設サイト情報も明記する。
販売・問い合わせ情報(詳細)
- 店舗名
- EDWIN TOKYO HARAJUKU
- 住所
- 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-18-23 gimビル
- 電話
- 03-6447-0330
- 営業時間
- 12:00~19:30
- 特設サイト
- https://edwin.co.jp/products/concept_tokyoharajuku_9th.html
製品詳細の確認や在庫確認は上記店舗および特設サイトで行うことが可能である。発表資料には発売日と価格、サイズ展開が明記されている。
製品スペック(表形式)
| 製品名 | 品番 | サイズ展開 | 価格(税込) | 発売日 |
|---|---|---|---|---|
| 大日本ジーンズ | KSB14-100 | 30/32/34/36 inch | 39,600円 | 2025年12月1日(月) |
| 大日本ジーンズ JKT | KST38-100 | M / L / XL | 52,800円 | 2025年12月1日(月) |
本プロジェクトは素材の産地、生地の紡績・染色・縫製、ラベル素材に至るまで日本国内を主軸に構成されている点が特徴である。東北の和綿という背景を明確に打ち出すことで、商品のストーリー性を持たせている。
まとめ:要点の整理
以下の表に本記事で扱った主要情報をまとめる。販売日、価格、取扱店、素材の出自、主要な生地仕様を分かりやすく整理している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年12月1日 15:00 |
| 製品名 | 大日本ジーンズ / 大日本ジーンズJKT |
| 品番 | KSB14-100(ジーンズ) / KST38-100(ジャケット) |
| 素材(緯糸) | 東北で栽培された和綿100%(ブレンドなし) |
| 生地仕様 | 経糸:ピュアインディゴのロープ染色糸、緯糸:6番手の和綿。セルビッジは綛染めインディゴ糸(ジャパンブルー) |
| ラベル | チバレザー(鹿革、害獣皮革を活用)にEDWIN刻印と日の丸プリント |
| 価格 | ジーンズ:39,600円(税込) / ジャケット:52,800円(税込) |
| 発売日 | 2025年12月1日(月) |
| 取扱店舗 | EDWIN TOKYO HARAJUKU(東京都渋谷区神宮前3-18-23 gimビル) |
| 店舗連絡先・営業時間 | 03-6447-0330 / 12:00~19:30 |
| 特設サイト | https://edwin.co.jp/products/concept_tokyoharajuku_9th.html |
以上の通り、本企画は原料である綿の出自から生地の紡績、染色、縫製、ラベルに至るまで日本国内での工程を重視し、EDWINの“ジャパンデニム”を原点から再定義したものとして位置づけられる。販売はEDWIN TOKYO HARAJUKU限定のため、詳細は特設サイトおよび店舗へ問い合わせるとよい。
参考リンク: