町田そのこ『コンビニ兄弟』が本屋大賞×JR西日本大賞受賞

ほな西へいこか本大賞受賞

開催日:12月4日

ほな西へいこか本大賞受賞
この本ってどんな話なの?
九州のコンビニ「テンダネス門司港こがね村店」を舞台にしたお仕事小説。パート店員が魔性の店長・志波三彦を観察し、個性的な常連客たちとの交流を通じて日常の温かさと旅情を描く作品で、読後に門司港へ行きたくなるような雰囲気が特徴です。
ドラマ化はいつから放送するの?詳しい日時は?
NHK総合でのドラマ化は『2026年春』放送予定と発表されていますが、具体的な放送開始日はまだ未公表です。コミカライズ連載中でシリーズ累計90万部突破。詳細は今後の公式発表を確認してください。

本屋大賞×JR西日本「第2回ほな西へいこか本大賞」大賞受賞の報

株式会社新潮社は2025年12月4日12時00分付で、町田そのこさん著『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』(新潮文庫nex刊)が、本屋大賞×JR西日本 presents「第2回ほな西へいこか本大賞」の大賞を受賞したことを発表した。プレスリリースには受賞理由の詳細は記されていないが、本作が“読むと西エリア(関西・北陸・せとうち・山陰・九州)のどこかへ旅にでかけたくなる日本の文庫本小説”として選出された点が強調されている。

発表資料には受賞作に関する基本情報、著者コメント、メディア展開、最新刊やシリーズ展開の情報が含まれている。以下では発表内容を整理し、作品の魅力や今後の展開、具体的な刊行情報を順に伝える。

【祝・受賞!】町田そのこさん著『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』が、本屋大賞×JR西日本 presents「第2回ほな西へいこか本大賞」を受賞しました! 画像 2

受賞の背景と賞の趣旨

本賞は本屋大賞実行委員会とJR西日本が主催するもので、対象は文庫本の小説である。選考基準は「読後に西エリアへの旅欲を刺激する」作品を評価する点で、地域性や舞台となる地の描写、読者に与える旅情の力が重視されている。

今回の受賞によって、本作が物語の舞台である門司港や九州という地域性と、登場人物たちが紡ぐ日常の情景が読者に旅行を想起させる力を持つことが改めて示されたといえる。受賞は作品の評価を広く公に示す機会となる。

  • 発表元:株式会社新潮社(プレスリリース日:2025年12月4日 12時00分)
  • 受賞名:本屋大賞×JR西日本 presents「第2回ほな西へいこか本大賞」大賞
  • 対象作品:町田そのこ『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』(新潮文庫nex)

物語の要点と登場人物の魅力

『コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店』は、九州限定チェーン「テンダネス」の名物店「門司港こがね村店」を舞台にしたお仕事小説である。店で働くパート店員が、勤勉でありながら周囲を無意識に惹きつける店長・志波三彦を観察し、その日常と来店する個性的な常連客たちや悩みを抱えた客との交流を描く。

物語は温かみと優しさを基本にしつつ、登場人物一人一人の背景や感情の変化が丁寧に描写される点が特徴で、読後に舞台となる門司港の風景を訪ねてみたくなるような旅情を誘う作りになっている。

主要な登場人物と設定の詳述

作品の中心にいるのは店長・志波三彦と、彼を観察するパート店員。物語では彼らを取り巻く多様な常連客や兄弟関係などが描かれ、それぞれの持つ事情が店という場で交わることで物語が展開する。

以下はプレスリリースに記載されたあらすじと人物像の要点である。作品の内容を把握するための基本情報として挙げる。

舞台
九州展開のコンビニチェーン「テンダネス」、門司港こがね村店
主人公(観察者)
パート店員。店長・志波三彦を観察する立場にあり、彼や常連客の動向が物語の軸になる
店長
志波三彦。勤勉でありながら周囲を籠絡する“魔性のフェロモン”を持つ人物。第5巻で過去が明かされる

メディア展開と販売動向

プレスリリースは、本作がメディアミックス展開の中心にある点を明確に示している。2026年春にNHK総合でのドラマ化が決定しており、同名のコミカライズが『バンチKai』で瀬戸ましおによって連載されている。

さらにシリーズは全世界累計90万部を突破しており、シリーズとしての人気と話題性が高いことが数値として示されている。これらの展開は作品の認知拡大や読者層の拡張に寄与するものと位置づけられる。

具体的な展開と数字

プレスリリースに記載された具体的なポイントは以下の通りである。作品の刊行・メディア化・コミカライズ・売上に関する情報が列挙されている。

  1. ドラマ化:2026年春、NHK総合でドラマ放送決定
  2. コミカライズ:『バンチKai』にて瀬戸ましおによる同名コミカライズが連載中
  3. 累計発行部数:全世界累計90万部突破

これらの情報は、シリーズの既存の読者だけでなく、映像や漫画を通じて新たに作品に触れる層を取り込む布陣を示している。

刊行情報・著者プロフィールと受賞作の詳細整理

プレスリリースは受賞作と最新刊の詳細な刊行情報、著者紹介を明確に記載している。ここではその情報を整理し、読者が作品を手に取るうえでの基本データを示す。

最後に本文で扱った情報を表にまとめ、要点を整理する。以下の表は発表内容を網羅的に一覧化したものである。

著者紹介と最新刊について

町田そのこ(まちだ・そのこ)は1980年生まれ、福岡県在住。2016年に「カメルーンの青い魚」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞し、2017年にデビュー作を刊行。2021年には『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞している。その他の著作には『ぎょらん』『あなたはここにいなくとも』『蛍たちの祈り』『彼女たちは楽園で遊ぶ』などがある。

最新刊となる『コンビニ兄弟5 テンダネス門司港こがね村店』は2025年11月28日発売。第5巻では店長・志波三彦の過去が明かされることが記されており、物語は新たな展開を迎えている。

項目 内容
発表元・日付 株式会社新潮社/2025年12月4日 12時00分
受賞作 コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店(町田そのこ)
受賞名 本屋大賞×JR西日本 presents「第2回ほな西へいこか本大賞」大賞
出版社・造本 新潮社/新潮文庫nex
定価(受賞作) 781円(税込)
ISBN(受賞作) 978-4-10-180196-4
最新刊タイトル コンビニ兄弟5 テンダネス門司港こがね村店
最新刊発売日 2025年11月28日
定価(第5巻) 649円(税込)
ISBN(第5巻) 978-4-10-180317-3
メディア展開 2026年春NHK総合でドラマ化/『バンチKai』で瀬戸ましおによるコミカライズ連載中
累計発行部数 全世界累計90万部突破
関連リンク https://www.shinchosha.co.jp/special/180196/
https://www.shinchosha.co.jp/book/180196/
https://www.shinchosha.co.jp/book/180317/

受賞発表には著者からのコメントも含まれている。町田そのこ氏は受賞に際して「イコカ本大賞、ありがとうございます」との言葉を発し、物語が旅を豊かにすると考えていることを述べている。プレスリリース全体は、受賞・刊行・メディア展開という三点が密接に結びつき、作品世界の経験をさまざまな形で読者に届ける構成になっている。

以上が新潮社による発表内容の整理である。受賞作の物語性、地域性、メディア展開や刊行情報を併せて把握することで、本作がどのような読者体験を提供するのかを理解できる。作品へのアクセスや詳細は上記の各リンクから確認できる。

参考リンク: