関西初開催　舞台芸術おしごとナビ大阪が12/27開幕

大阪で初開催：舞台芸術のキャリアをつなぐ「舞台芸術おしごとナビ2025 in OGIMACHI LINK⇆」

緊急事態舞台芸術ネットワーク（以下JPASN）が、扇町ミュージアムキューブ（運営：株式会社シアターワークショップ）と共催で実施するスタディプログラム「舞台芸術おしごとナビ2025 in 大阪・OGIMACHI LINK⇆」が、関西では初めて扇町ミュージアムキューブを会場にして12月27日（土）〜29日（月）の3日間で開催されることが決定した。発表は2025年12月3日16時00分に行われてている。

本イベントはオフラインとオンラインを組み合わせたハイブリッド形式で実施され、総参加企業数は35社以上となる国内最大規模の業界特化型キャリアイベントとして設計されている。会期中は企業による会社説明会、ワークショップ、トークイベント、研修・セミナー、展示、交流会に加え、参加者の相談に対応するインフォメーションブースを設置するなど、多角的に情報提供と人材交流を行う。

発表の要点

発表主体は一般社団法人 緊急事態舞台芸術ネットワーク（代表理事：野田秀樹、池田篤郎、吉田智誉樹）で、事業は「日本の演劇」未来プロジェクト2025事務局と扇町ミュージアムキューブが運営する。文化庁の文化芸術振興費補助金（舞台芸術等総合支援事業（全国キャラバン））および独立行政法人日本芸術文化振興会の事業の一環として実施される。

同イベントは既存のオンライン特設サイト（https://oshigotonavi.jpasn.net、https://www.oshigotonavi.net/）を通じた企業情報公開と会社説明会の配信も行うため、地方在住者や遠隔地からの参加も想定されている。

会場・日程・プログラム詳細：現場で「見る・聞く・体験する」機会

会場は扇町ミュージアムキューブ（〒530-0052 大阪府大阪市北区南扇町6-26）。同施設は2023年10月にオープンし、「ART for ALL ～すべての人々に多様なアートを～」をコンセプトに、10のスペース＝CUBEで構成されるシアターコンプレックスである。250席、100席、50席の劇場空間をはじめ、映画や音楽、舞踊、伝統芸能、ワークショップ等を収容する多様な設備を有する。

リアル会場とオンラインの両面で、参加者が実際の現場の空気を感じながら業務の実態に触れることを重視する。展示や体験型ワークショップ、トークイベントを通じて、舞台芸術やライブエンタテインメント業界の仕事を具体的に知る場を提供する。

会場日程・主なコンテンツ

会期（リアル）

• 2025年12月27日（土）18:00〜21:00
• 2025年12月28日（日）14:00〜20:00
• 2025年12月29日（月）11:00〜18:00

リアル会場での主なコンテンツは、会社説明会、ワークショップ、トークイベント、研修・セミナー、展示、交流会など。企業ブースを巡りながら、企業が提示する募集職種や求める人材像を直接確認できる。

オンライン会社説明会（12月5日〜19日）

オンライン会社説明会は2025年12月5日（金）から12月19日（金）までの期間に実施される。説明会は主に各社の業務内容や採用情報を短時間で紹介する形式で、遠隔地からも参加しやすいよう時間帯を分散して設定している。

実施順・日時（各回の開始〜終了）および企業名は以下の通り。詳細は公式ウェブサイト（https://www.oshigotonavi.net/#E_seminar）にて確認可能である。

1. 12月5日（金）17:00〜17:45 ホリプロ
2. 12月5日（金）18:00〜18:45 ロングランプランニング
3. 12月6日（土）10:00〜10:45 シアターワークショップ
4. 12月6日（土）11:00〜11:45 金井大道具
5. 12月7日（日）9:00〜9:45 オールスタッフ
6. 12月7日（日）10:00〜10:45 劇団四季
7. 12月7日（日）11:00〜11:45 ワタナベエンターテインメント
8. 12月12日（金）17:30〜18:15 松竹
9. 12月12日（金）18:30〜19:15 博多座
10. 12月13日（土）10:00〜10:45 静岡県舞台芸術センター（SPAC）
11. 12月19日（金）17:30〜18:15 神戸市民文化振興財団

参加企業一覧と出展形態：出展企業の構成を読み解く

本イベントはオフライン会場に出展する企業と、オンラインでブース出展あるいは説明会を行う企業を組み合わせている。大阪でのリアル参加企業は8社、オンライン出展は36社、オンライン説明会に参加する企業は11社（上記日時参照）となっている。

以下に出展企業リストを五十音順のまま掲載する。出展形態の違い（リアル会場出展、オンラインブース、資料配布のみ等）も併記する。

大阪イベント会場（全8社）

• 梅田芸術劇場
• 金井大道具
• シアターワークショップ
• 東京芸術劇場
• ネルケプランニング
• ピーエーシーウエスト
• Booster／EPAD（資料配布のみ）

オンライン出展ブース（全36社・五十音順）

• アミューズクリエイティブスタジオ
• EPAD
• ヴォートル
• 梅田芸術劇場
• S-SIZE
• オーベロン
• オールスタッフ
• 金井大道具
• キューブ
• 緊急事態舞台芸術ネットワーク
• 劇団四季
• 劇団BDP
• 神戸市民文化振興財団
• ゴーチ・ブラザーズ
• こまつ座
• サンライズプロモーション大阪
• シアターワークショップ
• 静岡県舞台芸術センター
• 松竹
• スマイルステージ
• 東京芸術劇場
• 特定ラジオマイク運用調整機構
• としま未来文化財団
• ニッセイ文化振興財団
• ネルケプランニング
• 博多座
• パルコ
• ピーエーシーウエスト
• Booster
• boxes
• 細野かつら店
• ホリプロ
• マイド
• 明治座舞台
• ロングランプランニング
• ワタナベエンターテインメント

業界課題とイベントの意義：情報の見える化と多様な入り口の創出

舞台芸術業界は「好き」を仕事にしやすい一方で、勤務形態の特殊性や長時間労働、土日祝日の勤務などが常態化しやすい点、産休・育休、時短勤務などへの配慮が不足しているといった旧来の課題が残る。新卒採用を行う企業が少なく、求人情報が非公開であるケースも多いため、どのような職務が存在し、どの企業がどのような人材を求めているのかが見えにくいという構造的な問題がある。

近年はオンライン化の進展や働き方の多様化により、地方在住者でも関わりやすい事例が増え、女性や多様な人材が活躍しやすい環境づくりも進みつつある。本イベントは、企業が求める人材像や募集職種を明確に示すことで、求職者と職場のマッチングを支援することを目的としている。

主催・共催・助成・運営に関する情報

主催

一般社団法人 緊急事態舞台芸術ネットワーク（「日本の演劇」未来プロジェクト2025）

共催

扇町ミュージアムキューブ（運営：株式会社シアターワークショップ）

助成

文化庁 文化芸術振興費補助金（舞台芸術等総合支援事業（全国キャラバン））／独立行政法人日本芸術文化振興会

公式ウェブサイト

https://oshigotonavi.jpasn.net、https://www.oshigotonavi.net/

一般社団法人緊急事態舞台芸術ネットワークは、2020年2月26日の自粛要請を受けた損失実態調査を機に発足し、2021年9月に法人化。現在は約260の会員を有し、舞台芸術の持続可能性と創造的発展に向けて業界横断的に課題に取り組んでいる。

参加対象

本イベントは下記の方を主な対象としている。

• 舞台芸術業界に関わる方や興味関心を持つ方
• 将来舞台芸術業界に就職したい、あるいは就職に興味を持っている学生
• 別業種から舞台芸術業界を目指そうとしている方

まとめ：開催概要の要点を一覧で整理

以下の表に、本記事で扱った開催概要、日程、会場、出展企業、主催情報などを整理して示す。イベントの主要情報を短時間で把握できるように構成している。

本イベントは舞台芸術やライブエンタテインメント領域で働くための具体的な職種や企業情報を可視化し、首都圏以外の求職者にも接点を提供することを目指している。公式サイト上での企業紹介や説明会情報を活用することで、関心を持った人が所属企業や職務内容を事前に把握しやすくなっている点が、本イベントの特徴である。