呼子の海を五感で味わう『JIN6サウナ』実施設写真公開

呼子の海を体で感じる三つの個性派サウナ

2025年11月28日に佐賀県呼子町でグランドオープンした「JIN6サウナ」は、呼子の海や文化、景観を五感で味わうことを目的に設計された新しいサウナ施設です。今回、完成後の実際の施設写真が公開され、鯨・イカ・窯をテーマにした個性豊かな3種類のサウナ体験が具体的に確認できるようになりました。

それぞれのサウナはデザインと演出が明確に異なり、来訪者は短時間の滞在で複数の“ととのい方”を体験できます。以下では各サウナの特徴を詳述します。

鯨サウナ：潮吹きショーが演出する儀礼的なロウリュ

鯨文化をモチーフにした鯨サウナは、小さな噴水が絶えずたちのぼる幻想的な空間が特徴です。30分に一度の「潮吹きタイム」では噴水の水がストーブにかかり、ロウリュとして蒸気と香りが放出されます。これが風と水の動きを伴い、身体に向かって吹き上がる日本初の演出であると説明されています。

この演出は見るだけのショーではなく、体感型のセッションとして組み込まれており、来訪者は一定リズムで繰り返される“潮吹き”を軸に熱と水の変化を受けることができます。演出は安全面と快適性に配慮して設計されています。

主な演出

30分毎の「潮吹きタイム」：噴水の水がストーブにかかりロウリュ化

空間の特色

小規模な噴水による常時の水音と光の演出

イカサウナ：港町を一望する窓と美肌効果を目指す蒸気

イカサウナは柔らかな曲線を多用した設計と、港町を見渡せる大窓が特徴です。30分ごとのオートロウリュにより海藻やハーブの香りが立ち上がり、心身をやさしく包み込みます。蒸気にはアミノ酸を豊富に含むイカ墨エキスが混ざり、美髪・美肌効果を意図した演出も行われます。

イカ墨の蒸気は直接的な治療効果を謳うものではなく、香りや保湿成分の蒸気が肌や体験の印象を変えることを意図しています。窓からの景観と合わせて視覚・嗅覚・触覚を刺激する、港町ならではの体験設計です。

• オートロウリュ：30分毎に海藻・ハーブの香りを放出
• 蒸気成分：イカ墨エキス（アミノ酸を含む）を蒸気として利用
• 景観：大窓から呼子港を一望

唐津焼 窯サウナ：古窯の素材感を生かした深い没入感

窯サウナは、かつて唐津焼の窯で使われていたレンガを流用した空間に、阿蘇の黄土と唐津の土を混ぜ合わせた仕上げを施した、独自の質感を持つサウナです。内部は唐津茶（ほうじ茶）を用いたセルフロウリュが高速循環で全体に行き渡る設計で、香りと熱が優しく包み込む感覚を目指しています。

利用者はロウリュを自ら行うことで温度と香りの変化を操作でき、“自分が唐津焼の一部になった”かのような没入感を体験することができると説明されています。建材や香りの選定に地域の素材が活用されています。

1. 使用素材：唐津焼の窯レンガ、阿蘇の黄土、唐津の土
2. ロウリュ方式：唐津茶（ほうじ茶）によるセルフロウリュ（高速循環）
3. 体験性：素材感による深い没入感

水風呂・休憩スペースの構成と利用体験

JIN6サウナの水風呂や休憩スペースは、サウナ後のクールダウンと“整う”時間を重視した構成になっています。複数のタイプの水風呂と、独自の休憩空間を組み合わせることで、来訪者は多様な冷却・休息の選択肢から選べます。

ここでは各種水風呂と休憩スペースの具体的な仕様や体感を整理します。

空中水風呂：浮遊感を感じる視覚的演出と温度設定

空中水風呂はガラス張りの槽が宙に浮いているように見える構造で、背後に港を望む設計です。設置温度は14〜16℃に設定され、海に漂うような浮遊感を演出することでサウナ後の心地よい冷却を実現します。

視覚的な浮遊感と冷水の同時体験によって、身体感覚の切り替えが促される構成です。浴槽自体の見た目や配置も休憩の印象を左右する要素として意図されています。

イケス水風呂：実際のイカ生簀を活用した二相の水流と温度

イケス水風呂は実際のイカ生簀を活用した構造で、荒波と凪をイメージした2種類の水流・温度が交互に行き来する設計になっています。これにより“海に漂う整い”を演出します。利用者はシングル水風呂（10℃以下）の冷たさを体験したり、25℃前後の温度で穏やかに整うことが可能です。

交互浴のような冷冷交代浴が可能で、意図的に体温の変化を作ることで深いリラックス状態に導くことを狙いとしています。水質管理と温度管理は安全基準に基づき運用されます。

深海ルーム・展望デッキ・足腰湯：多様な休憩オプション

深海ルームは深海の静けさを再現した暗がりの休憩空間で、日本のサウナ施設としては初めてウォーターベッドを導入しています。ウォーターベッドに身体を預けることで、水に浮かんでいるような内気浴を体験できます。手前には昭和西川のマットレス「MuAtsu(ムアツ)」が配備されています。

展望デッキは呼子の港と空を一望できる開放的な休憩スペースで、潮風を感じながら落ち着いて整う時間を過ごせます。また、足腰湯は下半身を温めながら上半身に潮風を受ける新感覚の温浴休憩が可能な設備です。これらの休憩設備はサウナ体験の前後に異なる感覚を提供する役割を担います。

宿泊の選択肢と予約情報、施設運営の背景

JIN6サウナの上階には全室オーシャンビューの「中尾甚六HOTEL」が位置し、町に点在する古民家宿は築約100年の建物をリノベーションした宿泊施設群として運用されます。宿泊予約は2026年1月30日以降の宿泊分が対象で、宿泊開始日以降の利用予約が受付開始となっています。

宿泊の選択肢は大きく2タイプに分かれており、呼子港の景観を楽しむホテル滞在と、町の中で暮らすように滞在する古民家宿泊から目的に合わせて選べます。施設名、宿泊対象開始日、予約方法等を以下に整理します。

宿泊施設

中尾甚六HOTEL（全室オーシャンビュー）、古民家宿（町内分散型）

古民家の例

浦田別邸（一棟貸し）、熊本別邸（甚六果実店2階）など

宿泊予約対象日

2026年1月30日以降の宿泊分が対象

JIN6サウナは「鯨の町興しプロジェクト」の一環として開設されました。プロジェクトの趣旨は、呼子の港町としての表情や滞在価値を高め、日帰りでは見えにくい町の魅力を宿泊を通じて伝えることにあります。

運営主体である株式会社アミナコレクションは1976年創業で、フォークロアの再創造を理念に物販、カフェ、宿泊・サウナ施設の運営を手掛けています。展開ブランドには「チャイハネ」「Kahiko」「倭物やカヤ」「岩座」「欧州航路」「Maunaloa」などがあり、2026年の創業50周年イヤーに向けた取り組みの一環として本施設を位置づけています。

利用案内・運営情報・関連情報の一覧

JIN6サウナに関する基本的な利用案内と、関連するリリースやSNS情報、所在地等の運営情報をここでまとめます。日帰り利用の料金体系や営業時間、施設仕様についても明記します。

本章では来訪前に把握しておくべき具体的情報を網羅的に記載します。

以上の内容は、プレスリリースに記載された情報を基に整理したものです。呼子の海と町を感じる3タイプのサウナ、複数の水風呂や休憩設備、宿泊の選択肢、運営元であるアミナコレクションの背景とプロジェクト位置付けなど、利用を検討する上で必要な主要事項を網羅しています。

施設の詳細や宿泊の予約、最新の運営情報は公式サイト（上記URL）や各SNSアカウントで案内されるため、訪問前に公式情報の確認を推奨します。