2月5日開始:しまなみバスでタッチ決済導入
ベストカレンダー編集部
2025年12月3日 11:50
しまなみバスでタッチ決済開始
開催日:2月5日
しまなみバスに導入される「タッチ決済乗車」とは
2026年2月5日(木)より、しまなみライナーおよびキララエクスプレスの一部路線で、クレジットカード等のタッチ決済を用いた乗車サービスが開始されます。本件は愛媛県内の交通事業者として初めての導入であり、四国全県および全国44都道府県でタッチ決済乗車サービスが利用可能になったことを意味します。プレスリリースはJCB発表、日付は2025年12月3日10時00分です。
本サービスは、株式会社瀬戸内しまなみリーディング(本社:愛媛県今治市、代表取締役社長:宮本 敬治)、三井住友カード株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員 CEO:大西 幸彦)、株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区、代表取締役会長兼執行役員社長:二重 孝好)、レシップ株式会社(本社:岐阜県本巣市、代表取締役社長:北野 元昭)、QUADRAC株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高田 昌幸)の協働によって導入されます。各社は導入支援から端末・システム提供、プラットフォーム提供までの役割を担います。
導入の意義と地域への影響
しまなみライナーはしまなみ海道を経由し広島・福山と愛媛を結ぶ高速バスで、観光客だけでなく地元住民の日常的な移動手段として定着しています。2024年の年間利用者数は約18万人に達しており、インバウンドを含む観光需要の高まりにより利便性の向上が求められていました。
今回のタッチ決済導入により、現金や券売機での乗車券購入が不要となり、外国人旅行者をはじめ国内利用者にとっても慣れた支払い手段でスムーズに乗車できるようになります。交通分野におけるキャッシュレス化の一環として、感染症対策や地域のキャッシュレス促進にも寄与する見込みです。
- 導入開始日:2026年2月5日(木)
- 愛媛県内の交通事業者として初導入
- 全国44都道府県でタッチ決済乗車サービスが利用可能に
- 2024年のしまなみライナー年間利用者:18万人
サービスの具体的な利用方法と利用条件
本サービスでは、タッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)あるいは、同カードが設定されたスマートフォン等を専用リーダーにタッチするだけで乗車(降車)が可能です。写真はイメージとの注記がありますが、運用に際しては車内に専用端末が設置されます。
タッチ決済は国際標準のセキュリティ認証技術を活用した支払い方式で、通常はサインや暗証番号入力が不要です。ただし、一定金額を超える支払については暗証番号入力やカード挿入、サインなどの本人確認手続きが求められる場合があります。
乗車・降車の手順
- 乗車時:タッチ決済対応カードまたはカードが設定されたスマートフォン等を専用リーダーにタッチして乗車する。
- 降車時:降車時にも同様に専用リーダーにタッチすることで料金が処理される。
利用時にはカードがタッチ決済対応であることを確認してください。対象はクレジット、デビット、プリペイドカードのほか、スマートフォンに設定された対応カードです。
乗車時および降車時の操作は極めて簡便で、券売機や事前の乗車券購入が不要になる点が利便性の向上に直結します。訪日外国人の受け入れ環境を整備する点でも有効です。
対象路線・決済ブランド・各社の役割
対象路線は以下の高速乗合バス路線です。開始日はいずれも2026年2月5日です。各路線の運行は株式会社瀬戸内しまなみリーディングが担当します。
- しまなみライナー(今治~福山線)
- しまなみライナー(今治~広島線)
- キララエクスプレス(松山~福山・新尾道線)
決済に対応するブランドは下記のとおりです。広く主要国際ブランドが利用可能となります。
| 対応ブランド |
|---|
| Visa |
| Mastercard |
| JCB |
| American Express |
| Diners Club |
| Discover |
| 銀聯(UnionPay) |
本件における各社の主な役割は以下のとおりです。機能別に分担することで、導入から運用までの体制を整えています。
- 株式会社瀬戸内しまなみリーディング
- バス運行、タッチ決済対応設備の整備、タッチ決済を活用した企画の実施を担当。
- 三井住友カード株式会社
- プロジェクト統括、キャッシュレス決済導入支援、stera transitプラットフォーム提供、Visa・Mastercard・銀聯の決済導入支援および認知プロモーションを担当。
- 株式会社ジェーシービー
- キャッシュレス決済導入支援、JCB・American Express・Diners Club・Discoverの決済導入支援および認知プロモーションを担当。
- レシップ株式会社
- キャッシュレス決済用端末およびシステムの開発・提供を担当。
- QUADRAC株式会社
- 交通事業者向け決済および認証に関するSaaS型プラットフォーム“Q-move”の提供を担当。
タッチ決済の技術的背景と履歴確認方法
タッチ決済は、非接触型の国際標準セキュリティ認証技術を用いる決済方式であり、日常の店舗利用と同様に公共交通での導入が進んでいます。速度と安全性が両立されている点が特長で、現金や事前チャージが不要な点が利便性を高めます。
ただし一定金額を超える支払いでは、暗証番号入力やカード挿入、サインなど追加の本人確認が必要となる場合がある点は留意が必要です。公共交通分野では、支払いの簡略化とともに認証やセキュリティ設計も重要な要素となります。
履歴確認とプラットフォーム情報
乗車履歴の確認は、QUADRACが提供するQ-moveサイトを通じて行うことができます。会員登録を行うとマイページから履歴の確認が可能です。Q-moveは交通事業者向けのSaaSプラットフォームとして決済や認証に関する管理機能を提供します。
また、三井住友カードが提供する「stera transit」は、GMOペイメントゲートウェイやGMOフィナンシャルゲート、Visaと共同で構築した決済プラットフォーム「stera」を公共交通向けに最適化したソリューションです。stera transitは、消費者の利便性向上に加えて感染症対策、インバウンド受け入れ環境の整備、地域のキャッシュレス促進など幅広い効果が期待されています。技術的にはMaaSやスマートシティの認証基盤としての応用も想定されています。
参考リンク(プレスリリース内参照):
- Q-move:https://q-move.info/
- stera transit:https://www.smbc-card.com/kamei/stera/transit/index.jsp
要点の整理
以下の表に、本記事で取り上げた導入の主要事項を整理します。導入日、対象路線、対応ブランド、関係各社とそれぞれの主な役割などを一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表者 | 株式会社瀬戸内しまなみリーディング、三井住友カード株式会社、株式会社ジェーシービー、レシップ株式会社、QUADRAC株式会社(JCBプレスリリース、2025年12月3日 10:00) |
| 開始日 | 2026年2月5日(木) |
| 対象路線 | しまなみライナー(今治~福山線)、しまなみライナー(今治~広島線)、キララエクスプレス(松山~福山・新尾道線) |
| 対応決済ブランド | Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯 |
| 利用方法 | タッチ決済対応カードまたはカードが設定されたスマートフォン等を専用リーダーにタッチして乗車・降車 |
| セキュリティ/注意点 | 通常はサイン・暗証番号不要。ただし一定金額を超える支払では暗証番号やサイン等の本人確認が必要となる場合あり |
| 各社の主な役割 | 瀬戸内しまなみリーディング:運行と端末整備、三井住友カード:stera transit提供と導入支援、JCB:導入支援・プロモーション、レシップ:端末開発・提供、QUADRAC:Q-move提供 |
| その他 | 今回の導入により愛媛県内で初導入、全国44都道府県でタッチ決済乗車が利用可能に。2024年のしまなみライナー利用者は年間約18万人。 |
本件は公共交通の利便性向上と観光需要の受け入れ強化に向けた取り組みの一環として位置付けられます。導入に関する詳細情報や履歴確認の手順は、Q-moveのサイトおよびstera transitの案内を参照してください。写真はイメージであり、実際の端末や車内表示は運用開始時に案内されます。