生成AI『さがつくAI』で法務・労務リサーチ効率化
ベストカレンダー編集部
2025年12月2日 13:39
さがつくAI正式リリース
開催日:12月2日
生成AIを活用した法務・労務リサーチサービスの登場
法律関連出版物や各種データベースを提供する第一法規株式会社(所在地:東京都港区南青山2-11-17、代表取締役社長:田中英弥)は、生成AIを活用した法務・労務業務サポートサービス『さがつくAI ナレッジナビゲーター』を2025年12月2日に正式リリースしました。リリース日時は2025年12月2日11時00分です。
本サービスは第一法規が既に提供している既存商品のオプションとして提供され、専門家執筆の最新コンテンツを参照してAIが実務的な回答を生成する点を特徴としています。提供元となる企業の公式サイトはhttps://www.daiichihoki.co.jp、商品紹介ページはhttps://daiichihoki.satori.site/sagatuku0902です。
提供の背景と目的
近年、業務で生成AIを利用する企業が増加する一方で、AIの回答に対して「根拠が不明確」「誤った情報(ハルシネーション)が含まれる」といった課題が指摘されています。第一法規はこうしたリスクに対応するため、弁護士や社会保険労務士などの専門家が執筆・随時更新しているコンテンツをAIの参照元とし、回答の信頼性の向上を図る狙いで本サービスを開発しました。
これにより、従来の「探す」機能に加え、AIが参照した根拠をもとに「作る」機能を付加し、実務に即した情報提供を目指しています。特に法務・労務担当者の社内照会や上司からの調査依頼に対する迅速かつ正確な回答作成を支援することを目的としています。
画面構成と主な機能 — 自然文入力で専門家コンテンツを参照
『さがつくAI ナレッジナビゲーター』は、自然文(話し言葉)での質問入力に対応し、AIが関連の専門家執筆コンテンツを参照して回答を生成します。画面右側には回答の参考となる専門家執筆のQ&Aコンテンツと根拠法令へのリンクが表示されます。
印刷機能は回数制限なしで利用可能となっており、生成された回答と共に参考コンテンツをそのまま出力できます。検索ワードの書き方に悩むことなく、知りたい事項をそのまま入力して使える点が特徴です。
具体的な機能一覧
- 自然文での検索入力・回答生成
- 専門家執筆のQ&Aコンテンツ表示(根拠法令リンク付き)
- 4商品横断での検索機能(該当コンテンツを横断して参照)
- 回答の印刷(回数制限なし)
機能のコアは、AIが参照先のコンテンツを明示しながら回答を生成することにあります。実務で使う際に必要な根拠の所在が示されるため、回答の検証や引用が容易になります。
導入対象商品・料金体系・実装範囲
本サービスは既存商品を契約中のユーザーを対象とするオプション機能です。対象となるのは以下の4商品いずれかのご契約者様です。
- こんなときどうするネット 会社の法律Q&A
- こんなときどうするネット 会社の法律Q&A 会社法実務プラス
- Case & Advice 労働基準Navi
- Case & Advice 労働・社会保険Navi
利用料金は1ライセンスあたり月額2,500円(税別)、年額換算は30,000円(税別)となります。サービス名は正式に『さがつくAI ナレッジナビゲーター』、リリース日は2025年12月2日です。
利用の流れ(概略)
ユーザーは自然文で質問を入力すると、システムが4商品のコンテンツを横断検索し、該当する専門家執筆の情報と根拠法令を参照して回答を生成します。右側パネルには参照元のQ&Aと関連法令が表示され、必要に応じてそのまま印刷できます。
この流れはリサーチ業務の効率化、社内回答案の作成迅速化および実務精度の向上を同時に図ることを狙いとしています。
β版検証の結果とユーザーの声
本サービスは2025年9月からβ版が提供され、β版実装期間中に多くの顧客から評価を受けて製品版へ移行しました。β版期間中の評価としては、自然文検索の利便性、生成回答の信頼性、情報量の適切さなどが挙げられています。
利用者からの声として、法務リサーチにおける正確性や専門性の高さを評価するコメント、検索キーワードに悩まない利便性、若手社員にも読みやすい回答の適切な情報量などが報告されています。
- β版検証期間
- 2025年9月から(製品版リリース前まで)
- 評価ポイント
- 自然文検索の利便性、参照コンテンツの信頼性、生成回答の情報量
利用者が示した具体的な評価(要旨)
- 専門性・信頼性の高いコンテンツを参照して生成されるため、法的調査でも安心して活用できるとの評価。
- 法的知識が乏しい社員でも検索ワードに悩むことなく利用できる点を評価。
- 生成される回答がコンパクトで読みやすく、若手社員や現場への伝達に適した分量であるとの評価。
利用シーンの例と技術的な信頼確保の取り組み
本サービスは法務・労務部門の実務に直結する形での活用が想定されています。社内照会への一次回答案作成、上司からの調査依頼対応、個別ケースの事前確認など、日常的なリサーチ作業を支援します。
回答生成にあたり、弁護士や社会保険労務士などの専門家が執筆した随時更新されるコンテンツを参照することで、回答の信頼性と情報の鮮度を確保する取り組みが行われています。生成AI単独の出力に頼るのではなく、根拠表示と参照元の明示を重視した設計です。
入力例(そのまま入力可能な質問)
- 派遣社員が当社の服務規律に違反した場合、どの規則を根拠に指導すればよいのでしょうか。
- 株価に影響する未公表情報を、取引先の利益や損失回避のため公表前に伝えた役員の責任について教えてください。
- メンタル不調が疑われる社員の勤務不良が続いています。休職命令を出すことは出来ますか。
これらの質問を自然な文章として入力するだけで、AIが関連コンテンツを検索し、参照根拠を示した回答を生成します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | さがつくAI ナレッジナビゲーター |
| 提供会社 | 第一法規株式会社(代表取締役社長:田中英弥) |
| 所在地 | 東京都港区南青山2-11-17 |
| リリース日 | 2025年12月2日(11時00分) |
| 対象商品(実装範囲) | こんなときどうするネット 会社の法律Q&A / 会社法実務プラス / Case & Advice 労働基準Navi / Case & Advice 労働・社会保険Navi |
| 主な機能 | 自然文検索・回答生成・参考コンテンツ表示・根拠法令リンク・印刷(回数制限なし) |
| 料金 | 1ライセンス月額2,500円(税別)/年額30,000円(税別) |
| β版提供 | 2025年9月からβ版提供、フィードバックを経て製品版へ移行 |
| 商品紹介ページ | https://daiichihoki.satori.site/sagatuku0902 |
本稿では第一法規が新たに提供を開始した『さがつくAI ナレッジナビゲーター』の機能、導入対象、料金体系、β版で得られた評価や具体的な利用イメージを整理しました。専門家執筆コンテンツの参照を前提にAIが回答を生成する仕組みにより、法務・労務分野のリサーチ業務の効率化と精度向上を図ることが意図されています。詳細は商品紹介ページをご参照ください。
参考リンク: