北海道の食を映すドキュメンタリー『北の食景』劇場公開 有楽町ほかで

映画『北の食景』公開

開催日:12月5日

映画『北の食景』公開
いつから観られるの?
2025年12月5日から順次劇場公開で、初日はヒューマントラストシネマ有楽町・シネ・リーブル池袋・アップリンク京都で公開。12月19日にはテアトル梅田でも上映開始。前売りはムビチケなどで販売されています。
どんな映画なの?
北海道を舞台に4人の料理人と四季を長期取材したフードドキュメンタリー。畑や牧場、厨房の営みを通して一皿に込められた時間や生産者との関係、命の循環を静かに綴る作品です。

北海道の四季と料理人が紡ぐ、静かな食の物語

ドキュメンタリー映画『北の食景(Northern Food Story)』は、北海道を舞台に4人の料理人と北国の四季が織りなす日常を丁寧に描いた作品です。畑や牧場、厨房で生まれる一皿ごとに重なる自然の恵みと人の営みを、長期取材を通して淡々と切り取り、料理に込められた時間と想いを映像化しています。

物語は華やかな料理紹介に留まらず、裏側にある努力や葛藤、そして自然と共に生きる喜びを描写します。撮影は四季を追う形で行われ、春の芽吹きから冬の静寂まで、食を通じて命の循環と時間の尊さを見つめ直す構成です。

サン・セバスティアン国際映画祭で満席上映を果たした、札幌発”食と人”の群像ドキュメンタリー映画「北の食景(Northern Food Story)」12月5日(金)から劇場にて順次公開決定! 画像 2

作品の主題と表現手法

本作は「食」を媒介にして土地と人の関係を浮かび上がらせることを目指しています。派手な演出を避け、日常の営みや手の動き、素材に寄り添う視点を重視することで、観客に五感で感じさせる映像を志向しています。

映像表現は長回しや自然光を生かした撮影が多用され、編集では季節の移ろいとともに登場人物の営みが重なっていく構成になっています。料理一品ごとの背景に潜む時間と人間関係を丁寧に可視化することで、観る者に静かな余韻を残します。

ジャンル
フードドキュメンタリー
舞台
北海道各地(畑・牧場・厨房など)
主題
食と人、季節の循環、命と感謝
サン・セバスティアン国際映画祭で満席上映を果たした、札幌発”食と人”の群像ドキュメンタリー映画「北の食景(Northern Food Story)」12月5日(金)から劇場にて順次公開決定! 画像 3

登場する料理人たちと撮影で描かれる日常

登場するのは札幌や道内で活動する4人の料理人です。各人の背景や営みを通じて、異なる視点から北海道の食文化と地域性が浮かび上がります。彼らの仕事ぶりや人間関係、地元生産者とのやり取りが映像の主軸になっています。

以下に登場人物の経歴と映画内での役割をまとめます。各人物の説明は撮影時に記録された経歴や活動内容に基づいています。

  • 髙橋 毅(ラ・サンテ):奥様の髙橋みゆきさんと共にフレンチ店を営む。フランス・ボルドーなどで修行を重ね、5〜6月ごろのホワイトアスパラとミルクラムの季節には全国から客が訪れる。
  • 川崎 純之亮(まる鮨):寿司職人の父の背中を見て育ち、札幌の調理師専門学校を経て東京・小笹寿しで修行。父がハワイで店を開くことになり、2016年にまる鮨を引き継いだ。
  • 吉田 夏織(AGRISCAPE):同志社大学文学部英文学科卒業後に米国留学や飲食での研修を経験。東京と札幌のレストランでの勤務を経て農業研修を行い、AGRISCAPEの料理長兼農場長となる。
  • 酒井 広志(味道広路):栗山町出身。大阪の辻調理専門学校を経て滋賀・東京で修行後、故郷の栗山町に日本料理店を開業した。
サン・セバスティアン国際映画祭で満席上映を果たした、札幌発”食と人”の群像ドキュメンタリー映画「北の食景(Northern Food Story)」12月5日(金)から劇場にて順次公開決定! 画像 4

料理人たちの撮影時の見どころ

各料理人のシーンでは、素材を選ぶ手つきや下ごしらえ、季節ごとの仕込みの違いが克明に記録されています。料理が完成する瞬間だけでなく、その前後にある人間関係や生産者とのやり取りも丁寧に描かれています。

劇中では、食材の旬や地域資源の活用、持続可能な生産に対する姿勢などもテーマとして扱われ、観客は料理が生まれる背景にある時間の長さや労力を実感することができます。

サン・セバスティアン国際映画祭で満席上映を果たした、札幌発”食と人”の群像ドキュメンタリー映画「北の食景(Northern Food Story)」12月5日(金)から劇場にて順次公開決定! 画像 5

国内外での評価と公開スケジュール

本作は札幌市、北海道新聞社、クリエイティブオフィスキューの共同制作によって完成しました。国際的な評価の場として、第72回サン・セバスチャン国際映画祭のカリナリーシネマ部門に正式招待され、上映は3回行われ、すべて満席となる高い関心を得ました。

日本では「北海道フードフィルムフェスティバル2024(現: 北海道フービーフェスティバル)」にて日本初上映を行い、札幌を中心とした地元観客からの支持を受け、2024年の北海道先行上映を経て、2025年冬に全国劇場で順次公開されます。

  1. 2025年12月5日(金)公開:ヒューマントラストシネマ有楽町 / シネ・リーブル池袋 / アップリンク京都
  2. 2025年12月19日(金)公開:テアトル梅田

上映スケジュールや追加公開劇場に関する最新情報は公式サイトおよび配給情報を確認する必要があります。前売券や上映情報については下記の公式リンクを参照してください。

著名人からのコメント

北海道日本ハムファイターズ チーフ・ベースボール・オフィサー 栗山英樹氏からは、本作が命や感謝について深く触れているとのコメントを寄せられています。栗山氏は、人は自然から学び、シェフたちの生き様が誰かの幸せのために尽くす姿を通じて感謝の気持ちが広がると述べています。

監督の上杉哲也氏は、1年間を通じて北海道各地を巡り、四季とともに移ろう食と人の姿をカメラに収めたと語っています。春の芽吹きから冬の静寂まで、食を通じて命の循環と時間の尊さを見つめ直す作品になったと説明しています。

制作スタッフ、クレジットと配給情報

作品の制作体制には北海道のメディアとプロダクションが連携しています。監督・脚本・撮影・編集を上杉哲也が担い、音楽には林正樹を迎えています。制作・配給の詳細は以下の通りです。

スタッフと制作体制を明確に示すことで、制作の背景や参加者の顔ぶれが読み取れます。地域メディアとクリエイティブチームの共同作業として完成した点も本作の特徴です。

項目 内容
監督・脚本・撮影・編集 上杉哲也
製作総指揮 伊藤亜由美、宮口宏夫
エグゼクティブプロデューサー 北崎千鶴、谷嶋真行
プロデューサー 山口普
音楽 林正樹
編集 寺本遥
制作担当 佐藤万尋
整音 井口勇
料理監修 小西由稀
制作会社 クアニ
制作協力会社 ノックオンウッド
製作 クリエイティブオフィスキュー、北海道新聞社
配給 バリオン
著作権表記 ©Northern Food Story Film Partners 2024

上映情報、前売券と公式素材の案内

公開日程、前売券の購入先、公式素材のアクセス先を以下に整理します。公式サイトや予告編、前売りチケットのURLは公開情報の確認に用いてください。

劇場公開は段階的に行われ、首都圏や関西、京都など主要都市での公開が決定しています。前売り券はオンラインでの販売が行われており、興味がある場合は早めに購入先を確認するとよいでしょう。

公開初日は2025年12月5日(金)で、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋、アップリンク京都で同日公開となります。12月19日(金)にはテアトル梅田での公開が予定されています。

項目 内容
作品名 北の食景(Northern Food Story)
公開日 2025年12月5日(金)から順次公開(12月19日(金)にテアトル梅田でも公開)
初期公開劇場 ヒューマントラストシネマ有楽町/シネ・リーブル池袋/アップリンク京都/テアトル梅田
国際上映 第72回サン・セバスチャン国際映画祭 カリナリーシネマ部門(3回の上映が満席)
日本初上映 北海道フードフィルムフェスティバル2024(現: 北海道フービーフェスティバル)
製作 クリエイティブオフィスキュー、北海道新聞社(共同制作)
配給 バリオン
公式サイト/予告/前売り 公式サイト: https://northernfood.jp//予告: https://www.youtube.com/watch?v=wV5rhw3kJjY/前売: https://ticket.moviewalker.jp/film/088103

本稿では、作品の主題、登場人物、国内外での評価、公開スケジュール、制作スタッフ、公式情報のすべてを整理しました。各種リンク先で最新の上映情報やイベント情報を確認し、作品の全体像を把握することができます。

参考リンク: