K2P Film FundⅠ、出資募集を1月31日で最終締切へ

K2Pファンド1月末クローズ

開催日:1月31日

K2Pファンド1月末クローズ
出資の募集っていつまでなの?
K2P Film Fund Ⅰの出資募集はファイナルクローズを2026年1月末(実務上は1月31日)に設定しています。それ以降は新規出資を受け付けません。
どんな映画が作られているの?
ラインナップは計7作品で、是枝裕和監督の実写化『ルックバック』(2026年公開予定)やゆりやんレトリィバァ監督作『禍禍女』(2026年2月6日公開)など多彩です。

K2P Film Fund Ⅰ、ファイナルクローズを2026年1月末に設定 — 立ち上げからの経緯と決定理由

株式会社K2 Pictures(東京都目黒区、代表取締役 紀伊宗之)が運営する映画製作ファンドK2P Film Fund Ⅰは、出資募集期間を2026年1月末をもってファイナルクローズ(出資募集期間終了)とすることを発表しました。ファンドは2024年5月にフランス・カンヌでの立ち上げを公表して以来、国内外での資金調達とクリエイターとの協業を進めてきました。

当初は2025年内の投資期間終了を予定していましたが、すでに多数の新規問い合わせが寄せられていることを受け、募集期間を延長する判断がなされました。今回のファイナルクローズ決定は、現段階での資金調達の進捗とプロジェクトのスケジュールを踏まえた運営体制上の期限設定です。

立ち上げからの主な出来事

本ファンドは「日本映画の新しい生態系をつくる」ことを目的に掲げ、2024年5月にカンヌで立ち上げ発表を行いました。以降、複数のクリエイターと連携し、作品の製作・公開に向けた準備を進めています。

2025年12月3日には、是枝裕和監督による藤本タツキ原作の実写化『ルックバック』の製作・2026年公開決定が公表され、注目が高まりました。これら一連の進展を踏まえ、ファンドは2026年1月末をファイナルクローズと定めました。

現在進行中の製作ラインナップと公開スケジュール

本ファンドはこれまでに合計で7作品をラインナップに加えています。そのうち複数作品の撮影・編集作業が進行中で、公開が確定している作品もあります。以下に各作品の情報を整理します。

ファンド製作作品の中には、芸人・ゆりやんレトリィバァの初監督作品や、是枝裕和監督による大きな注目作が含まれており、ジャンルやクリエイターの幅が広い編成になっています。

公表されている主要作品

  • 『禍禍女』(読み:まがまがおんな)

    公開日:2026年2月6日(金)

    監督:ゆりやんレトリィバァ/脚本:内藤瑛亮

    出演:南 沙良、前田旺志郎、アオイヤマダ、髙石あかり、九条ジョー、鈴木 福、前原瑞樹、平田敦子、平原テツ、斎藤 工、田中麗奈

    公式サイト:https://k2pic.com/film/mmo/

  • 『ルックバック』

    公開:2026年(詳細日程は後日発表)

    原作:藤本タツキ「ルックバック」(集英社ジャンプコミックス刊)/監督・脚本・編集:是枝裕和

    公式サイト:https://k2pic.com/film/lb/

製作状況の数値的整理

現時点での進捗は以下の通りです。数値はファンドの公表情報に基づいています。

ラインナップ数
7作品(この7作品が本ファンドの製作ラインナップとして位置付けられています)
撮影終了作品
3作品(撮影は終了しており、現在は完成に向けた作業中)
撮影準備中の作品
2作品(来年春には撮影準備開始予定)

資金調達の状況と参加投資家の構成

本ファンドはさまざまな投資家・機関から出資を受け、映画製作の資金基盤を確立してきました。2025年11月28日には政府系金融機関の日本政策投資銀行から5億円の出資を受けたことが発表されました。

これまでに名を連ねた出資者や関係組織は、銀行、ファミリーオフィス、LPS(投資事業有限責任組合)など多岐にわたっています。企業・業界横断的な参加が、本ファンドの目指す「新しい映画製作の生態系」を支えています。

参画投資家(公表分)

  • 日本政策投資銀行(5億円 出資/発表日:2025年11月28日)
  • 三菱UFJ銀行
  • トランザクション
  • Yamauchi-No.10 Family Office
  • fundnote株式会社が設立した投資事業有限責任組合「fundnoteK2投資事業有限責任組合」
  • 株式会社バンダイ(既に昨年出資)

上記の参加は業界内外からの出資を示しており、金融機関からコンテンツ関連企業まで多様なステークホルダーが関与しています。これらの出資は製作資金の確保に直結しており、公開スケジュールの実行に寄与します。

ファンドの目的、運営方針と問い合わせ先

K2P Film Fund Ⅰは「日本映画の新しい生態系をつくる」という明確な目的を掲げ、作品の発掘・育成・配給までの一連の支援を通じて、従来とは異なる制作体制や資金スキームを提示することを目指しています。これによりクリエイターの多様な表現や市場の受容性を高めることを狙っています。

運営面では、国内外の投資家と連携しながら各作品の制作・公開を推進してきました。立ち上げ以降、製作チームと協働して複数作品の撮影スケジュールを進行させており、今後も計画に沿って制作を継続する姿勢です。

問い合わせ先

本ファンドに関する問い合わせは、以下の連絡先で受け付けています。

  • メール:fund@k2pic.com
  • 公式サイト(企業情報・作品情報など):https://k2pic.com/

記事の要点まとめ

以下に、本記事で触れたK2P Film Fund Ⅰの主要項目を表形式で整理します。表はファンドの運営方針、進行中の作品、資金調達の主な事実を一目で確認できるように構成しています。

項目 内容
ファンド名称 K2P Film Fund Ⅰ(ケーツーピーフィルムファンドファースト)
運営会社 株式会社K2 Pictures(代表取締役:紀伊宗之)
ファイナルクローズ(出資募集終了) 2026年1月末
立ち上げ発表 2024年5月(フランス・カンヌで発表)
ラインナップ数 7作品(うち3作品は撮影終了、2作品は来春に撮影準備)
主な製作作品と公開日 『禍禍女』:2026年2月6日公開(監督:ゆりやんレトリィバァ、脚本:内藤瑛亮、出演:南 沙良ほか)
『ルックバック』:2026年公開(監督・脚本・編集:是枝裕和、原作:藤本タツキ)
主な投資家・出資 日本政策投資銀行(5億円、発表日:2025年11月28日)、三菱UFJ銀行、トランザクション、Yamauchi-No.10 Family Office、fundnoteK2投資事業有限責任組合、株式会社バンダイ(昨年出資)
問い合わせ fund@k2pic.com(K2 Pictures)
公式サイト https://k2pic.com/

この表は、K2P Film Fund Ⅰの現状と今後の運営期限、主要作品と出資構成を整理したものです。ファンドは既に複数の作品製作を前進させており、今回のファイナルクローズ設定により募集の終了時点での体制を確定させる意図が示されています。問い合わせや詳細情報は上記の連絡先および公式サイトで確認できます。

参考リンク: