櫻田智也『失われた貌』が年末3冠、10万部突破

ミステリ3冠・10万部突破

開催日:12月5日

ミステリ3冠・10万部突破
どんな話なの?
山奥で顔を潰された遺体発見を起点に、過去と現在が錯綜する本格長編ミステリ。張り巡らされた伏線と手がかり、登場人物描写の厚み、ラストのどんでん返しが見どころです。
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発売日は2025年8月20日(新潮社刊)。重版を重ね累計10万部突破しており、全国の書店やネット書店、出版社の公式ページから購入できます。

年末のミステリランキングを席巻、3冠達成と累計発行部数10万部突破

株式会社新潮社が2025年12月5日11時00分に発表したプレスリリースによれば、櫻田智也氏の長編第1作『失われた貌』(新潮社刊)が、年末の主要ミステリランキングでトップを独占し、累計発行部数が10万部を突破したことが明らかになった。対象となったランキングは、「ミステリが読みたい! 2026年版」(ハヤカワミステリマガジン2026年1月号)国内篇「週刊文春ミステリーベスト10 2025 国内部門」(週刊文春2025年12月11日号)、および『このミステリーがすごい! 2026年版』(宝島社)国内編で、いずれも1位を獲得した。

発売直後から「伏線回収が気持ちいい」「すべての登場人物が立っている」「これぞミステリを読む喜び!」といった評が広がり、重版を重ねた結果として累計10万部突破に至った。出版側は今回の重版決定を受け、累計発行部数が10万部を超えたことを発表している。

  • 出版社:株式会社新潮社
  • 累計発行部数:10万部突破
  • ランキング1位獲得:「ミステリが読みたい! 2026年版」国内篇、週刊文春ミステリーベスト10 2025 国内部門、『このミステリーがすごい! 2026年版』国内編
  • プレスリリース日:2025年12月5日 11時00分
『失われた貌』遂に3冠! 年末ランキングを席巻! さらに10万部突破!『このミステリーがすごい! 2026年版』国内篇で1位獲得! 画像 2

物語の構造と読みどころ:伏線、手がかり、裏返る真相

本作『失われた貌』は「張り巡らされた伏線」「閃きを導く手がかり」「最後に裏返る真相」「読後に意味合いを変えるタイトル」を特色とするミステリ作品として紹介されている。これらは発売直後から読者や批評家の注目を集め、作品評価へと直結した。

プレスリリースの内容を基にした要約では、物語は山奥で発見された極めて猟奇的な死体から始まる。顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた遺体が見つかり、その報道に続いて生活安全課に現れた小学生が「死体は自分のお父さんかもしれない」と告げる。父親は10年前に行方不明となり、失踪宣告を受けていた人物である。

『失われた貌』遂に3冠! 年末ランキングを席巻! さらに10万部突破!『このミステリーがすごい! 2026年版』国内篇で1位獲得! 画像 3

事件概要と時系列の重なり

報道の背景には警察内部の緊張があり、不審者目撃情報に対する対応の不十分さを指摘する投書が上がっているという状況が描写されている。上層部のピリピリした空気のなかでの事件発生は、捜査の混乱と過去の出来事を同時に浮かび上がらせる。

物語は「現在」と「過去」が絡み合う構造を取り、無関係に見えた事象が次第に一つに繋がっていく展開を見せる。登場人物の証言や小さな手がかりが積み重なり、読者は最後に真相の裏返りを経験することになる。

『失われた貌』遂に3冠! 年末ランキングを席巻! さらに10万部突破!『このミステリーがすごい! 2026年版』国内篇で1位獲得! 画像 4

タイトルと仕掛けの関係性

プレスリリースはタイトルの巧妙さにも触れており、読後に意味合いを変えるタイトル構造が本作の魅力であると説明している。タイトルは物語の核心に対するヒントであると同時に、読者の解釈を揺さぶる装置となっている。

展開の鍵となる伏線や手がかりは、直線的な謎解きと心理的描写の両面を持ち合わせ、単なる奇抜さではなく筋立ての整合性が保たれている点が強調されている。

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著者と著名作家による評価・コメント

著者の櫻田智也さん本人からは、ミステリ3冠に寄せて次のコメントが寄せられている。引用では「Whatdunit(何が起きたのか)!?年の瀬の抱えきれないプレゼント。この幸運に、どんでん返しがありませんように。」と述べられている。プレスリリースはこの短い言葉をそのまま掲載している。

併せて、日本のエンターテインメント界を代表する作家3名からのコメントも掲載されている。これらは作品の評価を裏付ける第三者の声として、読者にとって参考になる見解である。

寄せられた各作家のコメント

伊坂幸太郎氏は「ミステリーが好きで良かったなあ、本当に良かったなあ、と思わずにはいられない。主人公の日野は非情な私立探偵のようだ。彼の葛藤を勝手に想像し、しばらくそのことばかり考えていた。」と評している。

恩田陸氏は「捜査と謎解きのハイブリッド。すべてのピースがひとつに収まるのが驚異的。」と述べ、米澤穂信氏は「成熟した小説が大胆な真相に至る――。こういうミステリを待っていた。ついに、来てくれた。」とコメントしている。

  • 伊坂幸太郎:作品の人物造形と余韻を評価
  • 恩田陸:構成と謎解きの融合を評価
  • 米澤穂信:成熟度と真相の大胆さを評価

書誌情報・著者略歴・入手情報と記事の整理

以下は書籍の詳細情報、著者略歴、関連リンクなど、プレスリリースに含まれる全情報を整理したものです。本章では書誌情報を明確に提示するとともに、最後に本記事の内容を表形式でまとめる。

書籍データとしては、タイトル、著者、発売日、造本、定価、ISBN、出版社の情報、ならびに試し読みの案内URLが明記されている。これらは購読や図書館所蔵の確認、書誌データの登録などに必要な基本情報である。

書籍データ

本作の公式書誌データは次の通りである。出版情報はすべてプレスリリースに基づいている。

タイトル
失われた貌
著者名
櫻田智也
発売日
2025年8月20日
造本
四六版三方断ちカバー
定価
1,980円(税込)
ISBN
978-4-10-356411-9
出版社
株式会社新潮社
試し読み/関連URL
https://www.shinchosha.co.jp/book/356411/

著者略歴

櫻田智也(さくらだ・ともや)は1977年生まれ、北海道出身。2013年に「サーチライトと誘蛾灯」で第10回ミステリーズ!新人賞を受賞してデビューした。

2017年に受賞作を表題作とした連作短編集を刊行し、2021年には魞沢泉シリーズの2冊目『蟬かえる』で第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞をW受賞。その他の著作に『六色の蛹』(いずれも東京創元社刊)があり、『失われた貌』は初の長編作品であるとされている。

本記事の主要情報まとめ
項目 内容
作品名 失われた貌
著者 櫻田智也
出版社 株式会社新潮社
発売日 2025年8月20日
造本 四六版三方断ちカバー
定価 1,980円(税込)
ISBN 978-4-10-356411-9
ランキング1位獲得 「ミステリが読みたい! 2026年版」国内篇、週刊文春ミステリーベスト10 2025 国内部門、『このミステリーがすごい! 2026年版』国内編
累計発行部数 10万部突破(重版決定による)
プレスリリース日 2025年12月5日 11時00分
関連URL https://www.shinchosha.co.jp/book/356411/

本記事では、プレスリリースが伝えた事実を丁寧に整理して提示した。作品の評価、あらすじの要点、著者の略歴、ならびに書誌情報と関連リンクを網羅している。これらの情報を基に、関心を持った読者は出版社の公式ページ等で詳細を確認できる。

参考リンク: