大賞は呪術廻戦 のん登壇のTikTokトレンド大賞
ベストカレンダー編集部
2025年12月5日 22:26
TikTokトレンド大賞2025
開催日:12月5日
TikTokトレンド大賞2025の授賞式とプレゼンターののんが語ったこと
ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」は、2025年12月5日(金)18時に「TikTokトレンド大賞2025」の授賞式を開催し、大賞および各部門賞を発表しました。主催表記はTikTok Japanで、発表資料には受賞対象となったコンテンツや数値の集計基準が示されています。
授賞式にはプレゼンターとして俳優・アーティストののん(@non_dayo_ne)が登壇しました。のんは今年3月に公式TikTokアカウントを開設しており、アカウント開設のきっかけや動画投稿時のこだわり、また映画やドラマ、アートなど多岐にわたる2025年の活動を振り返りながら、TikTokを起点に社会やカルチャーに影響を与えたコンテンツに対する思いを語りました。
のんの来歴については授賞式資料でも触れられており、声の仕事や映画製作、音楽活動といった幅広い創作活動が紹介されています。具体的には2016年の劇場アニメでの主演や、2020年の映画受賞歴、2022年以降の自主制作作品や主演作、そして2025年9月のアルバムリリースといった実績が列挙されています。
登壇の場では、のんが個人的にアニメ好きを公言していることから、受賞コンテンツに関するトークも行われ、受賞者や声優陣とのやりとりが会場で交わされました。
大賞と主要部門の受賞内容:トレンドが生んだカルチャー
「TikTokトレンド大賞2025」は「このトレンドから、新しいカルチャーがはじまる。」というコンセプトの下、TikTok内のデータなどを基に年間で特に影響力のあったコンテンツを選出しています。ここでは大賞と各部門の受賞内容を、登壇者や受賞理由、関連する数値とともに整理します。
以下は授賞式で発表された部門ごとの受賞者と受賞理由、登壇者のコメントを出典に沿って再構成したものです。各部門には、TikTok上での投稿数や総再生回数、コミュニティの広がりといった定量・定性の評価が反映されています。
大賞:アニメ『呪術廻戦』
受賞作はアニメ『呪術廻戦』(@jujutsukaisen_official)です。授賞式当日は、作品の主人公である悠仁役の声優・榎木淳弥とキャラクター(虎杖悠仁)が登壇しました。作品は劇場版が公開中で、さらに2026年1月8日からTVアニメ第3期の放送が始まる点も紹介されました。
TikTok上では名セリフ引用や主題歌に合わせた編集動画などが継続的に投稿され、コミュニティが自発的に拡大したことが評価されています。データ面では、ハッシュタグ「#呪術廻戦」および「#jujutsukaisen」を付けた動画が累計で160万件超、総再生回数は67億回以上(英語・日本語ハッシュタグ合算、2025年11月時点)となっています。
作品側のコメントでは、TikTokで作品を楽しむファンへの感謝と今後の展開(連載・劇場版・アニメ第3期)への準備が言及され、作品とファンコミュニティの相互作用がカルチャー形成に寄与した点が改めて示されました。
インパクト・ソング部門賞:「超最強」
楽曲部門の受賞は超ときめき♡宣伝部(@tokisen_official)の「超最強」です。TikTokでこの楽曲を使用した動画の総再生回数は2025年11月時点で26億回を突破しており、国内のみならず韓国・台湾などアジア地域でも広がりを見せました。
受賞理由には、メンバー自身の投稿を起点に振り付けやコラボ動画が拡散し、コメント欄での共感が大きな連鎖を生んだ点が挙げられています。夏の企画『Songs of the Summer 2025』では1位にランクインしたこともデータとして示されています。授賞式ではメンバーが結成10周年を振り返り、楽曲にちなむ「超最強」なエピソードを共有しました。
メンバーの杏ジュリアは受賞コメントとして、楽曲が「推し活」や恋愛など個人の体験に重ねられることで広く共感を得た点に触れ、ポジティブなエネルギーを届けたいという意図を述べています。
ヒット作品部門賞:映画『8番出口』
ヒット作品部門の受賞は、実写化作品の映画『8番出口(@exit8_movie)です。興行収入は51億円を突破しており、映画が扱う社会的テーマと高いエンターテインメント性が注目されました。
TikTok上では作品の世界観を拡張する“考察”動画が多く投稿され、ハッシュタグ「#8番出口」は2025年11月時点で総再生回数4.3億回を超えています。登壇者である東宝株式会社 宣伝部 映画『8番出口』デジタルメディア担当の舘野はづきは、クリエイターによる考察動画や独自の視点で作品を盛り上げたユーザーの存在が、このムーブメントの中心であったと説明しました。
ハッシュタグ部門賞:#大人の学び直し
ハッシュタグ部門は、学び系コンテンツのムーブメントを評価する形で#大人の学び直しが受賞しました。代表として登壇したのは、文学・小説紹介で知られるけんご📚小説紹介(@kengo_book)です。
同ハッシュタグは2025年11月時点で総再生回数1.4億回を突破。けんご氏の紹介コンテンツは「難しそうな本を身近に感じさせる」手法が評価され、学びの入り口を拡大した点が受賞理由に挙げられています。授賞式では、のんにおすすめの小説を解説する場面もありました。
ヒットアイテム部門賞:OKARAT
ヒットアイテム部門の受賞は、おからを活用したヘルシークッキーブランドOKARAT(@okarat_official)です。ブランドは「おいしくて、からだにやさしい」を掲げ、製造工程で廃棄されるおからに価値を見出す取り組みを行い、フードロス削減に貢献しています。
TikTokではスタッフによるユーモアのある動画が話題となり、ローンチしたTikTok Shopでのヒット商品としても注目を集めました。登壇したOKARAT工場長は受賞の喜びを述べるとともに、商品とコンテンツの両面での評価を受け止める発言をしています。
ホットワード部門賞:平成リバイバル / come again(m-flo)
ホットワード部門は2000年代カルチャー再注目を象徴するキーワードとして「平成リバイバル / come again」が受賞しました。受賞トロフィーはm-flo(☆Taku、LISA)が受け取り、楽曲「come again」を使用したファッション・メイク・ダンス動画がTikTok上で急増した点が評価されています。
該当楽曲を使用した動画の総再生回数は2025年11月時点で10億回
評価方法とTikTokの役割、授賞式の位置づけ
「TikTokトレンド大賞2025」は2025年にTikTok上で話題になったハッシュタグ・キーワード・音楽・エンタメ作品・ヒットアイテムを、アプリ内のデータを中心に総合判断して部門別に表彰するものです。資料には、集計対象や判断に用いた指標の概要が示されています。
審査の方向性としては、次の点が強調されています。
- プラットフォーム内データ(投稿数、総再生回数、拡散速度など)を基にした定量評価
- コミュニティの形成や創造的な利用(ファンアート、考察、改変、コラボなど)に関する定性評価
- 社会的・文化的な波及効果の有無(流行化が他分野に与えた影響)
2025年6月に実施した「TikTok上半期トレンド大賞2025」からコンセプトを刷新し、「このトレンドから、新しいカルチャーがはじまる。」というテーマを掲げ、次世代カルチャーを担う才能や動きを顕彰するイベントとして展開されています。
TikTok自体についての記載もあり、同社のミッションは「創造性を刺激し、喜びをもたらすこと」と明記されています。グローバル本社はロサンゼルスとシンガポールにあり、ニューヨーク、ロンドン、ダブリン、パリ、ベルリン、ドバイ、ジャカルタ、ソウル、東京などにグローバルオフィスを持つ点も紹介されています。
注記として、本文内に記載された総再生回数などの数値はすべて2025年11月時点の累計値であることが明記されています。
受賞一覧の表形式まとめと結び
以下に「TikTokトレンド大賞2025」で発表された受賞一覧を表に整理します。各部門名、受賞者、登壇者、受賞理由・代表的な数値を併せて示しています。
| 部門 | 受賞者 | 登壇者 | 受賞理由・主な数値(2025年11月時点) |
|---|---|---|---|
| 大賞 | アニメ『呪術廻戦』(@jujutsukaisen_official) | 虎杖悠仁、榎木淳弥 | ハッシュタグ投稿数:160万件超、総再生回数:67億回以上。ファンによる創作コンテンツとコミュニティ形成が評価。 |
| インパクト・ソング部門賞 | 超ときめき♡宣伝部「超最強」(@tokisen_official) | 超ときめき♡宣伝部 | 総再生回数:26億回以上。振り付け・コラボ動画の拡散、Songs of the Summer 2025で1位。結成10周年の歩みも紹介。 |
| ヒット作品部門賞 | 映画『8番出口』(@exit8_movie) | 東宝(舘野はづき) | 興行収入:51億円超。ハッシュタグ総再生回数:4.3億回。考察動画などによる作品拡張が評価。 |
| ハッシュタグ部門賞 | #大人の学び直し(代表:けんご📚小説紹介 @kengo_book) | けんご📚小説紹介 | 総再生回数:1.4億回。難解に見える本を身近にする紹介で学びの間口を広げた。 |
| ヒットアイテム部門賞 | OKARAT(@okarat_official) | OKARAT工場長 | おからを活用したヘルシークッキー。フードロス削減への貢献とTikTok Shopでのヒット、スタッフ発の動画が話題。 |
| ホットワード部門賞 | 平成リバイバル / come again(m-flo @mflo_official) | m-flo(☆Taku、LISA) | 「come again」を使用した動画の総再生回数:10億回。2000年代カルチャー再注目の象徴として評価。 |
以上が「TikTokトレンド大賞2025」で発表された受賞結果の全体像です。授賞式はプラットフォーム内データを重視しつつ、クリエイターやユーザーの創造性が実際のカルチャーや消費に結びついた点を重視する構成になっています。各受賞者の登壇やコメントからは、TikTokが発信の場として作品や商品、学びといった多様な分野に影響を与えていることがうかがえます。なお、本文内で示した各種数値はすべて2025年11月時点の累計である点にご留意ください。