12/27開始の年末年始、楽天トラベルが予約動向を発表

楽天トラベル年末年始動向

開催期間:12月27日〜1月4日

楽天トラベル年末年始動向
年末年始の予約って去年より増えてるの?
増えてます。楽天トラベルの発表では2025年の年末年始(12/27〜1/4)の国内予約泊数が前年同期を上回り、特に女性複数名や女性1人の宿泊が伸び、年内出発の12/27〜12/29に人気が集中しています。
どの地域やプランが特に人気なの?
都道府県では宮城・石川・長崎が伸び率約1.2倍で上位。プランはラウンジ付きが約1.3倍、ビュッフェ付きが約1.2倍で人気上昇。海外は台湾・韓国・ハワイが売れ筋です。

楽天トラベルが示した年末年始の“利用増”の実像

楽天グループ株式会社が運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」は、2025年12月27日(土)~2026年1月4日(日)の年末年始9日間を対象にした旅行動向を、2025年12月5日13時30分に発表しました。発表では国内・海外それぞれの予約泊数や宿泊プランの傾向、地域別の伸びなどが示されており、全体として前年同期を上回る動きが確認されています。

発表資料では、比較対象や集計対象の範囲を明示しており、結果の解釈に必要な注記も付されています。国内宿泊や国内ダイナミックパッケージ、インバウンド、デイユースなど複数サービスを対象にした集計を基に、利用者層別や宿泊日別の差異を分析しています。

発表の基本データと集計対象

発表日時と発表元は明確に示されています。発表は楽天グループ株式会社、公開は2025年12月5日13時30分です。調査対象期間は主に2025年12月27日~2026年1月4日で、比較対象には前年の年末年始期間(2024年12月28日~2025年1月5日)が用いられています。

集計対象のサービスは、国内宿泊、国内ダイナミックパッケージ、インバウンド、デイユースなどが含まれており、注記(後述)で各比較の時点や対象サービスが明記されています。

注1
2024年12月28日(土)~2025年1月5日(日)と、2025年12月27日(土)~2026年1月4日(日)の予約泊数を比較(2025年12月1日時点・対象サービス:国内宿泊、国内ダイナミックパッケージ、インバウンド、デイユース)
注2
宿泊構成別の比較(2025年12月4日時点・対象サービス:国内宿泊、国内ダイナミックパッケージ、インバウンド、デイユース)
注3
宿泊日ごとの予約泊数集計(2025年12月4日時点・対象サービス:国内宿泊、国内ダイナミックパッケージ、インバウンド、デイユース)
注4
都道府県別の比較(2025年12月1日時点・対象サービス:国内宿泊、国内ダイナミックパッケージ、インバウンド、デイユース)
注5
宿泊プランに「ラウンジ」もしくは「ビュッフェ」を含むプランの泊数比較(2025年12月4日時点・対象サービス:国内宿泊、デイユース)
注6
海外は提携先の販売実績を除いた海外ツアーおよび海外ホテルの予約泊数から算出(2025年12月4日時点)

国内旅行の傾向:利用者層・日程・プラン別の変化

国内予約泊数全体は前年同期を上回り、特に宿泊構成別では女性複数名・女性1人の伸びが高い点が確認されました。宿泊日別では年内の12月27日(土)、12月28日(日)、12月29日(月)といった日程に人気が集中する傾向があり、年内出発を選ぶ動きが顕著です。

宿泊プラン別の傾向としては、付加価値を提供するプランが支持を集めています。具体的には「ラウンジ」付きプランの予約泊数は約1.3倍、「ビュッフェ」付きプランは約1.2倍と、飲食や滞在空間の充実を重視する利用傾向が強まりました。

ラウンジ・ビュッフェプランの人気要因

ラウンジ付きプランは、ゆったりとした空間でドリンクを楽しめる点に加え、宿によってはゲームなどのアクティビティを提供しているケースもあるため、客室以外の快適な過ごし方を重視する利用者に支持されています。特にグループや家族での滞在時に「共有できる場」としての価値が評価されています。

ビュッフェ付きプランは、季節に合わせた特別メニューや年末年始ならではの豪華な料理を求める声が反映されています。旅行者の間では、宿泊費用の中で飲食を含めて満足感を得たいという志向が見られ、予算内で充実した体験を得たいという需要が背景にあります。

  • 宿泊構成で伸びが高い:女性複数名、女性1人(注2)
  • 人気宿泊日:2025年12月27日、28日、29日(注3)
  • プラン伸び率:ラウンジ約1.3倍、ビュッフェ約1.2倍(注5)

注目地域の詳細:宮城・石川・長崎(ほか上位)

都道府県別で予約泊数の伸び率が高い上昇トップ3は宮城県、石川県、長崎県で、いずれも約1.2倍となっています(注4)。これらの地域ではアクセス改善や施設のリニューアル、新規開業、人気施設の拡充などが相互に作用して需要を押し上げています。

以下に、各地域の伸びの要因と具体的な事例を整理します。併せてトップ5までの順位も示します。

宮城県(1位)

宮城県は仙台を中心に多くの予約が入っており、首都圏からのアクセスは最短90分と利便性が高い点が大きな要因です。宿泊施設のリニューアルにより、家族やグループで利用しやすいラウンジ新設や複数名対応の客室増加といった取り組みが評価されています。

地域の魅力としては、道の駅「あ・ら・伊達な道の駅」や2024年開業の「道の駅東松島」など、地域の食や土産を気軽に楽しめる施設、温泉地やスキー場へのアクセスの良さが挙げられます。こうした観光資源と宿泊側の受け皿整備が相まって利用が伸びています。

石川県(2位)

石川県は金沢を中心に予約が入り、北陸地域で以前行われていた観光支援事業「北陸応援割」が2024年11月で終了した後も旅行需要が段階的に回復しています。能登エリアでの休業施設の再開、加賀エリアでの宿泊施設新規開業などが前年同期比の伸長に寄与しています。

金沢の風情や食文化、能登・加賀の自然や温泉を目的とした旅行が根強く、施設側の再整備によって受け入れ体制が整ってきたことが背景です。

長崎県(3位)

長崎県では、既存の人気テーマパークに新しいエリアやアトラクションが登場したことが反響を呼んでいます。具体例として、アイランドナガサキ(i+Land nagasaki)のアクティビティや施設の拡充が注目されています。

また、豪華な食事や施設内設備が充実した新規ホテルの開業、既存の人気宿泊施設内で子どもと楽しめるアクティビティスペースのリニューアルがあり、家族旅行やテーマパーク滞在型の需要を喚起しています。

予約泊数の伸び率が高い都道府県トップ5(順位)
順位 旅行先(都道府県)
1位 宮城県
2位 石川県
3位 長崎県
4位 愛知県
5位 茨城県

海外旅行の人気傾向と売れ筋プラン

海外旅行では、アクセスとコストのバランスが取れた近場のアジア圏が好調です。具体的には台湾、韓国、ハワイが人気上位に入っており、年末年始の期間も引き続き需要が高くなっています(注6)。

特にハワイは、年末年始の温暖な気候とリゾート体験に加え、旅行代金に応じて楽天ポイントが貯まるポイントアッププランや、軽食・ドリンクを提供するラウンジ利用が可能なプランが売れ筋で、費用対効果を重視する利用者に支持されています。

海外の人気トップ5(順位)

順位 旅行先
1位 台湾
2位 韓国
3位 ハワイ
4位 グアム
5位 タイ

海外旅行の集計は、楽天トラベルの提携先販売実績を除いた海外ツアーと海外ホテルの予約泊数を基に算出されています(注6)。そのため、近場のアジアを中心とした実需の動向が反映されています。

調査結果の要点整理と参考リンク

ここまでの記事で示した内容を整理すると、国内では年末年始の予約が前年同期を上回り、特に女性グループや女性1人宿泊の増加、年内出発日の人気、付加価値型プラン(ラウンジ・ビュッフェ)の伸長が確認されました。地域別では宮城・石川・長崎が約1.2倍の伸びを示し、訪問動機はリニューアルや新規開業、人気施設の拡充、アクセスの良さなどが挙げられます。海外では台湾・韓国・ハワイが上位で、ハワイではポイントアップやラウンジ利用などの売れ筋プランが注目されました。

以下の表は本記事で扱った主要なポイントを一目で確認できるように整理したものです。比較対象や注記も含め、発表資料の要旨をまとめています。

項目 内容
発表元・日時 楽天グループ株式会社、2025年12月5日 13:30
対象期間(集計) 2025年12月27日~2026年1月4日(比較:2024年12月28日~2025年1月5日)
国内総括 予約泊数は前年同期を上回る。女性複数名・女性1人の伸びが高い。年内出発(12/27~12/29)に人気集中。
プラン別動向 「ラウンジ」付きプラン:約1.3倍、「ビュッフェ」付きプラン:約1.2倍(注5)
人気上昇都道府県 1位 宮城、2位 石川、3位 長崎(いずれも約1.2倍)。4位 愛知、5位 茨城
地域の主な要因 宮城:仙台の利便性、施設リニューアル、道の駅等の集客/石川:金沢中心の回復、能登・加賀の再開・新規開業/長崎:テーマパーク新エリア・新規宿泊施設の拡充
海外動向 上位は台湾、韓国、ハワイ。ハワイはポイントアッププラン、ラウンジ利用プランが売れ筋(注6)
集計対象サービス 国内宿泊、国内ダイナミックパッケージ、インバウンド、デイユース等(注1~6参照)
参考リンク 楽天トラベル(公式)

本稿は楽天トラベルが発表した調査レポートの内容をまとめたもので、調査の注記(注1~注6)に基づいて集計範囲や比較対象を明示しています。発表資料の詳細は楽天トラベルの公式ページ(上記リンク)で確認できます。

参考リンク: