海ゴミや間伐材で飾るセントレアクリスマス2025
ベストカレンダー編集部
2025年12月5日 19:39
セントレアクリスマス2025
開催期間:11月8日〜12月25日
セントレアで描く「Love the Earth」──サステナブルなクリスマス装飾の全貌
中部国際空港(セントレア)では、2025年11月8日(土)から12月25日(木)まで、テーマ「Love the Earth ~つながるいのち、つながるみらい~」のもと、クリスマス装飾と関連イベントを展開している。第1ターミナル4階スカイタウンおよびフライト・オブ・ドリームズの2か所を中心に、環境に配慮した素材を活用したオーナメントで会場を彩っている。
装飾では、海洋プラスチックごみや間伐材、不要な洋服の端切れ、各種廃材を再利用したオリジナルオーナメントを多数展示している。これらは空港事業者、地元企業、来訪者など多様な関係者の協力によって制作され、素材の出所や制作過程を通じてサステナビリティへの意識を伝える設えになっている。
サステナブルツリー(第1ターミナル4階スカイタウン)
第1ターミナル4階に設置されたサステナブルツリーは、地元常滑市で10月4日(土)に実施された海岸清掃で回収した海洋プラスチック片の一部や、愛知県産の間伐材を活用したオーナメントで飾られている。これにより「海・山・セントレア」という地域のつながりを視覚的に表現している。
11月7日(金)には関係者による点灯式が行われ、空港来訪者や従業員が見守る中で点灯が実施された。中部国際空港は、2022年から伊勢湾の海の豊かさを守る取り組みを継続しており、海岸清掃や上流域での植林活動「SDGsの森」づくりなど地域連携の活動を進めている点も、今回の装飾に反映されている。
- 設置場所
- 第1ターミナル4階 スカイタウン
- 展示期間
- 2025年11月8日(土)~12月25日(木)
- 点灯式
- 2025年11月7日(金)に実施
- 公開時間
- 6:00~22:30(スカイタウン)
小学生と地域がつくる「願いのツリー」とワークショップの取り組み
フライト・オブ・ドリームズ1階フライトパークに設置された願いのツリーは、地域企業や空港事業者が不要な洋服の端切れを再利用して作成したクリスマスリースや、常滑市内小学生が制作した間伐材の星形オーナメントで飾られている。小学生が未来への願いを込めて作った星形オーナメントは、若手社員が講師となって行った授業の成果でもある。
願いのツリーはボーイング787初号機と並んで写真撮影ができる期間限定のフォトスポットにもなっており、来場者は展示とともに機体と記念撮影ができる。フライトパークの公開時間は、フライト・オブ・ドリームズの開館時間に準じて10:00~17:00となっている。
ワークショップの実施概要と参加者内訳
クリスマス装飾に先立ち、再利用素材によるオーナメント制作をテーマにしたワークショップと学校でのサステナブル授業を10月から11月にかけて実施した。目的は、素材の再利用や自然環境の大切さを「見て・触れて・感じる」場を創出することであった。
ワークショップと学校向けの取り組みには、2025年10月30日時点で総勢450名が参加している。内訳は、空港島内事業者40名以上、地元企業社員21名、常滑市内の小学校4校合計307名(小学5年生と教員)、一般参加者60名、キッズクラブ参加者25名である。これらの参加者が制作したオーナメントが展示に反映されている。
- 参加校:常滑西小学校、鬼崎南小学校、大野小学校、三和小学校
- 若手社員の学校授業実施:セントレア若手社員が講師として授業を担当
- 作品の展示:フライトパークの小型ツリーやリースに使用
クリスマスマーケットの出店内容と来場者向け情報
2025年12月5日(金)から第1ターミナル4階イベントプラザで、クリスマスマーケット2025が開催されている。マーケットではベルギー王室ご用達のチョコレートやムーミングッズなど、クリスマスを彩るお菓子や雑貨を販売している。今年は昨年より取り扱い種類を増やし、約250種類の商品を用意している。
昨年に引き続き、海洋プラスチックごみを再利用して製作したジュエリーを扱うOne Earth株式会社(sobolon)も出展している。海ゴミ由来のアクセサリーや、地域の素材を活かしたクラフト商品など、サステナブルな視点を持つ商品が並ぶことが特徴である。
- 開催期間:2025年12月5日(金)~12月25日(木)
- 開催場所:第1ターミナル4階 イベントプラザ
- 開催時間:10:00~18:00(月~木)、10:00~20:00(金~日および12月24日・25日)
来場者はクリスマス雑貨や食のアイテムを購入できるほか、オーナメント制作に関わった協力事業者の出展やワークショップの成果を確認できる。空港という空間を活かした期間限定のショッピング体験が提供されている。
開催概要、主催・協力団体、そして中部国際空港株式会社の基本情報
イベントの主催は中部国際空港株式会社であり、地域と連携した協力体制のもとに実施されている。協力団体には自治体、森林組合、地元の企業や団体、学校が名を連ねる。展示やワークショップを通じて地域との接点を強める取り組みが随所に見られる。
以下に開催の要点と協力団体を整理する。活動の背景や関係者の多様性を示す情報を明記することで、イベントの構成や意図を把握しやすくしている。
- 主催
- 中部国際空港株式会社
- 協力
-
- 木曽町
- 木曽森林組合
- One Earth株式会社(sobolon)
- あいち里山の木の会
- 海ゴミアーティスト あやお
- 株式会社REMARE
- セントレアCX空港連絡会
- 中部国際空港利用促進協議会
- 株式会社LIXIL榎戸工場
- 常滑西小学校、鬼崎南小学校、大野小学校、三和小学校
中部国際空港株式会社の会社概要は次のとおりである。設立や代表者名、従業員数などの基本情報を明示することで、主催者の組織的背景が確認できる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 中部国際空港株式会社(CENTRAL JAPAN INTERNATIONAL AIRPORT COMPANY , LIMITED) |
| 所在地 | 愛知県常滑市セントレア一丁目1番地 |
| 設立 | 1998年5月1日(1998年7月1日 中部国際空港の事業主体として国の指定会社となる) |
| 代表 | 代表取締役社長 籠橋寛典(かごはし ひろのり) |
| 従業員数 | 308名(役員(常勤)含む、2025年4月1日現在) |
| 主な事業内容 |
|
| 会社WEB | https://www.centrair.jp/corporate/ |
要点整理
以下の表は、本記事で取り上げたセントレアクリスマス2025の主要な情報を分かりやすくまとめたものである。イベント期間、会場、主要展示やマーケットの情報に加え、制作に関わった人数や協力団体などを一覧にしている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | セントレアクリスマス2025「Love the Earth ~つながるいのち、つながるみらい~」 |
| 開催期間 | 2025年11月8日(土)~12月25日(木) |
| クリスマスマーケット期間 | 2025年12月5日(金)~12月25日(木) |
| 主会場(装飾) | 第1ターミナル4階 スカイタウン(サステナブルツリー)、フライト・オブ・ドリームズ1階 フライトパーク(願いのツリー) |
| 展示素材の特徴 | 海洋プラスチックごみ、間伐材、不要衣料の端切れ、廃材の再利用 |
| ワークショップ参加人数 | 合計450名(10月30日時点):空港島内事業者40名以上、地元企業21名、常滑市内小学校4校計307名、一般60名、キッズクラブ25名 |
| クリスマスマーケット商品数 | 約250種類 |
| 主催 | 中部国際空港株式会社 |
| 協力 | 木曽町、木曽森林組合、One Earth(sobolon)、あいち里山の木の会、海ゴミアーティスト あやお、株式会社REMARE、セントレアCX空港連絡会、中部国際空港利用促進協議会、株式会社LIXIL榎戸工場、常滑西小学校、鬼崎南小学校、大野小学校、三和小学校 |
| 参考情報・WEB | https://www.centrair.jp/information/centrair_xmas_2025.html |
上記に示したように、セントレアクリスマス2025は地域との連携と再利用素材による表現を中心に据えた構成である。サステナブルツリーや願いのツリー、そしてクリスマスマーケットを通じて、素材の再利用や地域活動の成果が来場者に伝わる形式となっている。