猫の一生を追体験する『にゃん生すごろく』、韓国出版決定

にゃん生すごろく韓国出版

開催日:12月3日

にゃん生すごろく韓国出版
何が決まったの?
日本発の物語型ボードゲーム『にゃん生すごろく』の韓国版出版が決定。TRYBEのブランド「ひなたぼっこズ」がSEOWOL BoardGamesと契約し、2026年にKickstarterで韓国版プロジェクトを始動、その後韓国内で出版・販売される予定です。
いつどこで買えるの?
まず2026年にKickstarterで韓国版のクラウドファンディングを開始、その後韓国国内で流通・販売されます。英語圏向けのKickstarterも2026年予定で、日本からは輸入や公式ショップでの取り扱い、続報を公式Xで確認するとよいでしょう。

猫の視点で綴る物語型すごろく、『にゃん生すごろく』が韓国版で出版へ

SNSネイティブ世代向けアナログゲームメーカーの株式会社TRYBE(以下TRYBE)は、同社ブランドひなたぼっこズの第一弾作品であるボードゲーム『にゃん生すごろく』について、韓国での出版が正式に決定したと2025年12月3日 11時00分に発表しました。韓国の出版社であるSEOWOL BoardGames(서월보드게임즈)と出版契約を締結しており、2026年にクラウドファンディングプラットフォーム「Kickstarter」にて韓国版のプロジェクトを始動、その後韓国国内での出版と販売が予定されています。

『にゃん生すごろく』は猫の一生をプレイヤーが追体験する物語体験型のすごろくで、コンセプトには「no cat, no life」を掲げています。ご主人様との出会いから始まり、優しく暖かく、時にはせつなく泣けるようなハートフルな世界観を特徴としています。日本国内での発売からわずか1年未満での海外進出決定は、ビジュアルと物語性が評価された結果と言えます。

日本発ボードゲーム『にゃん生すごろく』が韓国で出版決定 画像 2

作品の特徴と体験の設計

ゲームは猫の視点を徹底した設計で構成されており、プレイヤーはマスを進みながらさまざまな出来事や選択を体験します。素材やアートワークは温かみのあるタッチで表現され、遊び手に感情移入を促す演出が盛り込まれています。

ルールはすごろくの基本構造を踏襲しつつ、物語的分岐やイベントカードによって「猫の一生」を追体験できる仕掛けが組み込まれており、家族や友人と一緒に遊べる設計です。視覚的な魅力と物語性が強みとして認識されているため、海外市場でも評価を得やすい点が今回の出版契約につながっています。

日本発ボードゲーム『にゃん生すごろく』が韓国で出版決定 画像 3

海外市場での反響と韓国市場の背景

『にゃん生すごろく』は日本発売後、2025年10月に開催された世界最大級のボードゲーム見本市「SPIEL ESSEN ’25」(ドイツ)に出展しました。出展時は日本語版のみを展示していたにもかかわらず、そのビジュアルと世界観が海外来場者から強い関心を集め、ブース前には連日多くの来場者が集まり、写真撮影や購入希望、翻訳版を求める問い合わせが多数寄せられました。

この反応を受け、TRYBEは海外展開の具体的な可能性を模索してきました。今回のSEOWOL BoardGamesとの契約は、その一環として市場性が確認されたことを示します。韓国側のパートナーは企画・制作・出版・流通までを担うブランドで、これまでに28タイトル以上を扱っている点が出版決定の後押しとなっています。

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韓国のペット市場と猫に関するデータ

韓国では近年ペット関連市場が急成長しており、市場規模は約8兆〜9兆ウォン(約8520億円)と推計されています。特に猫に関しては飼育世帯数が増加しており、2024年の飼育世帯数は217万世帯で前年比9.2%の増加を記録しました。こうした背景は、猫をテーマにしたエンタメ商品の受容性が高いことを示しています。

実際に海外では猫をテーマにしたボードゲームがKickstarterで成功した事例もあり、例として2万人以上の支援者から約2億5500万円を調達したプロジェクトが挙げられます。こうした成功例が示すように、猫を題材としたゲームはクラウドファンディングとの親和性も高く、韓国市場でも潜在的ニーズが見込めると判断されています。

韓国市場のポイント
・ペット市場規模:約8兆〜9兆ウォン(約8520億円)
・猫飼育世帯数(2024年):217万世帯(前年比+9.2%)
・猫関連雑貨・キャラクター市場が活況でエンタメ領域との親和性が高い
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今後の展開スケジュールとパートナー情報

TRYBEはすでにSEOWOL BoardGamesと出版契約を締結しており、まずは2026年にKickstarterで韓国版プロジェクトを開始する計画です。その後、韓国国内での出版と販売を行います。同社はまた英語圏向けのクラウドファンディング(Kickstarter)も2026年に実施する予定であると発表しています。

加えて、2026年夏ごろには同ブランドから新作タイトル『わん生すごろく』が発売予定であり、にゃん生すごろくの展開と合わせて海外展開の選択肢を広げる方針です。出版社や流通パートナーからの提案や相談を随時受け付ける旨も明記されています。

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契約・パートナーと問い合わせ先

今回の韓国版出版を担当するSEOWOL BoardGames(서월보드게임즈)は、韓国内での企画・制作・出版・流通を行うブランドで、幅広いジャンルのボードゲームを扱う実績があります。取り扱いタイトル数は28以上と報告されています。

TRYBE側の広報窓口は以下の通りです。問い合わせはメールで受け付けられます。最新情報は公式X(旧Twitter)でも発信されています。

  • 広報担当:山本(メール) k_yamamoto@trybe.co.jp
  • 公式X: https://x.com/hinataboccos_
  • 関連販売ページ: https://hinataboccos.base.shop/
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関連情報の整理と要点のまとめ

ここまで記載した内容を整理すると、『にゃん生すごろく』は日本発の物語体験型ボードゲームとして国内外で評価を受け、特に2025年10月のSPIEL ESSEN ’25での反響が今回の韓国出版決定につながりました。韓国での出版はSEOWOL BoardGamesとの契約に基づき、2026年にKickstarterを起点として進められます。

次に示す表は、本記事で挙げた主要な情報を分かりやすく整理したものです。日付や数値、関係者、今後の予定などを網羅しています。

項目 内容
発表日 2025年12月3日 11時00分
発表元 株式会社TRYBE(ブランド:ひなたぼっこズ)
対象商品 にゃん生すごろく(猫の一生を追体験する物語体験型すごろく)
海外パートナー SEOWOL BoardGames(서월보드게임즈)
韓国向けの初動予定 2026年にKickstarterで韓国版プロジェクト開始、のち韓国内出版・販売
英語圏向け 2026年にKickstarterでの実施予定
関連イベント 2025年10月:SPIEL ESSEN ’25(ドイツ)に出展、日本語版を展示し高評価を獲得
韓国市場の目安 ペット市場規模:約8兆〜9兆ウォン(約8520億円)、猫飼育世帯数(2024年):217万世帯(前年比+9.2%)
関連リンク 公式X: https://x.com/hinataboccos_ / ショップ: https://hinataboccos.base.shop/
問い合わせ 広報:山本(k_yamamoto@trybe.co.jp)
その他の予定 2026年夏:新作『わん生すごろく』発売予定

本記事はプレスリリースに基づき、『にゃん生すごろく』の韓国出版決定、関連する市場背景、展示・反響、今後のスケジュールおよび問い合わせ先を網羅的にまとめたものです。クラウドファンディング開始や国内流通開始などの具体的な日程は、TRYBEおよびSEOWOL BoardGamesの公式発表をもって確定されます。

参考リンク: