12/16発売｜ファミマの生乳50%ミルクコーヒー

冬休み期間の牛乳消費を見据えた取り組みと新商品発売の概要

株式会社ファミリーマートは、2025年12月2日付けの発表で、学校給食が休止となる冬休み期間に生じやすい牛乳の需要低下と廃棄を防ぐため、農林水産省および一般社団法人Jミルクが推進する「牛乳でスマイルプロジェクト」に賛同し、複数の支援施策を実施すると公表しました。発表時刻は2025年12月2日 10時00分、同社本社は東京都港区に所在します。

中心となる取り組みの一つは、牛乳をたっぷり使った新商品「冬のおいしいミルクコーヒー」の発売です。商品は全国のファミリーマート約16,400店を対象に、2025年12月16日（火）から販売されます。税込価格は198円（税抜184円相当、軽減税率8％表示）で、牛乳の消費拡大を意図した仕様となっています。

商品特徴と仕様

新商品は生乳を50％使用しており、挽きたてのコーヒー豆を牛乳に浸す「ミルク抽出製法」を採用しています。抽出時はおよそ10℃前後の低温で2時間かけて丁寧に抽出することで、牛乳とコーヒーの風味を両立させる設計です。

パッケージには可愛らしい牛のイラストがあしらわれ、メイトーとJA全農の取り組みブランド「ニッポンエール」のロゴが配置されます。なお、地域により価格や発売日、仕様が異なる場合や一部店舗で取り扱いがない場合がある点が注記されています。

ポイント還元と牛乳割引セールで購買を後押し

牛乳消費を促進するため、買い回りや試飲導入を促す施策としてポイントキャンペーンと牛乳の割引セールが予定されています。対象期間や対象カード、割引額などは明確に設定されており、消費者にとって利用しやすい形での還元が組まれています。

具体的には、ミルクコーヒー購入時にポイントが付与される「ポイントプラスキャンペーン」を2025年12月16日（火）から2026年1月5日（月）まで実施します。対象のポイント媒体は「dポイントカード」「楽天ポイントカード」「Vポイントアプリ」、および各ポイント連携済みのファミペイバーコードとなります。

ポイントプラスキャンペーンの概要

• 対象商品：冬のおいしいミルクコーヒー
• 付与内容：1本購入につき30ポイント付与
• 実施期間：2025年12月16日（火）～2026年1月5日（月）
• 対象店舗：全国のファミリーマート

加えて、年末年始の需要低下を受けた牛乳本体の割引セールも実施されます。割引は明治の定番商品を対象に行われ、複数容量に対する具体的な割引額と実施期間が公表されています。

ファミマこども食堂での酪農体験と地域連携イベント

地域交流の場として展開する「ファミマこども食堂」では、JA全農と連携して酪農に関する学びの場を提供します。初回は2025年12月8日（月）に東京都北区のファミリーマート田端一丁目店を皮切りに、2026年1月末までに全国約20店舗で順次開催予定です。

対象は店舗近隣に住む小学生までの子どもとその家族で、参加者には体験や学びを通じて酪農や牛乳への理解が深まる機会が用意されています。参加者には来場者お一人につき「ファミマの牛乳 500ml」を1本進呈する旨も発表されています。

初回開催のプログラム詳細（ファミリーマート田端一丁目店）

開催日時は2025年12月8日（月）16:30～18:30、場所はファミリーマート田端一丁目店（東京都北区田端1丁目12－13）です。プログラムは2部構成となっており、体験と学びが連続する内容です。

• 第1部 ファミマこども食堂（16:30～17:30）
  • オリエンテーション（自己紹介など）
  • 店舗でのお仕事体験（レジ打ち体験、商品陳列体験）
  • 一緒にお食事会（メニュー例：おむすび、ファミチキ、飲み物など）
• 第2部 JA全農による講義・体験（17:30～18:30）
  • 牧場の音クイズ（牧場に流れる音を聞いて何の音かを当てる）
  • 牧場のVR体験（VRゴーグルで牧場の様子を臨場感ある映像で観察）

以降の開催ではVR体験に代わって、牧場のさまざまな音を用いたクイズ形式の学習など、五感を使って酪農を学ぶ企画が順次展開されます。これらの体験は子どもが楽しみながら酪農の現場を理解することを目的としています。

ファミリーマート担当者のコメント

「牧場のVR体験や音クイズのような五感を使った企画は、おこさまにとって新鮮で楽しみながら学べる機会になると考えています。牛乳の廃棄という社会課題や酪農の現場について理解が広がることを期待しています」との説明がありました。

酪農家 富澤裕敏氏のコメント

富澤氏は牧場の音クイズの音声提供に協力した旨を述べ、「冬の牛乳は特に濃厚で、寒さに強い乳牛が春から秋にかけて蓄えた栄養のある干し草を食べて休むことで、冬場の牛乳は濃い風味を持つ」との見解を示しています。ただし、同氏の発言は一般的な冬の牛乳の性質に関する経験や知見に基づくものであり、ファミリーマートで販売または使用されている特定の牛乳についての説明ではない旨が付記されています。

背景と連携体制――プロジェクトの位置づけと目的

今回の取り組みは、ファミリーマートが掲げる5つのキーワードの一つ「食の安全・安心、地球にもやさしい」に沿った活動の一環として行われています。同社は地域に寄り添う姿勢を重視し、農林水産省や一般社団法人Jミルク、JA全農、生産者団体らと連携する形で消費拡大に取り組みます。

「牛乳でスマイルプロジェクト」は、農林水産省とJミルクが2022年6月に立ち上げた官民共同プロジェクトで、牛乳・乳製品の消費拡大を目的としています。関係企業・団体・自治体が共通ロゴのもと連携し、国民の健康的な食生活への貢献や酪農振興を目指すものです。

• 主催・連携組織の役割例：
  1. 農林水産省：需要喚起の呼びかけやキャンペーンの後押し
  2. 一般社団法人Jミルク：プロジェクト運営と啓発活動
  3. JA全農：生産者との橋渡し、イベント協力、ブランドロゴ提供（ニッポンエール）
  4. ファミリーマート：流通と販売、地域イベントの開催と運営

ファミリーマートは「あなたと、コンビに、ファミリーマート」を掲げ、地域での消費拡大と酪農支援を両立させる取り組みを進める方針です。

この記事の要点まとめ

以下の表は、本記事で取り上げた主な施策と商品の要点を整理したものです。日付、価格、対象商品、実施地域などを一覧で確認できます。

以上が発表内容の要点整理です。冬休み期間の需要動向に対応するための新商品発売、ポイント還元、割引セール、地域での学びの場提供といった複数の施策が同時に展開され、酪農支援と消費喚起を狙った包括的な取り組みとして進められます。