12/3開幕｜福岡で体感する次世代工場の最前線

福岡で体感する“次世代工場”の現場—AI・ロボット・DXが結びつく場

製造現場が直面する人手不足、品質不良、納期遅延といった課題に対し、解決策として期待が高まっているのがAI、ロボット、DX（デジタルトランスフォーメーション）技術の導入です。第3回ものづくりワールド[福岡]（会期：2025年12月3日〜5日、会場：マリンメッセ福岡）は、こうした技術がどのように“現場”で機能するかを、実機デモや具体的な適用事例を通して見て、触れて理解できる場です。

本展示会では約400社が出展を予定しており、製造業の設計、開発、製造、生産技術、購買、情報システム部門など、多様な担当者が来場して商談や情報交換を行います。会場では実機デモが多数実施され、映像や実演による理解が深まる構成になっています。

開催日時：2025年12月3日(水)〜5日(金) 10:00〜17:00

会場：マリンメッセ福岡　／　主催：RX Japan株式会社

注目技術と具体製品—現場での活用イメージをつかむ

会場に出展する技術の多くは、「人手不足解消」「不良ゼロ」「安全性向上」といった社会課題に直結することを意図して設計されています。ここではプレスリリースで紹介された主要出展社と、各社が展示予定の技術について詳細に整理します。

実機デモは撮影や取材にも適しており、映像での訴求効果が高い点も特徴です。取材希望や製品デモの撮影を事務局に依頼すれば、スケジュール調整や取材対象の事前確認にも対応可能です（下段に連絡先リンクあり）。

ソフトバンクロボティクス：自動搬送AMR（協働モード対応）

ソフトバンクロボティクスは、人と協働する自動搬送ロボット（AMR）を出展します。製造・物流の現場で使える設計で、最大積載量は300kg、最小通路幅は60cmと、狭い通路でも対応できる点が挙げられます。

搭載モードは複数あり、積載モード・リフティングモード・牽引モードに加え、フォローモード（人に追従）やパワーアシストモードを備えています。これにより、搬送業務の自動化だけでなく人と共同で作業しながら負担を軽減し、効率化を図る運用が可能です。

最大積載

300kg

最小通路幅

60cm

搭載モード

積載／リフティング／牽引／フォロー／パワーアシスト

MENOU（株式会社MENOU）：AI画像検査ソリューション

MENOUは、専門的なAI知識がなくても現場でAIモデルを構築できる画像検査ソリューションを展示します。本ソリューションは、多様な製品に対して不良判定を即時に行える点を強みとします。

実機デモでは、カメラで撮影した製品画像を現場でAIが即座に判定する様子を確認でき、品質管理や人手不足対策として導入前後の効果を具体的に検討する材料が得られます。

• 特長：現場でのAIモデル構築、専門知識不要
• 用途：外観検査、不良品検出、ライン品質管理

テクノア（株式会社テクノア）：「ヒト・キカイ」まるごと見える化するIoT + AI

テクノアの出展は、ネットワークカメラで撮影した映像をAIで解析し、設備の稼働状況を判断してクラウドに蓄積するIoTシステムです。蓄積データはリアルタイムに集計・分析可能で、工場全体の「見える化」を進めます。

このシステムにより、設備の稼働率やダウンタイムの把握、作業者の動きと設備稼働の関係分析などが可能となり、保全計画や工程改善に直結するデータが得られます。

1. 入力：ネットワークカメラ映像
2. 解析：AIによる稼働判定
3. 出力：クラウド蓄積・リアルタイム集計・可視化

パナソニック ソリューションテクノロジー：24時間365日稼働する生成AIベースの監視

パナソニック ソリューションテクノロジーは、学習不要のAI（生成AIと称される技術要素を含む）を用いた映像監視・解析サービスを展示します。人物、車両、設備などを一括検知し、異常時は自動解析により誤検知の低減を図ります。

映像をテキスト化して検索可能にする機能も備えており、過去映像の検索や事象の追跡が効率化されます。施設や工場のセキュリティと運用効率の両面に寄与する製品です。

稼働時間

24時間365日

検知対象

人物・車両・設備

特徴

学習不要の自動解析、映像のテキスト化・検索機能

オムロン（株式会社オムロン）：現場で使える業務自動化ツールと育成プログラム

オムロンは、業務自動化ツールとそれを現場で使えるようにする育成プログラムをセットで提供するサービスを展示します。日本の製造業で培われたノウハウを反映し、様々な定型業務の自動化を推進します。

特徴は、ITに不慣れな現場担当者でも自分の手で業務を自動化できる点です。ツール導入と合わせた育成により、現場主導の改善サイクルを回すための体制構築が可能になります。

• 提供要素：自動化ツール + 育成プログラム
• 対象：定型業務の自動化、現場主導の改善活動

展示会の構成、参加対象、取材と来場登録の方法

本展示会は九州最大級のものづくり展示会として、IT・DX製品、部品、設備、装置、計測製品などを扱う企業が国内外から出展します。展示は製品カテゴリーごとに9つの展示会で構成され、セミナーも並行して開催されます。

来場者は設計、開発、製造、生産技術、購買、情報システム部門の担当者を想定しており、出展社との商談や最新事例の学習が可能です。主催者側は、出展社への取材やデモ撮影のスケジュール調整をサポートすると明記しています。

想定出展社数

400社（予定）

想定来場者数

12,000名（予定）

開催時間

10:00〜17:00（12月3日〜5日）

開催形態

展示会（9つのサブ展示）＋セミナー

取材申し込み、出展社へのインタビュー調整、製品デモの撮影調整や事前相談は事務局が対応可能です。取材申し込みや一般来場の登録は公式ページで受け付けられています。関連情報および登録は以下の公式サイトからご確認ください。

第3回 ものづくりワールド［福岡］公式ページ（出展・来場・取材情報）

開催内容の要点まとめ

ここまで紹介した内容を、開催要点として表で整理します。展示会の主要情報や注目技術、取材・来場に関する手続きなどを一覧化しました。

本展示会は、実機によるデモと具体的な導入要件、運用上の配慮を直接確認できる場です。関連技術やソリューションを現場の視点で見比べることで、導入検討や改善計画の材料が得られます。公式ページでは出展リストやセミナープログラムの詳細、来場登録および取材申請方法が案内されていますので、必要な情報は該当ページで確認ください。