花で彩る都電クリスマス号 ホワイトクリスマスの電車旅
ベストカレンダー編集部
2025年12月2日 18:49
都電クリスマス号装飾
開催期間：12月2日〜12月25日
花咲くクリスマスの電車旅――「Flowering Christmas Journey」の狙いと表現
株式会社日比谷花壇は、東京さくらトラム（都電荒川線）の冬季特別車両「都電クリスマス号」の装飾をデザイン・施工しました。プレスリリースは2025年12月2日16時00分に発表され、装飾のテーマは「Flowering Christmas Journey～花咲くクリスマスの電車旅～」とされています。今回の装飾は、ホワイトクリスマスを想起させる雪の結晶や、窓に生花のリースが飾られているかのような色彩豊かなフラワーグラフィックを主軸に据えています。
デザインの背景には、今年5月に実施された「都電バラ号」に続く取り組みである点があり、既存の地域交通と花の表現を組み合わせる同社の方針が反映されています。デザイナーは、車両の特徴であるレトロな外観を損なわないよう留意しつつ、車内外の要所にクリスマスらしさを重ね合わせる構成を採っています。
テーマの核となるビジュアル要素
ビジュアルは、主に三つの要素で構成されています。まず背景に〈ホワイトクリスマス〉を想わせる淡いトーンと雪の結晶を配し、次に窓や車体に施したフラワーグラフィックで暖かさと色彩の対比を生み出しています。最後に、都電のマスコットキャラクター「とあらん」をサンタクロース姿で配し、親しみやすさと季節感を強調しています。
これらを合わせることで、移動する空間自体が季節の物語を運ぶ演出になっている点が今回の特徴です。車両の外観と車内装飾が一貫した世界観を持つようデザインされ、乗客が短い乗車時間でも視覚的に楽しめることを意図しています。
車内外の装飾詳細――ヘッドマークからつり革までの配慮
装飾対象となる車両は9002号（青いレトロ車両）で、ヘッドマーク、窓枠装飾、つり革装飾、車内全体のグラフィックが施工されています。日比谷花壇のデザイナーが手掛けたデザインは、車体外観と車内空間の双方に細やかな装飾を施すことで、移動そのものをクリスマス体験へと昇華させています。
車内では、サンタクロース姿の「とあらん」が愛らしい表情で登場し、車内の随所に都営バスのマスコット「みんくる」をさりげなく配置しているため、乗客は「隠れみんくる」探しを楽しむことができます。これにより子どもから大人まで幅広い層が参加できる要素が導入されています。
装飾の配置と体験の流れ
具体的な装飾配置は以下の通りです。ヘッドマークは外観の顔として季節感を示し、窓枠や窓面にはリースを想起させるフラワーグラフィックを配しています。これにより、乗降動線の中で視覚的なクライマックスが生まれます。
- ヘッドマーク装飾：外観の正面を季節テーマで統一する要素。
- 窓枠装飾：窓周りにリース風のグラフィックを配置し、窓自体が飾りの一部となる演出。
- つり革装飾：つり革周辺にも季節モチーフをあしらい、乗車中の視界に入る細部を丁寧に装飾。
- 車内装飾：座席や車内側面に雪や花のモチーフを展開し、車内全体で統一感を持たせる工夫。
これらは視覚的アクセントとしてだけでなく、乗客が短時間でも季節を実感できる設計になっています。装飾はデザイン性と安全性、車両運用上の制約を踏まえて施工されています。
運行情報と日比谷花壇の背景・問い合わせ先
「都電クリスマス号」の運行期間は2025年12月2日（火）～12月25日（木）となっており、運営は東京都交通局が担当します。ただしプレスリリースでは「点検等の都合により運行しない日もあります」と明記されています。装飾車両は9002号車で、青いレトロ車両として知られる車両が使用されます。
装飾の企画・施工を行った株式会社日比谷花壇は、1872年創業という長い歴史があり、1950年に東京・日比谷公園本店出店後に法人として設立されました。現在は全国約190拠点で展開し、ウエディング装花、個人・法人向けフラワーギフト、葬祭サービス、緑の景観プロデュース、フラワーグラフィックサービス、地域のまちづくり事業など多岐にわたるサービスを提供しています。代表取締役社長は宮島浩彰です。
問い合わせ・関連情報
法人向け問い合わせおよび関連情報は以下の通りです。オンラインでの案内や各種SNS、オンラインショップのURLが公表されています。詳細な企画や今後の類似コラボレーションについては、同社の法人窓口や公式サイトで確認できます。
- 法人のお問い合わせ先
- https://www.hk-business.biz/
- 企業サイト
- https://hibiya.co.jp/
- 公式X（旧Twitter）
- https://x.com/hibiyakadan
- 公式Facebook
- https://www.facebook.com/hibiyakadan/
- 日比谷花壇オンラインショップ
- https://www.hibiyakadan.com
今回の装飾は、地域交通と花の表現を結びつける日比谷花壇の長年の取り組みの一環です。単なる装飾施工にとどまらず、ブランドニーズに合わせたオリジナルフラワーデザインの監修や商品企画といったビジネス展開が示されています。
装飾の要点と運行情報まとめ
以下に本記事で触れた装飾の主な要点と運行情報を表形式で整理します。期間、車両、テーマ、主な装飾内容、関係組織や問い合わせ先などを網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 装飾テーマ | Flowering Christmas Journey～花咲くクリスマスの電車旅～（ホワイトクリスマスを想起させるフラワーグラフィック） |
| 運行期間 | 2025年12月2日（火）～2025年12月25日（木）※点検等により運行しない日あり |
| 車両 | 9002号（青いレトロ車両） |
| 運営 | 東京都交通局（東京さくらトラム／都電荒川線） |
| 主要装飾箇所 | ヘッドマーク、窓枠装飾、つり革装飾、車内全体（フラワーグラフィック） |
| 登場キャラクター | とあらん（サンタクロース姿）、みんくる（隠れキャラクターとして車内に配置） |
| デザイン・施工 | 株式会社日比谷花壇（代表取締役社長：宮島浩彰） |
| プレス発表日時 | 2025年12月2日 16時00分 |
| 関連URL |
|
| 会社概要（抜粋） | 1872年創業、1950年に東京・日比谷公園本店出店後に法人設立。全国約190拠点でウエディング装花、フラワーギフト、葬祭、景観プロデュース、フラワーグラフィックサービス等を提供。 |
この記事では、日比谷花壇がデザイン・施工した「都電クリスマス号」の装飾内容と運行に関する基本情報を整理しました。装飾は車両の外観から車内の細部に至るまで一貫したテーマで構成されており、乗車する時間帯や季節によって異なる見え方をする点も意識された設計です。運行日は限定されているため、訪問や観覧の際は運行状況の確認が必要です。
